2013年09月15日

Kon『On My Way』

レコード・ディギンKon & AmirのKonによるディスコ/ブギー作品☆Kon『On My Way』
ON MY WAY
発表年:2013年
ez的ジャンル:コンテンポラリー・ディスコ/エレクトリック・ブギー
気分は... :閃光・・・

世界屈指のレコード・ディガーとして知られるDJコンビKon & Amirの一人、Konの1stアルバム『On My Way』です。

Kon & Amirとして、NY産レア・ディスコ/ファンクのコンピレーション・アルバム『Off Tracks』シリーズを監修したり、日本が誇る"キング・オブ・ディギン"Muro氏とタッグを組んだコンピ『The Kings Of Diggin'』でお馴染みのKon(本名:Christian Taylor)

そのKonが殆どサンプリングを使わず、ミュージシャンたちと創り上げたディスコ/ブギーな1stアルバムが本作『On My Way』です。

レコーディング・アーティストとしてキャリアを積んできた人ではないので、そのあたりの経験値の不足も感じられますが、それを差し引いても80年代ディスコ/ブギーへの愛情に満ちたコンテンポラリー・ディスコ/ブギー作品に仕上がっています。

ディスコ/ブギー作品といっても、キャッチーさ丸出しではなくアンダーグラウンド感の残る仕上がりがレコード・ディガーらしいのでは?

本作には何名かのヴォーカリストがフィーチャーされていますが、中でも目を惹くのがBen WestbeechGeorg Levinというクロスオーヴァー/クラブミュージック好きにはお馴染みの男性シンガー2人の参加です。特にBen Westbeech参加の「You Don't Know (I've Been Looking For You)」は本作のハイライトだと思います。

退屈なEDMを聴くならば、コンテンポラリーなディスコ・ブギーを断然オススメします。

全曲を紹介しときやす。

「All Night (Everybody)」
Amy Douglasの女性ヴォーカルをフィーチャー。Konの80年代ディスコ/ブギーへの愛着ぶりを実感できるオープニング。聴いているだけで週末夜遊びモードになりそうです。

「She Was A Queen」
めくるめくイントロにくるエレクトリック・ブギー。BPM低めですが、アーバン・ナイトな雰囲気を醸し出す感じがいいですね。

「Day Dream」
ドリーミーなインタールード。

「Don't Cha Wanna」
ドイツ出身のシンガー・ソングライターGeorg Levinをフィーチャー。当ブログではJazzanovaSonar Kollektivからリリースされた彼のデビュー作『Can't Hold Back』(2003年)を紹介済みです。ブルーアイド・ソウル風味のクールなエレクトリック・ダンサーに仕上がっています。

「Awe Baby」
エレクトリック・ディスコなインスト。ジワジワとアクセントが加わってくる感じが大人のディスコ・ミュージックといった雰囲気です。
http://www.youtube.com/watch?v=m2t4iGJFmfI

「808 State」
インタールード的な小曲。タイトルは80年代後半〜90年代前半にダンス・シーンを席巻したUKのテクノ/ハウス・ユニット808 Stateに因んだものでしょか?

「You Don't Know (I've Been Looking For You)」
クロスオーヴァー/クラブミュージック好きにはお馴染みBen Westbeechをフィーチャー。皆さんお待ちかねの1曲といったところでは?当ブログでも紹介したBenの2nd『There's More To Life Than This』で聴かれたハウス・サウンドに通じるディープなハウス/ディスコを満喫できます。
http://www.youtube.com/watch?v=sk2GZVj0Emo

「Love Shine」
Induceをフィーチャー。80年代ファンクのエッセンスを取りこんだディープ・ハウス調の仕上がり。前曲からの流れがとてもいいですね。

「Yeah Yeah」
インタールード的な小曲。

「Blow Me... A Kiss」
再びAmy Douglasをフィーチャー。真夜中を疾走するディスコ・チューン。甘く危険な香りのするダンス・サウンドです。

「On My Way」
タイトル曲はボコーダー入りのエレクトリック・ディスコ。あくまでもアンダーグラウンドな感じが好きです。
http://www.youtube.com/watch?v=iNvvHMaQ9Pk

ご興味がある方はKon & Amir名義のコンピ作品もチェックを!

『Off Track Volume One: The Bronx』(2008年)
Off Track 1: The Bronx

『Off Track Volume Two: Queens』(2008年)
Off Track 2: Queens

『Off Track Volume III: Brooklyn』(2010年)
Off Track 3: Brooklyn

Kon & Amir and DJ Muro『The Kings Of Diggin'』(2006年)
The Kings Of Diggin' [REISSUE]
posted by ez at 00:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 2010年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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