発表年:2000年
ez的ジャンル:アトランタ発ディープハウス
気分は... :だも〜ん!
今回はChris Brannによる人気ハウス・プロジェクトAnanda Projectの第1弾作品『Release』(2000年)です。
アトランタを拠点にWamdue Project、P'Taah等さまざまな名義で作品をリリースするハウス・クリエイターChris Brannのハウス・プロジェクトAnanda Projectの紹介は、『Truth』(2011年)に続き2回目となります。
1998年にAnanda Project名義の初シングル「Cascades Of Colour」をリリースし、大絶賛で迎えられます。さらに翌年リリースした2ndシングル「Straight Magic」も成功を収めたChris Brannが、満を持して発表した1stアルバムが本作『Release』(2000年)です。
やはり、Ananda Projectを代表するアルバムといえば、本作になるのではないでしょうか。Ananda Projectでお馴染みの男性シンガーTerrance Downsをはじめ、多彩なシンガーをフィーチャーしたヴォーカル曲中心の構成です。
代表曲「Cascades Of Colour」をはじめ、緻密に創り込まれたメロディアスかつアンビエント感覚のディープ・ハウスは癖になります。改めてアルバムを通しで聴くと、結構トライバルなトラックが多い印象も受けました。
とりあえず「Cascades Of Colour」 、「Falling For You」あたりを聴いてフィットした方は買いだと思います。
僕が保有するのは上記の国内盤ですが、輸入盤は少しジャケが異なるなのでご注意を!
『Release』 ※輸入盤
全曲紹介しときやす。
「In」
アルバムのイントロ。
「Breaking Down」
Heather Johnsonの女性ヴォーカルをフィーチャー。アフロ・ブラジリアンなリズムとHeather Johnsonのセクシー・ヴォーカルが心地好いディープハウスです。アコースティック・ギターの使い方も絶妙です。
「Falling For You」
僕が大好きな美しくも儚いシカゴ・ハウスへのリスペクトを感じるディープ・ハウス。「Cascades Of Colour」について僕が好きなトラックです。シカゴ・ハウスへのオマージュながらも、その音はかなり緻密に創り込まれているのがChris Brannらしいのでは?
http://www.youtube.com/watch?v=k6MxWFdoYxg
「Cascades Of Colour」
Gaelle Adissonのヴォーカルをフィーチャー。前述のようにAnanda Projectの名を世に知らしめた1stシングルであり、大ヒットしたハウス・アンセムです。アフターアワーズ感覚のディープ・ハウスである本曲にAnanda Projectの魅力が凝縮されていると思います。
http://www.youtube.com/watch?v=5nr_2L4dERk
「Tone Therapy」
トライバル・リズムが駆け抜けます。ヴォーカルなしですが、グイグイくる音世界にずっぽりハマってしまいます。
http://www.youtube.com/watch?v=bsmEBjGnVq4
「Expand Your Mind」
Chris Brannと同じくアトランタを拠点に活動するユニットKemetic Justのメンバーである Justin Chapmanのヴォーカルをフィーチャー。アッパーなビートとは対照的な哀愁のメロディが印象的です。
「Bahia」
Kima Mooreのヴォーカル&パーカッションをフィーチャー。トライバルなリズムと浮遊するヴォーカル&鍵盤が織り成す幻想的なムードがたまりません。かなり僕好みの1曲に仕上がっています。
アルバム・ヴァージョンもサイコーですが、Kyoto Jazz Massiveによるリミックスも秀逸です。
「Bahia (Kyoto Jazz Massive D&B Mix Edit)」
http://www.youtube.com/watch?v=zNegQeRsSms
「Glory Glory」
Terrance Downsのヴォーカルをフィーチャー。この曲もシングルになりました。サンバのリズムが心地好いブラジリアン・ハウスです。その一方で、何処となくヨーロピアンな香り漂うのも本曲の特徴です。
「Straight Magic」
Heather Johnsonのヴォーカルをフィーチャー。「Cascades Of Colour」に続くシングルになった楽曲ですが、ここではアルバム用のヴァージョンが収録されています。アコースティック&トライバルな仕上がりです。
「Release」
Terrance Downsのヴォーカルをフィーチャー。タイトル曲はChris Brannの美学が貫かれたラテン・フレイヴァーのビューティフル・ハウス。アンビエント感覚の浮遊感がこの人らしいのでは?
「Out」
本編の終わりを告げるアウトロ。
「Glory Glory (Morales Def Radio Edit)」
「Glory Glory」のDavid Moralesによるリミックス。Chris Brannの曲をハウス黎明期から活躍する大物David Moralesがリミックスするというだけでワクワクしますね。Def Mix好きの人であれば、大満足のリミックスなのでは?
「Destination」
国内盤のボーナス・トラック。『Cascades Of Colour EP』(1998年)に収録されていた初期作品です。アンビエント感覚のテック・ハウスが心地好く響きます。
http://www.youtube.com/watch?v=Pw1By2Oix_I
Ananda Projectの他作品もチェックを!
『Morning Light』(2003年)
『Relight』(2004年) ※リミックス作品
『Fire Flower』(2007年)
『Truth』(2011年)
『Beautiful Searching』(2013年)