発表年:1977年
ez的ジャンル:メロウ・ソウル/ファンク・グループ
気分は... :岡崎上手かった!
サッカーはドイツ・ブンデス・リーガが開幕!
細貝、岡崎は新天地で良いスタートを切れて良かったですね。
特に岡崎の今季リーガ初ゴールは見事でしたね。
今回は某ブラック・ディスク・ガイドにも掲載されている1枚、Switch『Switch』(1978年)です。
Switchは1970年代後半から80年代前半に活動していたソウル/ファンク・グループ。
結成時のメンバーは、Bobby DeBarge(vo、key、ds)、Tommy DeBarge(b、vo)、Phillip Ingram(vo、key、per)、Jody Sims(ds、per、vo)、Gregory Williams(tp、key、vo)、Eddie Fluellen(key、tb、vo)の6名。
このうち、Bobby DeBarge、Tommy DeBargeの2人は80年代に活躍した兄妹ソウル・グループDeBargeのメンバーの実兄です(Bobbyは後にDeBargeに加入)。また、Phillip Ingramは人気ソウル・シンガーJames Ingramの実弟です。
Switchの前身はBarry Whiteのバック・バンドのWhite Heatです。Bobby DeBarge、Phillip Ingram、Jody Sims、Gregory Williamsが参加していたWhite Heatは1975年にアルバム『White Heat』をリリースしています。
その後、上記4名にTommy DeBargeを加えた5名がHot-Iceとしてバンドを継続させます。Hot-Iceは1977年にアルバム『Pall Mall Groove』(1977年)をドイツでリリースしています。同作は1979年にSmash名義のアルバム『Smash』として、本国アメリカでリリースされています。ちなみに、『Pall Mall Groove』のレコーディングにはDeBargeのメンバーたちも参加していた模様です。
こうした紆余曲折を経て、上記6名のラインナップでSwitchとして新たなスタートを切ったグループは、Motown傘下のGordyレーベルとの契約を勝ち取り、1978年に今日紹介する1stアルバム『Switch』(1978年)をリリースします。同作は全米R&Bアルバム・チャート第6位となり、同作からのシングル「There'll Never Be」は全米R&Bチャート第6位のヒットとなりました。
その後もグループは、『Switch II』(1979年)、『This Is My Dream』(1980年)、『Reaching for Tomorrow』(1980年)、『Switch V』(1981年)、『Am I Still Your Boyfriend?』(1984年)といったアルバムをリリースしています。
プロデュースは、メンバー以外にJermaine Jackson、The Bewley Brothers、Greg Wright、Michael B. Sutton/Brenda Suttonが務めています。
アッパーなファンク・チューンも収録されていますが、本作の魅力は「There'll Never Be」、「I Wanna Be Closer」、「It's So Real」あたりのメロウなミディアム〜スロウにあると思います。
メロウ・ソウルでジェントル気分に!
全曲紹介しときやす。
「I Wanna Be With You」
Bobby DeBarge作。The Bewley Brothers/Bobby DeBargeプロデュース。BobbyのPhillip双頭リードを満喫できるオープニング。メロウな中のソウルフルな味わいが芳しいミディアム・チューンです。
http://www.youtube.com/watch?v=o5KIizZdpqs
「There'll Never Be」
オススメその1。Bobby DeBarge作。The Bewley Brothers/Bobby DeBargeプロデュース。前述のように、全米R&Bチャート第6位のヒット・シングル。ハイ・トーンのヴォーカル・ワークと都会的サウンドにグッとくるメロディアスなメロウ・チューン。このグループの魅力が凝縮されている1曲だと思います。
http://www.youtube.com/watch?v=q2LCd53CYqA
2Pac feat. Jewell & Danny Boy「Never Call You Bitch Again」
Erykah Badu「That Hump」、Irealz「Never B a Better」のサンプリング・ソースにもなっています。
2Pac feat. Jewell & Danny Boy「Never Call You Bitch Again」
http://www.youtube.com/watch?v=94mT6vn-nqM
「I Wanna Be Closer」
オススメその2。Jermaine Jackson作・プロデュース。この曲もシングルになりました。ロマンティック・モードのスウィート・バラードです。美しいヴォーカル・ワークを満喫しましょう。
http://www.youtube.com/watch?v=3ZdINRs8BBQ
「We Like To Party...Come On」
Bobby Debarge/Gregory Williams作。The Bewley Brothers/Gregory Williamsプロデュース。EW&F風のキャッチーなファンク・チューン。
http://www.youtube.com/watch?v=VJ28jTvMti8
「Fever」
Ronnie Vann/Greg Wright作。Greg Wrightプロデュース。開放的なミディアム・ファンク。悪くはないけど、インパクト不足の感も否めないかも!
http://www.youtube.com/watch?v=xYJ33ZCLIW8
「You Pulled A Switch」
Ronnie Vann/Greg Wright作。Greg Wrightプロデュース。メロウ・ダンサーなミディアム・グルーヴ。もっと突き抜けてもいい感じもしますが、メロウなグルーヴ感は悪くはないです。
http://www.youtube.com/watch?v=tCrutWOy9Q0
「It's So Real」
オススメその3。Michael B. Sutton/Brenda Sutton作・プロデュース。アーバン・メロウ好きにはグッとくるミディアム・スロウ。Mike & Brenda Suttonは良い曲書きますね。元々はThe Originalsへ楽曲提供していた曲です。The Originalsヴァージョンは『Communique』(1976年)に収録されています。
http://www.youtube.com/watch?v=N8O_kwoVBEI
「Somebody's Watchin' You」
Jody Sims作。The Bewley Brothers/Jody Simsプロデュース。ヴォーカル・ワークの魅力を活かした切れ味のあるファンク・チューン。
http://www.youtube.com/watch?v=Zy8yMYL8u1I
Switchの他作品もチェックを!
『Switch II』(1979年)
『This Is My Dream』(1980年)
『Reaching for Tomorrow』(1980年)