2014年04月21日

Willie Hutch『In Tune』

Whitfield Records移籍第1弾アルバム、モダン・ソウルの逸品☆Willie Hutch『In Tune』
イン・チューン
発表年:1978年
ez的ジャンル:Norman Whitfield系グルーヴィー&メロウ・ソウル
気分は... :Atlantic再発シリーズに感謝!

今回はWillie Hutchが1978年にリリースした『In Tune』(1978年)です。Atlanticの再発シリーズで世界初CD化が実現した待望の1枚です。

L.A.出身のソウル・シンガー/ソングライター/アレンジャー/プロデューサーWillie Hutchの紹介は、人気サントラ盤『The Mack』(1973年)、『Fully Exposed』(1973年)に続き3回目となります。

『The Mack』以降、Motownで作品をリリースしてきたWillie Hutchですが、本作『In Tune』は、MotownからWhitfield Recordsへの移籍第一弾アルバムです。Whitfield Recordsは名プロデューサー/ソングライターNorman Whitfieldが興したレーベルです。

Norman WhitfieldとWillie Hutch自身がプロデュースし、Gene Pageがアレンジを担当しています。

レコーディングには、Rose RoyceLakesideMammatapeeNytroStargardEddie "Bongo" BrownWah Wah WatsonJack AshfordMark Davisが参加しています。

アルバムはファンキー・チューンとメロウなミディアム〜スロウがバランス良く配されています。特に本作は「Easy Does It」「Anything Is Possible If You Believe In Love」等のメロウな楽曲が人気なのでは?

ファンク・チューンではNorman Whitfield色が色濃く出た「And All Hell Broke Loose」「All American Funkathon」あたりに注目が集まりがちですが、個人的には「Hip Shakin' Sexy Lady」「Come On And Dance With Me」あたりがお気に入りです。

世界初CD化に感謝し、このモダン・ソウルの逸品を満喫しましょう。

全曲紹介しときやす。

「And All Hell Broke Loose」
Norman Whitfield作。前半ためにためて中盤から一気にスパークするサイケなグルーヴィー・ソウル。
http://www.youtube.com/watch?v=csmaR0fiG0o

「Paradise」
Robert Daniels作。スウィート&メロウなバラード。素敵なストリングス&コーラスをバックに、Willieが味わい深いヴォーカルを聴かせてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=8nokeM3INXY

「All American Funkathon」
Norman Whitfield/Willie Hutch作。Norman Whitfield色が強いファンク・チューン。シンセ&リズムボックスが♪ビョーン♪ビョーン♪ピコピコ♪な感じです(笑)
http://www.youtube.com/watch?v=kV0LKate8Lo

「Anything Is Possible If You Believe In Love」
Willie Hutch作。味わい深いメロウ・ソウル。ジワジワくる感じがいいですね。Willieのシンガーとしての魅力を実感できます。軽くパーカッシヴなのも僕好み。
http://www.youtube.com/watch?v=EX6wN1Lke2w

Pitch Black feat. Styles P「Nice」、Mohammed Ali「Porten」のサンプリングソースとなっています。
Mohammed Ali「Porten」
 http://www.youtube.com/watch?v=QC06r88mouo

「Come On And Dance With Me」
Willie Hutch作。リズムボックス全開のファンキー・ブギー。同じファンキー・チューンでもNorman Whitfield色全開の曲とは少し異なる印象を受けます。
http://www.youtube.com/watch?v=rxS-PlsynHg

「Easy Does It」
Willie Hutch作。今日ではこの曲がハイライトかもしれませんね。軽くディスコ調のメロウ・グルーヴは、フリーソウル好きの人なんかにもフィットするのではないかと思います。
http://www.youtube.com/watch?v=9WRW-I7ctdw

「Hip Shakin' Sexy Lady」
Norman Whitfield/Willie Hutch作。僕の密かなお気に入り。Eddie "Bongo" Brownのボンゴが炸裂する、ヒップでセクシーなファンキー・グルーヴです。
http://www.youtube.com/watch?v=KzXW6tEXD0Y

「Nothing Lasts Forever」
Norman Whitfield作。Rose Royceが参加し、Whitfieldと共にプロデュースも務めています。ヴォコーダーも使ったファンキー・チューンで盛り上がって、アルバムは幕を閉じます。
http://www.youtube.com/watch?v=CZ7uOgLIxi0

Willie Hutchの他作品もチェックを!

『Soul Portrait』(1969年)
ソウル・ポートレイト

『The Mack』(1973年)
The Mack

『Fully Exposed』(1973年)
FULLY EXPOSED

『Foxy Brown』(1974年)
フォクシー・ブラウン

『The Mark of the Beast』(1974年)
マーク・オブ・ザ・ビースト

『Ode to My Lady』(1975年)
オード・トゥ・マイ・レディ
posted by ez at 00:51| Comment(2) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こ、これは即買い!!
丁度音楽目当てで「Foxy Brown」のDVDを買ったところです。
『The Mack』とベスト盤も買ってしまいました!
Posted by けん at 2014年04月21日 19:22
☆けんさん

ありがとうございます。
良きタイミングでの記事投稿となり、何よりです。

意外に未CD化、入手困難な作品が多いアーティストなので、それらのCD化も実現して欲しいですね。
Posted by ez at 2014年04月22日 01:29
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