2014年05月12日

Mario Castro-Neves『Stop, Look & Listen』

カナダのライブラリーレーベルに残されたブラジリアン・メロウ名盤☆Mario Castro Neves『Stop, Look & Listen』
Stop, Look & Listen
発表年:1977年
ez的ジャンル:名アレンジャー系ブラジリアン・メロウ
気分は... :23名に選ばれるのは・・・

いよいよ今日はブラジルW杯の日本代表23名が発表されますね。
素人の勝手な予想を書くと、こんな感じです。

(GK)川島、西川、権田
(DF)今野、吉田、森重、伊野波、長友、内田、酒井宏、酒井高
(MF)長谷部、遠藤、山口、細貝、本田、香川、清武、齋藤
(FW)岡崎、柿谷、大迫、大久保

個人的な希望というより、ザックがこう選ぶのでは?という予想です。
サプライズは大久保といったところでしょうか。
個人の希望を述べれば、DF伊野波、酒井高の代わりに他のメンバーが入ってもいい気がしますが・・・

まぁ、ドキドキしながらメンバー発表を聞くのもW杯の楽しみですね。

今回はブラジル人キーボード奏者/アレンジャー/コンポーザーMario Castro-Nevesがカナダのライブラリーレーベルにひっそりと残していたアルバム『Stop, Look & Listen』(1977年)です。再評価の高まったブラジリアン・メロウ作品です。

Mario Castro-Nevesの紹介は、Mario Castro-Neves & Samba S.A.名義でリリースした『Mario Castro-Neves & Samba S.A.』(1967年)に続き2回目です。

1960年代にMario Castro-Neves & Samba S.A.名義で作品を残した後、拠点を欧州に移したMarioは1973年にロンドンでレコーディングを敢行し、Mario Castro-Neves & His Orchestra名義で『Brazilian Mood』というアルバムをリリースしています。

その後、カナダのトロントに渡ったMarioが1975年にカナダ人ミュージシャンとレコーディングした作品が本作『Stop, Look & Listen』です。元々は名門レーベルCTIからのリリースを前提にレコーディングした楽曲でしたが、話が流れて1977年にカナダのライブラリーレーベルから『The Latin Band of Mario Castro-Neves』のタイトルでプロモ―ショナル・リリースされたようです。

ただし、本作のオリジナル盤の盤面に『Stop, Look & Listen』の記載があったことから、リイシュー時には『Stop, Look & Listen』のタイトルとなったようです。

レコーディンにはMario Castro-Neves(key)以外は、Celine Granica(vo)、Sharon Smith(vo)、Ken Ramm(g)、Neil Swainson(b)、Graydon Hillock(ds)、Memo Acevedo(per)、Marty Deller(per)、Gary Morgan(sax、fl)、Don Englert(sax、fl)、Herbie Koffman(tp、flh)、Rick Tait(tp、flh)、Phil Gray(tb)といったカナダ人ミュージシャンがバックを固めています。

全10曲中6曲がMarioのオリジナル、4曲がカヴァーという構成です。

アルバム全体としては、キュートな女性ヴォーカルをフィーチャーしたメロウ・ブラジリアン・といった印象です。Marioのアレンジャーとしての才が如何なく発揮されているのが魅力です。ブラジリアン好きの人は勿論のこと、メロウAOR好きの人が聴いても楽しめるのでは?

兄弟で名ギタリスト/アレンジャーであったOscar Castro-Nevesは惜しくも昨年逝去しましたが、Marioは健在なんですかね?

全曲紹介しときやす。

「Sometime Love Affair」
Mario Castro-Neves/Celine Granica作。オリジナルのメロウ・ボッサでアルバムは幕を開けます。キュートな女性ヴォーカルとポップなメロウ・サウンドの組み合わせはセルメン系の音が好きな方は気に入るはず!

「Feelings」
Morris Albertの大ヒットをカヴァー。日本人にはハイ・ファイ・セットのカヴァーでお馴染みですね。オリジナルやハイ・ファイ・セットのイメージが強い楽曲ですが、ここでは軽快なジャズ・サンバ調で聴かせてくれます。

「Subtle Chemistry」
Mario Castro-Neves/Celine Granica作。AOR/フュージョン好きの方も気に入るであろう爽快メロウな疾走感が心地好い1曲。Marioのアレンジャーとしてのセンスも冴えています。

「All You Get From Love Is A Lovesong」
Steve Eaton作。Carpentersのヒット曲としてお馴染みの曲ですね。ここではMarioのメロウ・エレピが実に心地好いブラジリアンAORといった趣の仕上がりです。

「Boca Grande」
Mario Castro-Neves/Celine Granica作。Celine Granicaのキュートなヴォーカルにグッとくるメロウ・ブラジリアン・グルーヴ。緩急のつけかたが絶妙です。

「Stop, Look And Listen」
Mario Castro-Neves/Celine Granica作。タイトル曲はソフトリーなブラジリアン・メロウです。CTIからリリースされば、ぴったりな楽曲だったのに・・・

「Summersoft」
Stevie Wonder作。『Songs In The Key Of Life』収録の名曲をブラジリアン・フレイヴァーの絶品メロウに仕上げています。
http://www.youtube.com/watch?v=hggduoC9lbY

「Why Can't There Be You?」
Mario Castro-Neves/Celine Granica作。ブラジリアン・グルーヴ好きにはグッとくるメロウ・サンバ・グルーヴ。ここでも緩急をつけた変幻自在のアレンジが冴え渡ります。

「This One's For You」
Barry Manilow/Marty Panzer作。Barry Manilowの名バラードをカヴァー。AOR調の落ち着いたアレンジがグッとくる大人のメロウ・チューンに仕上がっています。
http://www.youtube.com/watch?v=mVWGws5Lie4

「Open Up (Try Understanding)」
Mario Castro-Neves/Celine Granica作。ラストはポップに躍動するブラジリアン・グルーヴで締め括ってくれます。

Mario Castro-Neves関連の他作品もチェックを!

Mario Castro-Neves & Samba S.A.『Mario Castro-Neves & Samba S.A.』(1967年)
マリオ・カストロ・ネヴィス&サンバ・SA(紙ジャケット仕様)

Mario Castro-Neves & His Orchestra 『Brazilian Mood』(1973年)
Brazilian Mood

Mario Castro-Neves & Samba S.A.『On a Clear Bossa Day』(2004年)
クリア・ボッサ・デイ
posted by ez at 01:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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