2013年09月06日

McCoy Tyner『Extensions』

雄大なアフロ・スピリチュアル・ジャズ作品☆McCoy Tyner『Extensions』
エクステンションズ
録音年:1970年
ez的ジャンル:アフロ・スピリチュアル・ジャズ
気分は... :NFL開幕!

いよいよNFLの新シーズンが開幕しました。
開幕カードは「ブロンコス対レイブンズ」というAFCの強豪同士に好カードでしたが、QBマニングの7TDパスの活躍で、ブロンコスが昨シーズンのスーパーボウル王者レイブンズに勝利しました。

そんな開幕戦をTV観戦していたら記事を書く時間がなくなり、日付が変わるぎりぎりでのエントリーになってしまいました。

レイブンズは試合中に中心メンバーのケガ人続出でモメンタムを渡してしまった感があります。

明後日には我がドルフィンズもアウェーのブラウンズ戦で開幕を迎えます。今年は久々にイルカ軍団がやってくれそうな予感がします。

ジャズ・ピアニストMcCoy Tynerが1970年にレコーディングした『Extensions』です。

かつてはJohn Coltraneのグループでも活躍したジャズ・ピアニストMcCoy Tynerの紹介は、『The Real McCoy』(1967年)、『Tender Moments』(1967年)に続き3回目です。

本作は『Extensions』は1970年にレコーディングされ、1972年にリリースされたアルバムです。

レコーディング・メンバーはMcCoy Tyner(p)、Wayne Shorter(ts、ss)、Gary Bartz(as)、Ron Carter(b)、Elvin Jones(ds)、Alice Coltrane(harp)といった実力者揃いです。このメンバーを眺めただけでもワクワクしますね。

John Coltraneのグループ時代の盟友Elvin Jones、そのColtraneの妻であったAlice Coltraneの参加が目を惹きますね。

それ以外のWayne ShorterGary Bartz、Ron Carterの3名は前作『Expansions』に続く参加です。

アルバム全体としては、亡きJohn Coltraneの遺志を受け継ぐスピリチュアルなジャズ・ワールドと自身のルーツを辿るアフリカ回帰の流れが、参加メンバーも含めてピタッとフィットした作品に仕上がっています。

全曲McCoy Tynerによるオリジナルです。

全曲紹介しときやす。

「Message From the Nile」
ナイル河のような雄大なスケール感を持つアフロ・スピリチュアル・ジャズ。故John Coltraneの遺志を受け継いでいるかのような演奏がいいですね。Wayne ShorterGary Bartzのソロも絶好調!神秘的なAliceのハープの響きも印象的です。
http://www.youtube.com/watch?v=FSjI8JQWl_8

「The Wanderer」
Wayne ShorterGary Bartzのエキサイティングなソロと共に疾走します。それに続くTynerのピアノ・ソロも一気に駆け抜けます。さらにElvin Jonesの壮絶ソロも存分に満喫できます。
http://www.youtube.com/watch?v=dj_b86b2jYI

「Survival Blues」
リズミックなブルース・チューン。黒人のサヴァイヴァルな歴史を見事に音で表現しています。特にRon CarterとElvin Jonesによるリズム隊が演奏全体を牽引しています。

「His Blessings」
Alice Coltraneのハープと共に始まるスピリチュアル・ジャズ。Tynerの祈りが音となって放たれているようです。個人的にはこういうスピリチュアル・ジャズ大好きです。
http://www.youtube.com/watch?v=1rZa70mmuA8

McCoy Tynerの過去記事もご参照下さい。

『The Real McCoy』(1967年)
The Real McCoy

『Tender Moments』(1967年)
テンダー・モーメンツ
posted by ez at 22:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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