
発表年:2013年
ez的ジャンル:インディー女性R&B
気分は... :男子アイスホッケーはエキサイティング!
ソチ五輪の男子アイスホッケーの「ロシア対米国」はさすがにエキサイティングですね。やはり強豪国同士の対決はかなり面白い!
今回は昨年リリースされたインディー女性R&B作品、Teisha Marie『The Girl From Nowhere』(2013年)です。USでは昨年リリースされた作品ですが、国内盤が今年に入りリリースされました。
Teisha Marieはイギリス生まれの女性R&Bシンガー/ソングライター。現在はワシントンD.C.を拠点に活動しています。
2008年に1stアルバム『Addicted to Life』(2008年)をリリース。各方面で高い評価を得て、有名クラブでのライブやフェスへの出演を重ねるようになります。そして、2010年から3年の歳月をかけて完成させた2ndアルバムが本作『The Girl From Nowhere』です。
CDショップでこのジャケを見た瞬間に、クロスオーヴァー/エレクトリック・ソウル的な作品を直感したのですが、聴いてみてその通りだったので即買いしました。
ただし、そういったサウンドのみならずネオソウル的な楽曲、生音重視のライブ感のある楽曲、90年代R&Bを意識した楽曲など案外バラエティに富んだ構成になっています。
Angela Johnsonとのライブ共演があるようですが、AngelaやAmel Larrieuxあたりがお好きな人は気に入るアルバムだと思います。
最近の日本におけるインディーR&Bのリリースの中には、中身以上の過剰な宣伝文句が目立つものも少なくありませんが、本作はインディーR&Bならではの魅力を実感できる1枚だと思います。
全曲紹介しときやす。
「The Girl from Nowhere (Intro)」
イントロ。
「Show and Tell」
Antagonistをフィーチャー。ミステリアスな雰囲気に包まれたエレクトリック・ソウル。終盤のAntagonistのラップがアクセントになっています。Jamal Cherryプロデュース。
「At This Time」
Snuhgieをフィーチャー。Robert "Snuhgie" Stocksプロデュース。爽快なエレクトリック・サウンドをバックに、SnuhgieとTeishaの素晴らしいデュエットを満喫できます。
「By Yaself」
Anton Geniusプロデュース。重量感のあるエレクトリック・サウンドによるネオソウル・チューン。フューチャリスティックな浮遊感がいいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=W1h7WQkKRX0
「Enough」
Deborah Bond & Ama Live!をフィーチャー。Deborah Bondはこれまで『DayAfter』(2003年)、『Madam Palindrome』(2011年)という2枚のアルバムをリリースしているネオソウル系の女性R&Bシンガーです。ここでは生音を重視のライブ感のあるサウンドをバックに、実力派のヴォーカル陣を歌声を堪能できます。Barrington "Barry" Talbertプロデュース。
http://www.youtube.com/watch?v=kKq708utv3M
「Purpose」
Barrington "Barry" Talbertプロデュース。生音重視のメロウ・ソウル・チューン。インディーならでの良心を感じる1曲に仕上がっています。
「Strive」
Kenny Wesleyをフィーチャー。クロスオーヴァーなダンサブル・サウンドとKenny Wesleyの男性ファルセット・ヴォーカルがミッドナイトな音世界へ誘ってくれます。Ahmed Sirourプロデュース。
「Desire (The Hidden Place)」
ゆっくりと表情を変えていくエレクトリック・サウンドをバックに、Teishaがファニーなヴォーカルを聴かせてくれます。
Ahmed Sirourプロデュース。
http://www.youtube.com/watch?v=nzocbMpDK7w
「Fast Forward (Saturday)」
Frank Javoisプロデュース。それまでの楽曲とはかなり印象の異なる仕上がり。ブラジリアン・テイストの北欧ジャジー・ポップあたりと一緒に聴きたくなります。涼しげなフルートも含めて結構僕好みの1曲だったりして・・・
「Don't Explain」
Teisha Marieプロデュース。派手さはありませんが、エモーションが伝わってくるミディアム・チューン。
「Match My Words」
AB the Producerプロデュース。 淡々としたメロウネスが印象的なネオソウル・チューン。
http://www.youtube.com/watch?v=cj6DB_SJoVY
「The One」
Teisha Marieプロデュース。 多重録音によるTeishaのア・カペラを堪能できます。
「Acknowledgement」
Chris "Antagonist" LeCountプロデュース。哀愁モードで疾走するグルーヴィーR&B。90年代女性R&Bの香り漂うところが僕好み。アルバムで最もキャッチーな仕上がりだと思います。
「Black Hole」
Jim. B. (Incredible Beats)プロデュース。フューチャリスティックなエレクトリック・ソウル。 クロスオーヴァーな音好きの方は気に入る1曲だと思います。
「W.Y.O.R. (Walk Your Own Road)」
Melyonをフィーチャー。ラストはMelyonのラップがリードする哀愁モードのミディアムR&Bで締め括ります。Barrington "Barry" Talbertプロデュース。
『Addicted to Life』(2008年)
