2014年03月20日

Patricia Marx & Bruno E.『Patricia Marx & Bruno E.』

自然体で爽快な夫婦ボサノヴァ/ソフト・サンバ☆Patricia Marx & Bruno E.『Patricia Marx & Bruno E.』
patricia marx & bruno e. .jpg
発表年:2010年
ez的ジャンル:夫婦系ボサノヴァ/ソフト・サンバ
気分は... :春までもう少し・・・

今日は一気に気温が下がり、コートが必要な状況ですが、それを過ぎれば春らしくなりそうですね。

そんな気分で今日は春に似合いそうなブラジル作品をセレクトしました。

ブラジル人女性シンガーPatricia Marxが夫でプロデューサーであるBruno E.との共同名義でリリースしたアルバム『Patricia Marx & Bruno E.』(2010年)です。

発売当時、購入したいと思いつつ、輸入新品の値段が高かったので見送ってしまったのですが、少し前に安値の中古を見つけ、ようやく手元に置くことができました。

Patricia Marxは1974年ブラジル、サンパウロ生まれ。キッズ・グループTrem Da Alegriaのメンバーとしてデビューし、1987年にはPatricia名義で1stソロ・アルバム『Paty』(1987年)をリリースしています。

当ブログでも紹介した4Hero『Creating Patterns』(2001年)収録曲「Unique」でフィーチャーされ、クラブミュージック方面から注目を浴びます。

その後、夫でプロデューサーであるBruno E.のサポートを受けながら、『Respirar』(2002年)、『Patricia Marx』(2005年)といったラウンジ・ボッサ/ブラジリアン・エレクトロ作品をリリースし、ワールド・ワイドな人気を獲得しています。

前述のように4Hero絡みのラウンジ・ボッサ/ブラジリアン・エレクトロのイメージが強いPatricia Marxですが、本作『Patricia Marx & Bruno E.』では夫Bruno E.との二人三脚で、ジャケのイメージそのままのナチュラルな爽快感に魅了されるボサノヴァ/ソフト・サンバを聴かせてくれます。

フルートで参加のRodrigo Y Castroが奏でる音色が目立つせいか、春の気分にマッチします。

派手さはありませんが、自然体な感じに好感が持てる1枚です。

全曲紹介しときやす。

「Danca Das Flores」
Patricia Marx/Bruno E.作。PatriciaのヴォーカルとBruno E.のヴィオランが優しく包み込んでくれるワルツ調のオープニング。
http://www.youtube.com/watch?v=ASCPCwqX-bc

「Carnaval de Ilusao」
Patricia Marx/Bruno E./Osvaldinho da Cuica作。サンパウロを代表するサンビスタであり打楽器奏者のOsvaldinho da Cuicaとの共演。なかなかシブめのソフト・サンバに仕上がっています。

「Terra Seca」
Patricia Marx/Bruno E.作。Bruno E.のヴィオランに導かれ、憂いを帯びたPatriciaの歌声が響きます。美しいチェロも印象的です。

「Minha Paz」
Patricia Marx/Bruno E.作。ナイジェリア出身の鍵盤奏者Xantone Blacqが参加しています。鳥の囀りと共にスタートするソフトリーな仕上がり。Blacqのメロウなローズの音色やRodrigo Y Castroのフルートも素敵です。
http://www.youtube.com/watch?v=YUe8wbqMauA ※スタジオ・ライブ

「Passaredo」
Chico Buarque/Francis Hime作。Chico Buarque作品のカヴァー。春の到来を待つ今の時期にフィットする仕上がり。Rodrigo Y Castroの軽やかなフルートやエレガントなストリングスが盛り上げてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=2GBJXnsfLc0

「Three Short Stories」
Patricia Marx/Bruno E./Xantone Blacq作。この曲でもXantone Blacqが参加し、Patriciaと共にヴォーカルもとっています。壮大なストリングスも織り交ぜたドラマティックな仕上がりです。

「Oferenda」
Bruno E.作。Bruno E.のギターのみのインスト。インタールード的な感じで落ち着きます。
http://www.youtube.com/watch?v=cdFQTOcThuI

「Bencaos」
Patricia Marx/Bruno E.作。派手さはありませんが、ジワジワくるソフト・サンバ。

「Bailao de Janeiro」
Patricia Marx/Bruno E.作。実は僕の一番のお気に入り。Bruno E.のヴィオランとRodrigo Y Castroのフルートに先導された洗練されたPatriciaのピュアなヴォーカルにグッとくるメロウ・グルーヴです。

「You're Free」
Patricia Marx/Bruno E./Xantone Blaca作。ここでもXantone Blacqがヴォーカル&ピアノで参加。イントロでは波の効果音をバックにBlacqが美しいピアノを奏でます。派手さはありませんがジワジワくるジャズ・フレイヴァーの佳作です。Blacqのヴォーカルがなかなかシブくてグッときます。
http://www.youtube.com/watch?v=x1Ac7DUNi9U

「Three Short Stories(Ao Vivo no Estudio)」
「Three Short Stories」の別ヴァージョン。

「Three Short Stories」
「Three Short Stories」のストリングス・ヴァージョン。

Patricia Marxの他作品もチェックを!

『Respirar』(2002年)
Respirar

『Patricia Marx』(2005年)
Patricia Marx

『Trinta』(2013年)
トリンタ
posted by ez at 03:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 2010年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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