発表年:1974年
ez的ジャンル:Brunswick系ミルウォーキー・ファンク/ソウル
気分は... :愛が爆発する!
今日は個人的にとても大切な1日。準備、段取りを怠らないように・・・
ノースカロライナ州で結成されたソウル/ファンク・グループThe Eliminators唯一のアルバム『Loving Explosion』(1974年)です。
The Eliminatorsは、James Funches(as、fl)、Nathaniel Williams(b)、Clifford Little(congas)、Carl Johnson(ds)、Calvin Rhodes(g)、James Anderson(org)、Robert Burris(g)、Godosakahi Jordon(ts)、Jonathan L. Robinson(tp、flh)、Levon Meyers (vo)、Donald Clark (vo、harmonica)という11人組大所帯バンド。
ハイスクール時代に結成されたバンドが原点のようです。その後、メンバーは別々のバンドで活動していましたが、1972年に再び集結し、The Eliminatorsとしてライブ活動を重ねるようになり、評判となっていきます。それに目をつけたのが老舗ソウル・レーベルBrunswickであり、グループはBrunswick傘下のBRCからアルバムをリリースする機会を得ます。そして、この時期にBRC作品を手掛けていたAlonzo Tuckerをプロデューサーに据え、制作されたアルバムが本作『Loving Explosion』です。
今日ではフリーソウル/レア・グルーヴ人気としてお馴染みの1枚ですね。僕もフリーソウルのコンピ『Free Soul the classic of Brunswick』で「Loving Explosion」を聴き、興味を持った次第です。
ハイライト曲「Loving Explosion」がサイコーなのは勿論ですが、ファンキー・グルーヴ良し、メロウなミディアム良し、情熱的なバラード良しとアルバム全編を通して充実した内容の1枚となっています。
ジャケのような情熱がアルバム全体に漲っています!
今日は本作のような情熱とパワーを欲している・・・
全曲紹介しときやす。
「Loving Explosion」
Carl Johnson/Alonzo Tucker作。前述のようにフリーソウル・クラシック。ヤングソウル的な魅力を持ったメロウなミディアム・グルーヴです。メロウなグルーヴとエモーショナルなヴォーカルが織り成す高揚感がサイコーです!
http://www.youtube.com/watch?v=32JhrHVhyE8
「Get Satisifed」
Carl Johnson/Alonzo Tucker作。ラテン・フレイヴァーの効いたグルーヴィー・ソウル。ニューソウルの香りもします。ラテンのパーカッシヴ感が僕好み!Thaide & DJ Hum「Nada Pode Me Parar」のサンプリングソースとなっています。
http://www.youtube.com/watch?v=5D_lDRrFGD8
「Love Your Woman」
Donald Clark/Alonzo Tucker作。パワフルなグルーヴィー・ソウル。本作の中で語られることは少ない曲ですが、個人的には結構好きです。
http://www.youtube.com/watch?v=qQ1glOT_COs
「Give It Up」
Carl Johnson/Alonzo Tucker作。J.B.モードのファンキー・チューン。ファンキーなリズム隊が一気に駆け抜けます。同じくBrunswickからアルバムをリリースしているExit 9あたりと一緒に聴きたくなるサウンドです。
http://www.youtube.com/watch?v=Oei0MO3FdPg
「Try, Try, Try」
Donald Clark/Alonzo Tucker作。少しイナたい哀愁ソウル・バラード。なかなかシブくていいです。
http://www.youtube.com/watch?v=YbwPyKvUxf8
「Blood Donors Needed (Give All You Can)」
Robert E. Miller作。David Ruffinの1972年のシングル曲をカヴァー。オリジナルをよりアッパーにしたグルーヴィー・ソウルで聴かせてくれます。この曲もかなり僕のお気に入り!
http://www.youtube.com/watch?v=rvCNs45X1K8
「Taking Love, And Making Love」
Carl Johnson/Alonzo Tucker作。甘いメロディを情熱的に歌い上げるソウル・バラード。スロウ系ではこの曲が一番好き!
http://www.youtube.com/watch?v=0pX7SxyPkHE
「Get Satisfied (Pt.2)」
Carl Johnson/Alonzo Tucker作。「Get Satisifed」のパート2。こちらはインストでフルートが入ったジャズ・ファンク調の仕上がり。
http://www.youtube.com/watch?v=1iaXlk-mdeQ
「Loose Hips」
Carl Johnson作。この曲もJ.B.の流れを汲むファンキー・チューン。まさにルーズでヒップな格好良さがあります。ヴォーカルのコール&レスポンスもいい感じです。
http://www.youtube.com/watch?v=XsFAl2forpw
「Rump Bump」
Donald Clark/Alonzo Tucker作。ラストはアーシーな味わいのロウ・ファンク。引き算の美学とでも呼びたくなる格好良いグルーヴにヤラれてしまいます。
http://www.youtube.com/watch?v=SlXqy96jZPA
ご興味のある方は、この時期の他のBrunswick作品もチェックを!
Maryann Farra & Satin Soul『Never Gonna Leave You』(1975年)
Directions『Directions』(1975年)
Strutt『Time Moves On』(1975年)
Exit 9『Straight Up』(1975年)
Step By Step『I Always Wanted To Be In The Band』(1976年)