2013年12月02日

Fabiano Orchestra『Butterfly Island』

幻のフランス産ジャズ・ファンク作品が遂に正規CD化☆Fabiano Orchestra『Butterfly Island』
バタフライ・アイランド
発表年:1980年
ez的ジャンル:フランス産ジャズ・ファンク
気分は... :イルカ軍団踏みとどまった!

今回は幻のフランス産ジャズ・ファンク作品Fabiano Orchestra『Butterfly Island』(1980年)です。
※録音は1978年ですが、発売年から便宜上80年カテゴリーに分類しました。

Fabiano Orchestraはパリ生まれの黒人パーカッション奏者Jean-Francois Fabianoによるオールスター・バンドです。

Jean-Francois Fabianoは謎多きミュージシャンですが、父親はHenri Salvadorらのバックを務めたミュージシャンだったようです。

1970年代前半からプロ・ミュージシャンとレコーディングに参加し、1978年にはFabiano Orchestra名義で本作『Butterfly Island』をレコーディングしています。

その後はGato Barbieriのバンドのドラマーとして活躍する一方で、映画音楽を手掛けたり、様々なミュージシャンのツアー・メンバーも務めたようです。

さて、本作『Butterfly Island』はフランス産スピリチュアル・ジャズ作品として名高い1枚です。遂に正規CD化が実現し、この幻の名盤を入手しやすくなりました。


フランス産スピリチュアル・ジャズ作品として知られる1枚ですが、それはハイライト曲「Pointe Des Chateaux」の印象のせいだと思います。アルバム全体としては西インド諸島あたりのエッセンスが強いジャズ・ファンク作品という印象です。

レコーディングには多くのミュージシャンが参加し、西インド諸島系のミュージシャンやCliff Jordan(fl)、Hannibal Marvin Peterson(tp)、Carter Jefferson(ss、ts)といったUSジャズ・ミュージシャンを含む総勢24名のミュージシャンがインナースリーヴで紹介されています。

エスニックな佇まいのジャケも含めて、都会の喧騒を忘れさせてくれる1枚です。

全曲紹介しときやす。

「Half Moon Bay」
オープニングはジャズ・ファンク・チューン。開放的なホーン隊、タイトなリズム隊、さらにスペイシーなエッセンスも加わり、そつがないジャズ・ファンク・チューンに仕上がっています。
http://www.youtube.com/watch?v=5WLLDUFqt_A

「For Ca Change」
軽快なリズムが牽引する西インド諸島のテイストを実感できる仕上がり。ワールド・ミュージックとジャズが程良く融合している感じがいいですね。

「Creole」
この曲もパーカッシヴに迫ります。楽園のパーカッシヴ・サウンドといった趣がいいですね。

「Rastaman Rock」
http://www.youtube.com/watch?v=7EGVqaED5lw

「West Indian Meditation」
本作らしい西インド諸島のテイストを実感できるアイランド・シンセ・フュージョン。メロウネスとスリリングな疾走感が同居している感じが好きです。
http://www.youtube.com/watch?v=3tsdT-RsnlI

「Butterfly Island」
タイトル曲はアイランド・フュージョン感覚とハードボイルドなクールネスが上手く融合している感じがいいですね。1曲のなかでさまざまな表情を見せてくれるのがいいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=XVjwhO5w7EA

「Fusion (Manhattan Pulse)」
アルバムの中でもアフロ・ブラジリアン的なエッセンスが色濃く出た仕上がり。アフロ・ブラジリアン好きの僕としてはたまらない1曲です。Jean-Francois Fabianoのプレイを堪能する1曲としてもサイコーです。

「Pointe Des Chateaux」
本作のハイライトとなるフレンチ・スピリチュアルジャズの名曲です。本アルバムが幻のフランス産スピリチュアル・ジャズ作品と呼ばれるのは本曲が収録されているからこそです。女性スキャットをフィーチャーしたメロウ&スピリチュアルな雰囲気がたまりません。
http://www.youtube.com/watch?v=cwgfBfZuohk

NFLではドルフィンズが同地区のライバルであるジェッツに勝利し、6勝6敗のタイに戻しました。ポストシーズンに向けて何とか生き残りました。ここからが本当の勝負何とか粘って欲しいですな。
posted by ez at 10:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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