発表年:1981年
ez的ジャンル:ドイツ産ブラジリアン/ラテン・フュージョン
気分は... :増税前に・・・
あっという間に3月も前半が終了!
いよいよ年度末モードですね。
増税前に購入すべきものは・・・考えなくてはいけませんね。
今回は再評価が高いドイツ産ブラジリアン/ラテン・フュージョン作品John Thomas & Lifeforce『3000 Worlds』(1981年)です。
アメリカ、シカゴ生まれで、ドイツを拠点に作品をリリースした黒人ジャズ・ギタリストJohn Thomasの紹介は『Devil Dance』(1980年)に続き、2回目となります。
『3000 Worlds』(1981年)は、Lifeforce名義の第2弾アルバムであり、前作『Devil Dance』同様、ドイツのジャズ・レーベルNABELからのリリースです。
本作におけるLifeforceのメンバーはJohn Thomas(g)、Andy Lumpp(p)、Eddy Veldmann(per)、Ponda O'Bryan(per)、Garcia Morales(ds)、Gunnar Plumer(b)の6名。そして、前作同様、レーベルメイトのドイツ人女性ジャズ・シンガーMonika Lingesがゲスト参加しています。ゲスト参加しています。
ムジカ・ロコムンド掲載作品であることから分かる通り、ブラジリアン・テイストのジャズ/フュージョン・作品に仕上がっています。
特にブラジル好きの方は、「Like A Samba」、「Promontory」の2曲のみで十分元がとれると思います。
個人的にもその2曲がハイライトですが、エキサイティングなタイトル曲「3000 Worlds」、ひたすら美しい「As You Once Were」あたりも聴き応えがあります。
全5曲ですが、かなり充実した構成の1枚だと思います。
とりあえず、「Like A Samba」、「Promontory」の2曲を試聴してみてください。
全曲紹介しときやす。
「3000 Worlds」
John Thomas作。ThomasのギターとAndy Lumppのピアノが激しくバトルするエキサイティングなオープニング。ハードバップなドライブ感が格好良いです。そうはいってもブラジリアン・フレイヴァーもしっかり効かしているのがいいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=hXycUBQFycQ
「3/4 Ballade」
Andy Lumpp作。作者Lumppのピアノが美しく響くバラード。Gunnar Plumerのベースもいい感じ。
「As You Once Were」
John Thomas作。この曲はThomasのギター、Lumppのピアノ、 Plumerのベースのみの演奏です。ひたすら美しい音世界に心が浄化されます。。
「Like A Samba」
John Thomas/Monika Linges作。ここからが本作のハイライト。まずはMonika Lingesのヴォーカル&スキャットが駆け抜けるサンバ・フュージョン。ブラジリアン・グルーヴ好きには間違いない1曲。パーカッシヴなリズム隊をバックに、Thomasのギターも冴え渡ります。
http://www.youtube.com/watch?v=n_XnXO6KVUg
「Promontory」
John Thomas作。ラストもブラジル好きにはたまらないドラマティックな構成で楽しませてくれます。Thomasのメロウ&ブリージンなギターを堪能できる序盤から、サンバのリズム・シャワーとなるパーカッション&ドラム・ブレイク、そして高速ブラジリアン・フュージョンへ・・・1プレートにメイン料理が3品のっているようなお得感を感じる1曲です!サイコー!
http://www.youtube.com/watch?v=AOUOVQjuPd4
ご興味がある方はJohn Thomasの他作品や、本作に参加しているドイツ出身の女性ジャズ・シンガーMonika Lingesの作品ももチェックを!
『Devil Dance』(1980年)
『Dreams, Illusions, Nightmares And Others Realities』(1983年)
Monika Linges Quartet『Floating』(1982年)
Monika Linges Quartet『Songing』(1984年)