発表年:2009年
ez的ジャンル:ネオソウル系ディーヴァ
気分は... :ピンクの象?
触れるのが遅くなりましたが、NFLはカンファレンス・チャンピオンシップは終わり、スーパーボウルは「ブロンコス対シーホークス」の対戦に決まりました。カンファレンス・チャンピオンシップ前に僕の希望していた対戦になり、スーパーボウルへの楽しみが増しました。
ペイトリオッツ相手に完璧な試合運びを実践したブロンコス、一方、49ers相手に薄氷を踏むような勝利だったシーホークス。スーパーボウルはマニング対シーホークス守備陣の構図となると思いますが、マニングの方が役者が一枚上という気がします。
まぁ、スーパーボウルまでさまなざまな試合展開を妄想するのも楽しみですね。
今回は存在感のあるネオソウル・ディーヴァN'dambiの4thアルバム『Pink Elephant』(2009年)です。
ネオソウル/R&Bファンから評価の高い、テキサス州ダラス出身の女性シンガーN'dambiの紹介は、3rdアルバム『A Weird Kinda Wonderful』(2005年)に続き2回目となります。
N'dambi(本名:Chonita Gilbert)は1970年、テキサス州ダラス生まれ。
Erykah Baduとは学生時代からの友人であり、Erykahのバック・シンガーとしても知られ、"メジャーと契約しない最大の大物"と言われていたN'dambiが、名門Staxと契約してリリースしたメジャー第1弾作品が本作『Pink Elephant』(2009年)です。
本作ではLeon Sylvers IIIが全面プロデュースしています。70年代はThe Sylversのメンバーとして活躍し、70年代後半からはSOLAR Recordsの看板プロデューサーとして、Lakeside、Dynasty、Shalamar、Whispers等を手掛けた伝説のプロデューサーです。
そんな流れでアルバムにはStephen Shockley(元Lakeside)、Kevin Spencer(元Dynasty)といったミュージシャンがゲスト参加しています。
アルバムの中身はジャケのような派手さはありませんが、Leon Sylvers IIIらによるツボを押さえたサウンドをバックに、N'dambiが貫録のヴォーカルを聴かせてくれます。その意味では十分聴き応えがあります。
シンガー自身の歌力で勝負できるネオソウル作品は魅力的です。
全曲紹介しときやす。
「L.I.E.」
さりげないサウンドですが、力強さのあるN'Dambiのヴォーカルが引き立つオープニング。奇をてらわないところが逆にいいでのは?
http://www.youtube.com/watch?v=vnbTjlcHYr8
「What It Takes」
哀愁のメロディをかみしめるように歌うビューティフルなミディアム・チューン。Leon Sylvers IIIの手腕が光ります。
http://www.youtube.com/watch?v=9pv8L6NABJc
「Nobody Jones」
ネオソウルらしい雰囲気の仕上がり。Leon Sylvers IIIがネオソウルを手掛けると、こんな感じになるんですね。N'Dambiのヴォーカルは少し憂いを帯びています。
http://www.youtube.com/watch?v=9vMMdG0m7uc
「Ooo Baby」
ソウルフルなオルガン・サウンドが印象的なバラード。N'Dambiの切なるヴォーカルがいいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=1OiRTJy2g2o
「Mind Blowin'」
甘く妖しげな雰囲気の漂うセクシー・グルーヴ。N'Dambi自身によるキーボードがいいアクセントになっています。
http://www.youtube.com/watch?v=BlBQGXVloB4
「The One」
クールネスとメロウネスが同居するネオソウル。N'Dambiのヴォーカルは凛としています。
http://www.youtube.com/watch?v=0bqKTWtbs6k
「Take It Out」
少し哀愁を帯びたミステリアス・サウンドがいい感じです。ストリングスも効果的です。
http://www.youtube.com/watch?v=yqvTKntoNk0
「Daisy Chain」
オーガニックなファンキー・ソウル。余裕たっぷりのN'Dambiのヴォーカルも絶好調です。
http://www.youtube.com/watch?v=aW5yecUwC1U
「Can't Hardly Wait」
アルバムからのリード・シングル。N'Dambiの堂々とした歌いっぷりに魅せられるミディアム・チューンです。
http://www.youtube.com/watch?v=ogavSrec7aE
「The World Is A Beat」
タイトルの通り、パーカッションによるビートが鼓動し、そこにStephen Shockleyのギターが絡みます。N'Dambiのパワフルなヴォーカルもグッド!パーカッシヴ・サウンド大好きな僕好みの1曲です。
http://www.youtube.com/watch?v=tHs2-xAVvVE
「Imitator」
泣きのメロディをN'Dambiが切々と歌い上げる哀愁ソウル・チューン。
http://www.youtube.com/watch?v=-aed-qjvEHc
「Free Fallin'」
CDのボーナス・トラック。レトロ・ソウル調の哀愁チューンです。
他のN'dambi作品もチェックを!
『Little Lost Girl Blues』(1998年)
『Tunin' Up & Cosignin'』(2002年) ※UK盤は全12曲のみなのでご注意を!
『A Weird Kinda Wonderful』(2005年)
また、Leon Sylvers III関連の過去記事もご参照下さい。
Dynasty『Adventures In The Land Of Music』(1980年)
Dynasty『The Second Adventure』(1981年)
Shalamar『Big Fun』(1979年)
Shalamar『Friends』(1982年)