発表年:1982年
ez的ジャンル:ブリティッシュ・ファンク
気分は... :世間は年末モードですが...
今回はブリティッシュ・ファンク・バンドKokomoが1982年にリリースした3rdアルバムであり、ラスト・アルバム『Kokomo(1982)』です。
Kokomoの紹介は1stアルバム『Kokomo(邦題:ファンキー・マシーン★ココモ1号)』(1975年)以来2回目となります。
なお、1st『Kokomo』と同じくセルフ・タイトルのため、区別する意味で本作を『Kokomo(1982)』と表記します。
前作『Rise and Shine』(1976年)から6年ぶりのアルバムとなった本作『Kokomo(1982)』におけるメンバーはDyan Birch(vo)、Paddie McHugh(vo)、Frank Collins(vo、p)、Neil Hubbard(g)、Alan Spenner(b)、Tony O'Malley(p、vo)、Joan Linscott(congas)、Mel Collins(sax)。それ以外にTony Beard(ds)等がセッションに参加しています。
本作ではThe Manhattans、Champaign、Tyrone Davisなどを手掛けたJames Mack/Leo Grahamがシカゴ・ソウルの名プロデューサーがプロデュースを務めています。
そのため、The Manhattansの名曲「Shining Star」を書いたLeo Graham/Paul RichmondコンビやJames Mackが楽曲提供も行っています。
全体的にスロウ〜ミディアム系のメロウ・チューンが魅力のアルバムだと思います。「Nowhere To Go On Tuesday Night」、「All Through The Night (Let Me Be The One)」 、「Let Me Have It All」 あたりが個人的にはオススメです。
全曲紹介しときやす。
「A Little Bit Further Away」
Frank Collins作。切ないソウル・バラード。愛が遠ざかる男の哀愁がしみじみと歌われます。
http://www.youtube.com/watch?v=IDPk69oczGM
「Part-Time Affair」
Neil Hubbard作。AOR調のミディアム・チューン。甘く危険な香りが漂う大人の恋が歌われます。
「Follow (The Stars Will Bring You Home)」
Frank Collins作。優しく包み込まれるビューティフル・バラード。星空の下で聴きたいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=uV36c4vqeyY
「Nowhere To Go On Tuesday Night」
James Mack作。本作らしいソウル・バラード。メロウかつ味わい深い仕上がり。
http://www.youtube.com/watch?v=s5nFno8sbsY
「Stuck In A Groove」
Neil Hubbard作。ようやくファンキー・グルーヴの登場!ファンキー・リズムでダンサブルに疾走します。
http://www.youtube.com/watch?v=Dnwzy-v2hV0
「Ain't Never Heard The Boogie」
Frank Collins作。前曲に続きハイ・スピードで駆け抜けます。女性ヴォーカル陣の素晴らしいヴォーカルワークもグッド!
「All Through The Night (Let Me Be The One)」
James Mack作。シカゴ・ソウル作品をしっとりと歌い上げるメロウ・バラード。やはり本作はこの系統のバラードが聴きものですね。
http://www.youtube.com/watch?v=ih36Vj4Ia8A
「Keep On Dancin'」
Leo Graham/Paul Richmond作。「Shining Star」を書いた名コンビの作品はファンキー・グルーヴ。躍動感のあるファンク・サウンドで盛り上げてくれます。
「Let Me Have It All」
Frank Collins作。ラストは女性リード&コーラスを前面に出したメロウ・ソウル。AOR好きの人もグッとくるはず!僕の一番のお気に入り曲がコレ。
Kokomoの他作品もチェックを!
『Kokomo』(1975年)
『Live in Concert』(1975年)
『Rise and Shine』(1976年)