2013年12月22日

Vladimir Cetkar『Heavenly』

マケドニア出身シンガー/ギタリストによる都会的なソウル/ディスコ作品☆Vladimir Cetkar『Heavenly』
vladimir cetkar heavenly.jpg
発表年:2013年
ez的ジャンル:マケドニア出身シンガー/ギタリスト
気分は... :Heavenly!

毎週日曜に新作アルバムを紹介するのは当ブログのパターンですが、そうなると年内に紹介する新作も残り2枚。毎年クリスマス・シーズンに合わせて話題の新作がリリースされるものですが、今年はあまりその手の新作がありませんね。そのせいか益々メジャー作品に無関心になってきていますが・・・

先週紹介したBing Ji Lingもそうでしたが、個人的には心地好いディスコ・サウンドが聴ける新作を好んで聴いています。

今回は新作アルバムからマケドニア出身シンガー/ギタリストVladimir CetkarによるN.Y.産ソウル/ディスコ・アルバム『Heavenly』です。

Vladimir Cetkarは1977年、当時ユーゴスラビア連邦の1つであったマケドニアの生まれ。初めて購入したレコードはMichael Jacksonだったのだとか。

1996年にバークリー音楽大学に入学。ジャズ・ギターをメインに学んでいたようです。2004年からはN.Y.に移住し、ライブ活動を開始するようになります。そして、これまで『Live at Ohrid Antique Theater』(2005年)、『We Will Never End』(2008年)、といったアルバムをリリースしています。

本作は新作『Heavenly』に2nd『We Will Never End』の音源を加えた日本独自盤です。結果として『We Will Never End』の曲が収録されたことで全体構成のバランスが良くなっています。

アルバム全体としては70〜80年代ソウル/ディスコ/フュージョンへのリスペクトを感じる仕上がりです。リミックスを除き、生音によるサウンド・プロダクションで貫かれている点もいいですね。

アルバムは大きくChicEW&FQuincy Jonesあたりの影響を感じるメロウなモダンソウル/ディスコ系の楽曲と、Vladimirのジャズ・ギタリストとしての腕前を確認できるジャズ/フュージョン系のインスト・チューンに分かれます。

まぁ、聴きどころとしてはモダンソウル/ディスコ系の楽曲になると思います。サウンド面のみならずヴォーカルも含めて完成度の高い楽曲がズラリ並んでいます。

モダン・ソウル/ディスコ好きの方はぜひチェックを!

全曲紹介しときやす。

「Heavenly (Dimitri From Paris Disco Mix Radio)」
タイトル曲の人気DJ、Dimitri From Parisによるリミックス。オリジナルをさらにフロア仕様にしたディスコ・ミックスです。

「Time Goes By」
4つ打ち系のディスコ・チューン。かつてのChicサウンドがお好きな人は気に入ると思います。

「I Remember」
軽快なギター・カッティングと共に疾走するシティ・ミュージック的な魅力もあるメロウ・ダンサー。70年代ディスコなストリングス・アレンジもグッド!
http://www.youtube.com/watch?v=R17TcIyCkMQ

「The Magic Hill Of Lihnid」
『We Will Never End』収録曲。ディスコ・フュージョン風のインスト。Vladimirのメロウなギター・フレーズがいい感じです。
http://www.youtube.com/watch?v=7gejws6TsA8

「Lucky Pair」
ライナーノーツでも指摘されていますが、Jamiroquaiっぽいアシッド・ジャズ曲の仕上がりです。
http://www.youtube.com/watch?v=7QQnc5Zh4mk

「All For You」
『We Will Never End』収録曲。開放的なホーン隊が盛り上げてくれるメロウ・ダンサー。青空の下で聴きたい爽快ダンス・チューンです。Vladimirのファルセット・ヴォーカルが冴え渡ります。メロウ・エレピ好きの人にもオススメ。
http://www.youtube.com/watch?v=sasW71xqKXY

「Day Starter」
メロウ・エレピが心地好いインスト・フュージョン。

「Heavenly - Original Mix」
タイトル曲のオリジナル・ミックス。メロウ・エレピが印象的なロマンティックなイントロを経て爽快メロウ・ディスコが展開されます。途中George Bensonを彷彿させるVladimirのギター&スキャットも聴きどころ!
http://www.youtube.com/watch?v=fOvl5kdnL-M

「Born For The Screen」
『We Will Never End』収録曲。Vladimirのセクシー・ヴォーカルにグッとくるダンサブルなモダン・ソウル。
http://www.youtube.com/watch?v=HVEcB1OQUkY

「In The Open Space」
『We Will Never End』収録曲。エレガントなストリングスが誘うアーバン・ナイトなメロウ・ダンサー。終盤のEW&Fを意識したスキャットも印象的です。
http://www.youtube.com/watch?v=3_zFqpRzn7U

「Ti Funk」
Wes Montgomery‎風のVladimirのギターをメインにしたジャジーなインスト。タイトルの割にはファンク風ではありません。

「Fi Funk」
前曲と対をなすかのようなタイトル。こちらは今日的なタイトなリズムをバックに、Vladimirのギターが駆け巡ります。

「We Will Never End」
『We Will Never End』収録曲。アーバン・ナイトを駆け抜けるモダン・ソウル。ここでもEW&Fを意識したスキャットが冴え渡ります。
http://www.youtube.com/watch?v=l1Zhnr4ETZQ

「Ocean Of Love」
『We Will Never End』収録曲。今日的なソウルフル・ハウス/ディスコ・チューン。ハウス/クラブミュージック好きの方はすんなり聴けると思います。
http://www.youtube.com/watch?v=5GXQf45U_qw

「Soul Splendor」
『We Will Never End』収録曲。Vladimirのメロウ・ギターを堪能できるインスト・フュージョン。
http://www.youtube.com/watch?v=k_PDltGQRBc

「Heavenly (Dimitri From Paris Disco Mix)」
タイトル曲のDimitri From Parisによるリミックス。個人的にはオープニングのラジオ・エディットとは少し中途半端な感じもするのでコチラの方が好き!

本作をゲットすれば不要かもしれませんが、『We Will Never End』(2008年)も紹介しておきます。
We Will Never End
posted by ez at 00:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 2010年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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