2013年11月12日

Labelle『Chameleon』

Labelle第一幕のラスト・アルバム!☆Labelle『Chameleon』
Chameleon
発表年:1976年
ez的ジャンル:パワフル系女性ソウル・グループ
気分は... :こっちを向いてよ・・・

Patti LaBelleNona HendryxSarah Dashの3人組LaBelleの6thアルバム『Chameleon』(1976年)です。

LaBelleの紹介はム『Nightbirds』(1974年)、『Pressure Cookin'』(1973年)に続き3回目となります。

2008年にアルバム『Back to Now』で復活したLabelleですが、Labelle第一幕のラスト・アルバムとなったのが本作『Chameleon』(1976年)です。

4thアルバム『Nightbirds』(1974年)でブレイクしたものの、商業的にはその勢いを持続できずに解散の道を辿ったLabelle。しかし、作品の内容自体はかなりいいと思います。

本作『Chameleon』はサウンドのバラエティ感が印象的です。ブルース・ファンクのカヴァー、レイドバックなメロウ・ソウル、白人コンポーザーのバラード・カヴァー、ロッキン・サウンド、60年代調ポップ・ソウル、情熱的なサルサ/ラテン、妖しげなファンキー・グルーヴ、堂々としたバラードといったように、1曲ごとにカラーがあって楽しめます。まさにカメレオンのような曲構成です!

プロデュースはDavid Rubinson。レコーディングにはJames Ellison(p、key、syn)、David Rubinson(syn)、Tom Coster(syn)、Eddie Martinez(g)、Ray Parker, Jr.(g)、Wah-Wah Watson(g)、Carmine Rojas(b)、James Gadson(ds、per)、Scott Mathews(ds)、Jose Chepito Areas(per)、Leon Chancler(per)、Stephen Kupka(bs)、Emilio Castillo(ts)、Lenny Pickett(ts)、Kurt McGettrick(bass sax)といった名うてのミュージシャンが参加しています。

2曲のカヴァー以外はNona Hendryxによるオリジナルですが、シングル・カットされたのはカヴァー2曲というあたりが、この時期のグループの微妙な立場を表しているのかもしれません。

Erykah Badu「Honey」のPVでパロディとして使われたジャケも印象的です。

Erykah Badu「Honey」
 http://www.youtube.com/watch?v=SFkHylBiPyQ

Labelle第一幕、有終の美を満喫しましょう!

全曲紹介しときやす。

「Get You Somebody New」
Joe Crane作。オープニングはベイエリアのブルース・ファンク・バンドHoodoo Rhythm Devilsのカヴァー。オリジナルはアルバム『Safe In Their Homes』(1976年)に収録されています。アルバムからの1stシングルにもなりました。少しイナたいファンキー・サウンドをバックにLabelleらしい息の合った圧巻のヴォーカル・ワークを聴かせてくれます。切れ味のあるホーン隊も盛り上げてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=2bWRQGt07II

The Hoodoo Rhythm Devils「Get You Somebody New」
 http://www.youtube.com/watch?v=GvQbgU6OlLs

「Come Into My Life」
Nona Hendryx作。「A Man in a Trenchcoat (Voodoo)」と並ぶ僕のお気に入り。レイドバック感のあるメロウ・ソウルです。軽くパーカッシヴなのも僕好みです。
http://www.youtube.com/watch?v=5qam81F19HM

「Isn't It a Shame」
Randy Edelman作。Randy Edelman自身のオリジナルはアルバム『Prime Cuts』(1974年)に収録されています。Labelleヴァージョンはスケール感のある感動バラードで歌い上げます。アルバムからの2ndシングルとして全米R&Bチャート第18位となっています。大ヒット曲Nelly feat. Jaheim「My Place」のサンプリングソースとしてお馴染みですね。僕も「My Place」を介して本曲が大好きになりました。
http://www.youtube.com/watch?v=gYWHk5JT2Lw

Randy Edelman「Isn't It a Shame」
 http://www.youtube.com/watch?v=B226l6mK08k
Nelly feat. Jaheim「My Place」
 http://www.youtube.com/watch?v=Vh2I2HabjEM

「Who's Watching the Watcher?」
Nona Hendryx作。ロッキン・サウンドをバックにハイ・スピードで疾走します。

「Chameleon」
Nona Hendryx作。軽やかなポップ・ソウル調の仕上がり。60年代調のレトロなポップ感が逆にいいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=d8xlKFPt03s

「Gypsy Moths」
Nona Hendryx作。サルサ調のラテン・チューン。情熱的なラテン・サウンドが彼女たちにマッチしていますね。
http://www.youtube.com/watch?v=MhAKTS98d8o

「A Man in a Trenchcoat (Voodoo)」
Nona Hendryx作。実は僕の一番のお気に入りはコレ。名うてのバック陣による妖しげなファンキー・グルーヴにグッときます。
http://www.youtube.com/watch?v=LWRnYP_GZZg

「Going Down Makes Me Shiver」
Nona Hendryx作。ラストはソウル・バラードLabelleらしく堂々と歌い上げ、彼女たちの第一幕の幕が閉じます。
http://www.youtube.com/watch?v=aeaz28qHYrE

Labelleの他作品もチェックを!

『Labelle』(1971年)
Labelle

『Moon Shadow』(1972年)
ムーン・シャドウ

『Pressure Cookin'』(1973年)
Pressure Cookin'

『Nightbirds』(1974年)
Nightbirds

『Nightbirds/Phoenix/Chameleon』 ※3in1CD
Nightbirds/Phoenix/Chameleon
posted by ez at 00:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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