2007年04月23日

Marilyn McCoo & Billy Davis Jr.『I Hope We Get To Love In Time』

元5th Dimensionの夫婦デュオによるスウィート・ソウル☆Marilyn McCoo & Billy Davis Jr.『I Hope We Get To Love In Time』
I Hope We Get to Love in Time
発表年:1976年
ez的ジャンル:夫婦デュオ系スウィート・ソウル
気分は... :二人の息がピッタリ☆

今回は、元5th Dimensionのメンバーであり、夫婦でもあるMarilyn McCooBilly Davis Jr.のデュオ・アルバム『I Hope We Get To Love In Time』です。

5th Dimensionと言えば、本ブログでも紹介したように60年代後半から70年代初めにかけて、「Up, Up and Away」「Stoned Soul Picnic」「Wedding Bell Blues」「Aquarius/Let the Sunshine In」「(Last Night) I Didn't Get to Sleep at All」等数々のヒット曲を放った黒人コーラス・グループですね。

5th Dimensionのエントリーでも書きましたが、僕の場合、ソフトロック的なヒット曲「Up, Up and Away」5th Dimensionに出会ったため、長い間彼らが黒人グループであることを知りませんでシタ(笑)

そうした黒人コーラス・グループでも、白人コーラス・グループでもない中道ポップ路線こそが5th Dimensionの魅力だとは思うのですが。

その5th DimensionのメンバーであったMarilyn McCooBilly Davis Jr.の二人が5th Dimensionから独立後、1976年に発表した夫婦デュオ・アルバムが『I Hope We Get To Love In Time』です。ちなみに二人は5th Dimension在籍中の1969年に結婚していマス。

僕よりも年代が上のソウル好きの方には、全米チャートNo.1に輝いた大ヒット曲「星空の二人」収録のアルバムと説明した方がわかりやすいかもしれませんね。

中道ポップ路線でヒット曲を連発していた5th Dimensionに対して、ジャケのイメージそのまま!コテコテのソウル・アルバムです。後追いで聴く身としては、そのあたりのコントラストが実に興味深いですね。

プロデュースはJohnnie Taylor、The Dramatics、The Dellsなどを手掛けたDon Davisです。レコーディングにはDavid T. Walker(g)も参加しているようですね。

甘いもの好きは見逃せない極上スイーツですぞ!

オススメ曲を紹介しときやす。

「You Don't Have to Be a Star (To Be in My Show) 」
本作のハイライト。前述の邦題「星空の二人」でお馴染みの大ヒット曲。全米ポップチャートで見事No.1に輝きまシタ。イントロの洒落たカンジがたまりませんね。いかにも70年代なノスタルジック・ムード丸出しなんですが、それが魅力のメロウ・ソウル。知る人ぞ知る日本のグループHUMAN SOULがカヴァーしていマス。

「Your Love」
二人の掛け合いで盛り上がる軽快なミディアム・ソウル。当時は「愛の抱擁」という邦題だったみたいですね。実に息の合っているカンジがとってもいいですね。この曲も「You Don't Have to Be a Star (To Be in My Show) 」に引けを取らないいい曲だと思いマス。パーカッションのパカポコ感が僕好み。

「I Still Will Be With You」
甘ぁ〜い、甘ぁ〜いスウィート・スロウ。二人で夕陽を見つめたくなるような曲ですな。特にMarilyn McCooの伸びやかなボーカルがいいですね。

「Never Gonna Let You Go」
今の季節にピッタリの爽やかなメロウ・グルーヴ。ホーン隊のアレンジもなかなか。

「Nothing Can Stop Me」
「You Don't Have to Be a Star (To Be in My Show) 」と並ぶハイライト曲。落ち着いたスロウ・ナンバー。酸いも甘いも噛み分けた大人のラブソングってカンジがいいですな。Hip-Hopファンの中にはFat Joe率いるTerror Squad「Nothing's Gonna Stop Me」の元ネタとしてご存知の方もいるのでは?

「I Hope We Get to Love in Time」
「My Love for You (Will Always Be the Same) 」
後半はスウィートなスロウのオン・パレードです。タイトル曲「I Hope We Get to Love in Time」は、聴いているとなぜかノスタルジック気分になりマス。「My Love for You (Will Always Be the Same) 」は当時「虹を渡る恋」という邦題だったみたいですね。どんな恋なんじゃあ!とツッコミたくなります(笑)

「We've Got to Get It on Again」
地味だけど、とても気に入っているファンキーなミッド・グルーヴ。この手の曲をもっと聴きたい気もしますね。

本作に続き、この夫婦デュオは2nd『The Two Of Us』(1977年)、3rd『Marilyn & Billy』(1978年)という2枚のアルバムを発表していマス。特に3rd『Marilyn & Billy』には、Whitney Houstonを一躍有名にした大ヒット曲「Saving All My Love for You」のオリジナルが収録されていマス。
posted by ez at 00:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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