録音年:1956,57年
ez的ジャンル:カクテル系ジャズ・ピアノ
気分は... :筋肉痛〜っ。
昨日は麻布十番で某オフィスのお引越しのお手伝い。
久々に大量に荷物の上げ下げをやったもんだから、今日の筋肉痛確率ほぼ100%。
やっぱり年を取ったなぁ...
さて、今日はボクサーという異色の経歴を持つジャズ・ピアニストRed Garlandの登場デス。
1923年生まれのRed Garlandは、1940年代半ばからCharles Parker、Lester Young、Coleman Hawkinsらと仕事をした後、1955年に帝王Miles Davisのグループに加入し、Miles(tp)、John Coltrane(ts)、Red Garland(p)、Paul Chambers(b)、Philly Joe Jones(ds)による(第一期)黄金クインテットのメンバーとして活躍しまシタ。
60年代は引退状態でしたが、1970年代半ばにカムバックしました。1984年に心臓病のため故郷のテキサスで永眠。
やはり、僕にとってのGarlandはMilesの黄金クインテットのイメージが強いですね。特に、本ブログでも紹介したMiles Davis『Milestones』収録の「Billy Boy」の演奏は何回聴いても飽きません。
そんなGarlandのキャリアを代表するリーダー作がこの『Groovy』です。
ピアノ・トリオの傑作アルバムとして有名な1枚ですね。
メンバーはRed Garland(p)、Paul Chambers(b)、Arthur Taylor(ds)の3人。黄金クインテットの盟友Chambersに加え、Bud Powellのバックも務めたTaylorが参加していマス。
Garlandの軽やかなプレイをカクテル・ジャズと揶揄する方もいるようですが、Garlandの小気味よいスイング感のあるピアノは、僕のような永遠のジャズ初心者にとってもわかりやすく、単純にカッチョ良い!ってカンジですね。
あとはこのジャケもいかしていますよね。
実はこのアルバムを購入したのはジャケ買いなのですが(笑)
僕にとってジャズ・アルバムの秀作ジャケと言えば、Blue Note作品ばかりになってしまうのですが、Prestige作品でジャケ買いするなんて、かなり珍しいかもしれません。
タイトル通りのグルーヴィーなピアノ・トリオの演奏を堪能あれ!
全曲紹介しときやす。
「C Jam Blues」
このアルバムのハイライトと言えば、Duke Ellington作品のこのオープニングいうことになるでしょうね。軽やかだけどブルージーなGarlandらしいタッチのピアノを堪能できマス。それをガッチリ支えるPaul Chambersのベースがシブいですなぁ。本曲はOscar Peterson、McCoy Tyner等も録音していますね。
「Gone Again」
しっとりリリカルなGarlandのピアノが堪能できる1曲。ただただ美しいの一言ですな。
「Will You Still Be Mine?」
Matt Dennis/Tom Adair作品のスタンダード。本曲は師匠Miles DavisやMcCoy Tyner等も録音していますね。このスインギーなタッチがたまりませんな。前述の大好きな1曲「Billy Boy」に通じるものがありますね。
「Willow Weep for Me」
「柳よ泣いておくれ」の邦題で有名なスタンダード。本ブログではDexter Gordon『Our Man In Paris』、Wynton Kelly『Kelly Blue』のバージョンを紹介しましたね。それ以外にもTommy Flanagan、Modern Jazz Quartet等も録音していマス。
女性作曲家Ann Ronnellが偉大な作曲家George Gershwinに捧げたスタンダードというだけあって、どこか名曲「Rhapsody in Blue」っぽいですね。
「What Can I Say, Dear」
「Hey Now」
軽やかなGarlandの鍵盤さばきによるカクテル・ピアノの魅力が堪能できる2曲。カクテル・ジャズの何が悪い!パントマイムとかのBGMなんかにピッタリかも?
昨晩は白金高輪で熊本地鶏を食した。
う〜ん、引越しでガス欠状態の体に再びパワーを注入する、なかなかの美味でシタ。最近は宮崎地鶏に話題沸騰ですが、薩摩地鶏や熊本地鶏もお忘れなく!
Red Garlandって聴きやすいというか分かりやすい感じが好きで、時々聴いてます。
軽やかで最高じゃありませんか。
「カクテル・ジャズ」って言うんですか? なるほど・・。
それに「Milestones」のBilly Boyは僕もかなり好きですねぇ。
つい一緒に口ずさんでしまいます。
>Prestige作品でジャケ買いするなんて
だって、これもデザインはReid Milesだからですよ〜。
Prestigeにもいくつかあるみたいですね。「Cookin'」とか。
ありがとうございます。
ご指摘の通り、Red Garlandは軽やかさがいいですよね!
> Billy Boyは僕もかなり好きですねぇ。
あのアルバムでは脇役になってしまいがちですが、
「Billy Boy」の小気味良い感じが大好きです。
> デザインはReid Milesだからですよ〜。
そうなんですか。初めて知りました。