2014年01月14日

Sly & The Family Stone『Dance To The Music』

彼らをブレイクさせた名曲「Dance To The Music」収録☆Sly & The Family Stone『Dance To The Music』
ダンス・トゥ・ザ・ミュージック
発表年:1968年
ez的ジャンル:サイケデリック・ソウル/ファンク
気分は... :7年ぶりですが・・・

久々のSly & The Family Stoneです。セレクトしたのは2ndアルバム『Dance To The Music』(1968年)です。

当ブログでこれまで紹介したSly & The Family Stone作品は以下の3枚。

 『Life』(1968年)
 『Stand!』(1969年)
 『Fresh』(1973年)

前回『Life』の記事をエントリーしたのが2007年だったので、約7年ぶりのエントリーとなりました。別にSlyを聴くのを避けていたわけではありませんが・・・

今回紹介する『Dance To The Music』(1968年)は、1stアルバム『A Whole New Thing』(1967年)に続く2ndアルバムとなります。

彼らをブレイクさせたヒット曲「Dance To The Music」が収録されていますが、『Stand!』(1969年)あたりと比較すると、まだまだ発展途上といった内容です。しかし、その未完成な感じが本作の魅力だと思います。彼らのソウル/R&B的なルーツを実感できる楽曲は、これ以降のSly & The Family Stone作品では聴けないものです。

メンバーはSly Stone(vo、org、g、p、harmonica)以下、Freddie Stone(vo、g)、Larry Graham(b、vo)Rose Stone(p、key、vo)、Cynthia Robinson(tp、vo)、Jerry Martini(sax)、Greg Errico(ds)、Little Sister (Vet Stone,、Mary McCreary、Elva Mouton)(back vo)。

タイトル曲はサンプリングソースとしても大人気ですが、知らず知らずのうちにこのリズムにハマっている人も多いのでは?僕がよく聴いたのはQueen Latifah「Dance for Me」、ピチカート・ファイヴ「Sweet Soul Revue」、Primal Scream「Rocks」ですかね。

まぁ、いろいろな楽しみ方で聴くことができる1枚だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Dance To The Music」
本作のハイライトといえば、このタイトル曲ですね。シングルとして全米チャート第8位、同R&Bチャート第9位となり、グループの名を全米中に知らしめました。ブレイクがたまらなく格好良い躍動するリズム、ドゥーワップ調のコーラス、勢いのあるヴォーカル・リレー、ロッキン・ギター、ファンキー・ホーン、ソウルフルなオルガンなど全てがハマったアドレナリン出まくりの名曲です。
http://www.youtube.com/watch?v=Jn2PNlhvy8E

サンプリングソースとしても大人気です。主なところを挙げておくと、Beastie Boys「Egg Man」、N.W.A「Something 2 Dance 2」、Queen Latifah「Dance for Me」、Primal Scream「Rocks」、Atmosphere「Los Angeles」、Pumpkin & The Profile All-Stars feat. T.J. Swan「Here Comes That Beat!」、Dan the Automator「Music to Be Murdered By」、ピチカート・ファイヴ「Sweet Soul Revue」、DJ Jazzy Jeff & the Fresh Prince「The Reverend」、Afro-Rican「Let It Go」、World Class Wreckin' Cru「Mission Possible」、フリッパーズ・ギター「Winnie-the-Pooh Mugcup Collection」、The Dogs feat. Disco Rick「Fuck All Night」等です。

Queen Latifah「Dance for Me」
 http://www.youtube.com/watch?v=i1yPJeTJK00
Primal Scream「Rocks」
 http://www.youtube.com/watch?v=Z3ZCZjhjguA
ピチカート・ファイヴ「Sweet Soul Revue」
 http://www.youtube.com/watch?v=sPzp1_155aI
DJ Jazzy Jeff & the Fresh Prince「The Reverend」
 http://www.youtube.com/watch?v=2jZBwowXIPU
Afro-Rican「Let It Go」
 http://www.youtube.com/watch?v=wY0B6QNwt3E
フリッパーズ・ギター「Winnie-the-Pooh Mugcup Collection」
 http://www.youtube.com/watch?v=-isQiwKWFWc

また、Bar-Kays、Brown Sugar feat. Clydie King、Telex、Will.i.am等がカヴァーしています。
Bar-Kays「Dance To The Music」
http://www.youtube.com/watch?v=z2Z4ZJMLNF8
Brown Sugar feat. Clydie King「Dance To The Music」
http://www.youtube.com/watch?v=03D48xL4n_M
Telex「Dance To The Music」
http://www.youtube.com/watch?v=MMtI3SbJlT8
Will.i.am「Dance To The Music」
http://www.youtube.com/watch?v=KPHZhaKfb3s

「Higher」
『Stand!』収録の名曲「I Want to Take You Higher」へと発展していく曲ですが、この段階ではまだ発展途上といった雰囲気です。その未完成な感じが逆に興味深いです。
http://www.youtube.com/watch?v=esiCTBmHNoo

「I Ain't Got Nobody (For Real)」
ファンキー・オルガンが格好良い1曲。個人的にはタイトル曲に次いでお気に入りの1曲。彼らの持つソウルな側面とロッキンな側面が上手く融合したパワフルな1曲に仕上がっていると思います。Stereo MC's「Ain't Got Nobody」のサンプリングソースとなっています。
http://www.youtube.com/watch?v=mmLOc1arLXY

「Dance To The Medley」
「Music Is Alive」「Dance In」「Music Lover」という3曲のメロディ。ハンドクラップを交えた軽快なR&B調ダンス・チューン「Music Is Alive」、ドゥーワップ調のコーラスと共に始まる「Dance In」は「Dance To The Music」の別ヴァージョンといった雰囲気、そのままのテンションで「Music Lover」へなだれ込みます。終盤のサイケな感じが好きです。「Dance In」がS'Express「Hey Music Lover」のサンプリングソースとなっています。
http://www.youtube.com/watch?v=Oz3mcIeHDFQ

S'Express「Hey Music Lover」
http://www.youtube.com/watch?v=rgxZwLtSLTY

「Ride the Rhythm」
ファンキー・ホーン、グルーヴィー・リズム、ワウワウ・ギターが盛り上げてくれるアッパー・チューン。なかなかのハイテンションで好きです。

「Color Me True」
ブルージーな味わいが印象的です。シブめですが秘めたパワーのようなものを感じます。Stereo MC's「Life on the Line」でサンプリングされています。
http://www.youtube.com/watch?v=i8ZOY6ofpOg

「Are You Ready」
骨太ロッキン・リズムと唸りをあげるギターが印象的です。Freshco「R U Ready?」でサンプリングされています。
http://www.youtube.com/watch?v=EP6qwjnJW4c

Freshco「R U Ready?」
 http://www.youtube.com/watch?v=PlU6v_OWKFk

「Don't Burn Baby」
ラテン・フレイヴァーのパーカッシヴかつスピーディーな展開が印象的です。この時期のSly & The Family Stoneならではの1曲なのでは?
http://www.youtube.com/watch?v=Q7PHF5rCLsE

「I'll Never Fall in Love Again」
ラストは堂に入ったソウル・チューンで締め括ってくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=wVzkhcFkvgw

Sly & The Family Stoneの過去記事もご参照下さい。

『Life』(1968年)
ライフ(紙ジャケット仕様)

『Stand!』(1969年)
Stand!

『Fresh』(1973年)
Fresh
posted by ez at 03:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 1960年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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