発表年:1983年
ez的ジャンル:マルティニーク系フレンチ・カリビアン
気分は... :フレンチ・カリビアンで楽園モード・・
今回は再評価の高いフレンチ・カリビアン作品Pierre Maizeroi『Pierre Maizeroi』(1983年)です。
Pierre Maizeroiは、フランス海外県の1つ、カリブ海西インド諸島のマルティニーク出身のシンガー・ソングライター。ギター、トランペット、パーカッション等を自ら演奏します。
『Salsa』(1979年)、『Pierre Maizeroi』(1983年)という2枚のアルバムをリリースしています。ともにマイナー作品でしたが、復刻による再評価が高まってきました。特に『Salsa』収録の哀愁メロウなフレンチ・カリビアン・サンバ「Leve Leve」がキラー・チューンとして人気を集めました。
「Leve Leve」
http://www.youtube.com/watch?v=K7r12E9TzIM
2ndとなる本作『Pierre Maizeroi』(1983年)も開放的なフレンチ・カリビアン・サンバやカリビアン・メロウを満喫できます。
マルティニークのフレンチ・カリビアンといえば、80年代後半のワールド・ミュージック・ブームの頃に聴いたKassav'、Malavoiを思い出します。マルティニークの地が生み出す開放的な楽園リズムには喜びが満ちていますね。そういたマルティニークの楽園リズムは本作でも聴くことができます。
また、メロウ・グルーヴ好きの人には極上のカリビアン・メロウ「Week-End」 もオススメです。
復刻CDには1987年のシングル収録曲「Juste Un Moment」、「Lady Californie」の2曲がボーナス・トラックとして追加収録されています。
週末はフレンチ・カリビアンで楽園モード・・・
全曲紹介しときやす。
「Week-End」
本作のハイライトとなる極上カリビアン・メロウ。カリビアンAORといった趣もあるダンディズム漂う仕上りです。アコーディオンの音色もいいアクセントになっています。
「Sous Les Tropiques」
軽快なカリビアン・ダンサー。余計なことは考えず、楽しく過ごしましょ!といった感じですな。
「Pa Oublier Parapluie」
さり気ないですが、フレンチ・カリビアンらしいリズムを満喫できる1曲。僕は結構好きです。
「La Tendresse」
美しいバラード。カリブの美しい星空でも眺めながら聴きたい感じですな・・・
「La Fiesta」
タイトルの通り、フェスタ(お祭り)・モードの陽気なカリビアン・ダンシング。明るく陽気に楽しみましょう。
「Le Bon Vieux Temps」
フレンチ・カリビアンならではの優雅さが漂う1曲。アコーディオンがいいアクセントになっています。白ワイン片手に魚介料理でもつまみながら聴きたいような気分の仕上がりです。
「Reveil Sonne」
哀愁メロディで疾走します。哀愁ラテンのカリビアン版といった趣です。
「A Bientot」
本編のラストはサンセット・モードにフィットする美しいバラード。
「Juste Un Moment」
CDボーナス・トラックその1。本編とは趣の異なるアーバン・カリビアン・ダンサーといった趣の仕上がり。アーバン・ソウル/AORとセットで聴いても違和感ありません。
http://www.youtube.com/watch?v=-eAu_iXAAEQ
「Lady Californie」
CDボーナス・トラックその2。 この曲も「Juste Un Moment」同様、アーバン・メロウ気分を満喫できる仕上り。US西海岸なアーバン・メロウ・サウンドとフランス語の語感の組み合わせがなかなかグッド!
ご興味がある方は『Salsa』(1979年)もチェックを!
『Salsa』(1979年)