発表年:1977年
ez的ジャンル:ファンキー&メロウ・ソウル
気分は... :歓喜のCD化!
今回はフリーソウル人気盤としてお馴染みのファンキー&メロウ・ソウル作品Vernon Burch『When I Get Back Home』(1977年)です。
「Mr. Sin」、「To Make You Stay」という2曲のフリーソウル人気曲が収録されたアルバムであり、長らくCD化が熱望されていた作品です。最近ようやくCD化が実現したため、速攻でゲットしました。
Vernon Burchは1957年ワシントンDC生まれのシンガー/ギタリスト。
10代半ばでThe Delfonicsのセッションに参加し、Bar-Kaysにも一時在籍していました。
1975年にはシングル曲「Changes (Messin' with My Mind) 」を含む1stソロ・アルバム『I'll Be Your Sunshine』(1975年)をリリースしています。
その後『When I Get Back Home』(1977年)、『Love-A-Thon』(1978年)、『Get Up』(1979年)、『Stepping Out』(1980年)、『Playing Hard to Get』(1982年)といったアルバムをリリースしています。
とにかく祝CD化ですね。フリーソウルのコンピで「Mr. Sin」、「To Make You Stay」の2曲を知って以来、『When I Get Back Home』のCD化を待ち望んでいましたが、CDを手元に置くことができ、ここ数日は本作のジャケがいい酒の肴となっていました(笑)
それらの人気曲のみならずアルバム全体としても内容充実しています。Stevie Wonder三部作に入っていそうなStevie Wonderライクな楽曲が多いのも事実ですが、いいものはいい!って感じでしょうか。
レコーディングにはVernon Burch(vo、g、syn)、Ed Brown(b)、Nathan Watts(b)、Greg Phillinganes(p)、John Jarvis(p)、Joe Blocker(ds)、Hank Redd(sax)、Ray Brown(tp)、Ray Maldonaldo(tp)といったミュージシャンが参加しています。
Vernon Burch自身がプロデュース&アレンジを手掛け、ソングライティングも全て自身が手掛けています(共作含む)。
フリーソウル好きの人はぜひゲットすべき1枚だと思います。
全曲紹介しときやす。
「Sexasonic」
シングルにもファンキー・チューン。ファンキーなカッティング・ギターも含めて、こうしたファンク色の強い楽曲の方がVernon Burchの本来の持ち味かもしれません。
「Mr. Sin」
フリーソウル人気曲(『Free Soul Colors』収録曲)。Stevie Wonder調の軽快なメロウ・グルーヴ。ラテン・フレイヴァーが効いているのが僕好みです。
http://www.youtube.com/watch?v=W8solQycEzc
「Paradise」
メロウなエレピ・サウンドをバックに、セクシーなヴォーカルを聴かせてくれるアーバン・メロウ。ヴォーカリストVernon Burchの魅力に触れることができます。
http://www.youtube.com/watch?v=aNOdFN18Ay4
「Good To Me」
シンセを駆使した本作らしいファンク・チューン。シンセが生み出すファンキー・グルーヴとVernon Burchのパンチの効いたヴォーカル、格好良いギター・ソロがよくマッチしています。
「When I Get Back Home」
「To Make You Stay」、「Mr. Sin」に次ぐ僕のお気に入り。躍動するヴァイヴが心地好いアップ・チューン。曲良し、サウンド良し、歌良し!三拍子揃っています。
http://www.youtube.com/watch?v=inlbGOEknRk
「Leaving You Is Killing Me」
この曲もシングルになりました。軽快なカッティング・ギターが心地好いライト感覚のファンキー・グルーヴです。ホーン隊もファンキー・モードを盛り上げてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=S_oH-HStvMc
「To Make You Stay」
フリーソウル人気曲(『Free Soul Lovers』収録曲)。Chicagoを彷彿させるホーンが鳴り響くイントロから格好良すぎるヤング・ソウル調の仕上がり。メロウなエレピの響きも実に心地好いですね。
http://www.youtube.com/watch?v=iDRLnLBnLro
「Leave Your Spirit Behind」
ミステリアスな雰囲気を醸し出したStevie Wonderライクのスピリチュアルなバラードです。
「Bye, Bye, Baby」
ブラジリアン・フレイヴァーの効いたStevie Wonderライクな仕上がり。「Mr. Sin」好きの人であれば、この曲も気に入るはず!
http://www.youtube.com/watch?v=_X__V56-BKs
「Ghetto Penthouse」
ラストはパンチの効いたファンク・チューンで締め括ってくれます。この曲もStevie Wonderの三部作あたりに収録されていそうな曲ですが・・・まぁ、そんなことどうでもいいか(笑)
CDにはボーナス・トラックとして「Leaving You Is Killing Me (Single Version)」、「Sexasonic (Single Version)」の2曲が追加収録されています。
『Get Up』(1979年)