発表年:2013年
ez的ジャンル:殿堂入りロッカー&最強Hip-Hopバンド
気分は... :こんなCostelloを待っていた!
今回は新作アルバムの中から偉大なロック・アーティストElvis Costelloと最強Hip-HopバンドThe Rootsによる話題のコラボ作品Elvis Costello & The Roots『Wise Up Ghost』です。
Elvis Costelloの紹介はかなり久々です。
これまで当ブログで紹介してきたCostello作品は以下の5枚。
『This Year's Model』(1978年)
『Get Happy!!』(1980年)
『Imperial Bedroom』(1982年)
『Blood & Chocolate』(1986年)
『Spike』(1989年)
一方、これまで当ブログで紹介したThe Roots作品は以下の9枚。
『Do You Want More?!!!??!』(1994年)
『Things Fall Apart』(1999年)
『Phrenology』(2002年)
『Game Theory』(2006年)
『Rising Down』(2008年)
『How I Got Over』(2010年)
John Legend & The Roots『Wake Up!』(2010年)
Betty Wright & The Roots『Betty Wright: The Movie』(2011年)
『Undun』(2011年)
The Rootsがハウスバンドを務める人気TV番組『Late Night with Jimmy Fallon』での共演をきっかけに実現したCostelloとThe Rootsのスペシャル・コラボ!?uestloveがCostellの大ファンということで、このプロジェクトが実現した模様です。ただし、コラボといっても基本的にはThe RootsがバックアップしたCostelloの新作という位置付けだと思います。
僕の場合、『Imperial Bedroom』(1982年)からリアルタイムでCostello作品を聴いてきましたが、『North』(2003年)を最後にそれも途絶えてしまいました。
当ブログでも紹介したカナディアン女性ジャズ・ピアニスト/シンガーDiana Krallと2003年に結婚した影響からか、ロッカーとういうよりもバラード・シンガーのイメージが強くなってしまったCostelloに少し寂しさを感じたものです。
正直、それ以降のCostello作品は殆どスルーしてきましたが、The Rootsという最強パートナーを得て、僕が大好きだったElvis Costelloが復活した気がします。アルバムを支配するトーンはかなりダークですが、かつての怒れるパンク・ロッカーElvis Costelloのスピリッツを感じます。
プロデュースはElvis Costello、?uestlove、Steven Mandel。
意外とCostello好きでThe Roots作品もコンスタントにチェックしている人って少ないのかもしれませんが、The Rootsらしいやり方でCostelloのモチベーションを高めることに成功していると思います。
まぁ、The Roots自体はコラボ作ではない新作リリースも予定されているので、そちらを楽しみにすることとして、まずはElvis Costelloの健在ぶりに拍手を送りましょう。
全曲紹介しときやす。
「Walk Us Uptown」
このスペシャル・コラボを象徴するオープニング。不協和音による不気味なイントロに続き、?uestloveらしいビートにのったCostello節を聴くことができます。
http://www.youtube.com/watch?v=9lfhafgiONU
「Sugar Won't Work」
『North』収録の「You Left Me In The Dark」をサンプリングしたロック・バラード。ベースはPino Palladino。
「Refuse To Be Saved」
一聴しただけではわからないかもしれませんが、『Mighty Like A Rose』(1991年)収録の「Invasion Hit Parade」のリメイクです。?uestlove、Mark Kelley、Kirk DouglasというThe Rootsメンバーの生み出す重量感のあるビートがCostelloのロック魂を呼び戻しています。
http://www.youtube.com/watch?v=tuCptcW9BN8
「Wake Me Up」
この曲は?uestloveの叩き出すThe Roots寄りのビートにCostelloがアジャストしている雰囲気ですね。短いですがKirk Douglasのリードも格好良い!
「Tripwire」
いきなり『Spike』(1989年)収録の名曲「Satellite」のサンプリングで始まるんでファンはニンマリなのでは?その「Satellite」のループを上手く活かした美しいバラードです。
「Stick Out Your Tongue」
Costelloと?uestloveの個性が上手くブレンドしたダーク・トーンの仕上がり。演奏の面でもCostelloがギター、エレピ、ベースと頑張っています。
「Come The Meantimes」
The Glass House 「I Don't See Me In Your Eyes Anymore」ネタも引用し、?uestlove、Mark Kelley、Kirk Douglas、Frank KnucklesというThe Rootsの強力サウンドがCostelloのヴォーカルを牽引します。
「(She Might Be A) Grenade」
?uestloveの乾いたビートがCostello節を引き立てます。ストリングスも効果的です。
「Cinco Minutos Con Vos」
La Marisoulのヴォーカルも加わったエキゾチック・チューン。アルバムの中では少し異彩を放っています。『North』収録の「Impatience」をサンプリング。
http://www.youtube.com/watch?v=lqlLaWrcLqU
「Viceroy's Row」
完璧にネオソウル調のリズムにのったCostello節を聴くことができ、なかなか面白いです。
「Wise Up Ghost」
タイトル曲はダークな味わいの仕上がり。CostelloとThe Rootsのコラボに相応しいずしりとした手応えのあるサウンドを満喫できます。『North』収録の「Can You Be True」をサンプリング。
「If I Could Believe」
ラストはCostelloらしい美しいバラードで締め括ってくれます。
僕が保有するのは通常盤ですが、デラックス盤には「My New Haunt」 、「Can You Hear Me?」、「The Puppet Has Cut His Strings」の3曲が追加収録されています。
Elvis Costelloの過去記事もご参照下さい。
『This Year's Model』(1978年)
『Get Happy!!』(1980年)
『Imperial Bedroom』(1982年)
『Blood & Chocolate』(1986年)
『Spike』(1989年)
The Rootsの過去記事もご参照下さい。
『Do You Want More?!!!??!』(1994年)
『Things Fall Apart』(1999年)
『Phrenology』(2002年)
『Game Theory』(2006年)
『Rising Down』(2008年)
『How I Got Over』(2010年)
John Legend & The Roots『Wake Up!』(2010年)
Betty Wright & The Roots『Betty Wright: The Movie』(2011年)
『Undun』(2011年)
共に無視できない、思い入れのある人たちだけに
どんな出来なのか気になっていたところです。
さてさて。。。
ありがとうございます。
ダーク・トーンですが、The RootsがCostelloの魅力を上手く引き出した1枚だと思います。
イルカ軍団は足踏み状態ですね。
今年のAFC東地区は混戦模様になりそうですね!