発表年:1974年
ez的ジャンル:スピリチュアル・ジャズ系ジャズ・ピアノ
気分は... :この感動をあなたに・・・
今回はスピリチュアルなジャズ・ピアノ作品Joe Bonner『New Beginnings』(1988年)です。
Joe Bonner(Joseph Bonner)は1948年、米国ノースカロライナ州生まれのジャズ・ピアニスト。
McCoy Tynerから影響を受けた彼のピアノは、Pharoah Sanders、Richard Davis、Billy Harper、Woody Shaw等の作品で聴くことができます。
また、自身のリーダー作として、『Triangle』(1975年)、『The Lifesaver』(1975年)、『Angel Eyes』(1976年)、『Parade』(1979年)、『Impressions of Copenhagen』(1981年)、『Devotion』(1983年)、Joe Bonner & Johnny Dyani 『Suburban Fantasies 』(1983年)、『Suite for Chocolate 』(1985年)、『New Life』(1986年)、『New Beginnings』(1988年)といったアルバムをリリースしています。
Pharoah Sanders好きの僕の場合、Pharoah作品でJoe Bonnerのピアノを聴く機会が多いですね。当ブログで紹介したPharoah作品でいえば、『Elevation』(1973年)、『Love In Us All』(1975年)、『Journey To The One』(1980年)、『Rejoice』(1981年)といったアルバムにBonnerが参加しています。
今日紹介する『New Beginnings』(1988年)は、一部チェロやヴォーカルも入っていますが、基本的にはBonnerのピアノ・ソロ(p、el-p)作品に仕上がっています。
Laurie Antonioliのヴォーカルをフィーチャーしたスピリチュアル・ジャズ「Soft Breezes」、ピースフルで心揺さぶる「The Revolution」、ピアノとチェロが織り成す「New Beginnings」などBonnerのピアノタッチを存分に楽しめる1枚に仕上がっています。
「A Child Is Born」以外はJoe Bonnerのオリジナルです。
スピリチュアル・ジャズ好きの人にはぜひチェックして欲しいピアノ・ソロ作品です。
思いがけず感動すると思いますよ!
全曲紹介しときやす。
「Soft Breezes」
Laurie Antonioliのヴォーカルをフィーチャーした美しきスピリチュアル・ジャズ。Bonnerの鍵盤の響きが心の奥まで届き、安らかな気持ちにさせてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=Sphz52LzP2E
「The Revolution」
Pharoah Sanders好きの人であれば、Bonnerらしいピアノタッチに歓喜するであろう心揺さぶるスピリチュアル・ジャズ。ピースフルな魅力に溢れた素晴らしいピアノを堪能できます。
「A Child Is Born」
Thad Jones作。アルバムの中でも最もピュアな美しさに溢れた演奏です。子供の持つ純粋さがそのまま音になったようです。
「New Beginnings」
美しいタッチのピアノとチェロの弦の響きが織り成す叙情的な音空間に引き込まれます。優しく語りかけてくるようなBonnerのピアノにグッときます。
http://www.youtube.com/watch?v=dAwkBP27IUM
「Primal Scream」
緩急のあるタッチでピアノ・ソロならではの魅力を満喫できます。
「Ode To Trane」
ラストはリリカルなピアノ・ワールドで締め括ってくれます。美しくもどこか切ないメロディがたまりません。
Joe Bonnerの他作品もチェックを!
『Triangle』(1975年)
『Parade』(1979年)
『Impressions of Copenhagen』(1981年)
『Devotion』(1983年)
Joe Bonner & Johnny Dyani 『Suburban Fantasies』(1983年)
『Suite for Chocolate 』(1985年)
『New Life』(1986年)