2014年05月25日

Shawn Lee『Golden Age Against The Machine』

鬼才によるHip-Hop黄金期へのオマージュ☆Shawn Lee『Golden Age Against The Machine』
GOLDEN AGE AGAINST THE MACHINE
発表年:2014年
ez的ジャンル:鬼才プロデューサー系Hip-Hop
気分は... :アトレティコ二冠なるか!

いよいよCL決勝、レアル対アトレティコのマドリード・ダービー直前です。
個人的にはアトレティコに二冠を達成させてあげたいですね。

アトレティコはジエゴ・コスタが何とか出場できそうで良かったですね。レアルはアロンソ欠場が痛いですね。

今からワクワクです。

今回は鬼才プロデューサーShawn Leeの最新作S『Golden Age Against The Machine』です。

Ubiquityから数多くの作品をリリースし、ファンの度肝を抜いてきたShawn Leeの紹介は、Shawn Lee's Incredible Tabla Band名義でレア・グルーヴ人気作The Incredible Bongo Band『Bongo Rock』(1973年)をタブラでカヴァーした『Tabla Rock』(2011年)以来2回目となります。

ワールド、ソウル、ファンク、サイケ・ロック等幅広い音楽性で音楽マニアを虜にしてきた鬼才Shawn Leeの今回のテーマは"Hip-Hop"であり、Hip-Hopの名門レーベルBBEからのリリースです。

80年代後半〜90年代前半のHip-Hop黄金期へのオマージュといった色合いを前面に打ち出した1枚です。BBEレーベルのサイトに拠れば、Beastie Boys『Paul's Boutique』(1989年)、De La Soul『3 Feet High And Rising』(1989年)
あたりを意識しているみたいですね。それ以外にA Tribe Called QuestAfrika Bambaataa等Hip-Hop黄金期のアーティスト達のエッセンスを取り入れています。しかも、そうしたエッセンスをサンプリングではなく、自ら演奏しているあたりがShawn Leeらしいですね。

アルバムにはLightheadedBrailleOhmega Watts等のゲストMCがフィーチャーされています。

特に前半には好トラックが集中しています。

Hip-Hop黄金期へのオマージュとして楽しむも良し!
純粋にキャッチーなトラックを楽しむも良し!

やっぱりあの頃のHip-Hopはワクワクしたなぁ・・・

全曲紹介しときやす。

「Forward to the Past」
このキャッチーなオープニング・トラックを聴けば、本作への期待は膨らむはずです。90年前後のHip-Hopトラックのワクワクする魅力が凝縮されています。
http://www.youtube.com/watch?v=H_SiUEuUN6M

「Stay on Course」
Brailleをフィーチャー。De La SoulATCQ等Native Tongues好きの人であれば気に入るであろうトラックです。Brailleのラップは少しQ-Tipっぽいですね。

「Back to the Future」
MC Think-Tankをフィーチャー。この曲はモロにAfrika Bambaataa「Planet Rock」しています。ここまでモロにアプローチすると痛快です。
http://www.youtube.com/watch?v=uVs7r_xiPYE

「Rock Steady」
Lightheadedをフィーチャー。このトラックもNative Tongues系のユルさが魅力です。

「We Got the Jazz」
Ohmega Wattsをフィーチャー。ATCQ『The Low End Theory』Digable PlanetsGuru『Jazzmatazz』あたりを彷彿させるジャズ・ラップです。このあたりはモロに僕好み!
http://www.youtube.com/watch?v=DPpNXkQNpQ8

「Boom Bap」
このトラックは少し時代はズレますがSlum Village「Fall In Love」へのトリビュート的なトラック。Shawn Leeもやはり故J Dillaから多大な影響を受けていたんですね。

「Big Bad Wolf」
キックの効いたブレイクとジャジーな上物による少しダークなトラックが印象的です。DJ Premier好きの人なんか気に入るトラックなのでは?

「Hip Hop Harp」
哀愁のHip-Hopハープといった趣のインタールード的なトラック。

「Wake Up」
Miles Bonnyをフィーチャー。コンシャスHip-Hop風の仕上がり。アングラ・ジャジーHip-Hop好きの人も気に入るはず!

「Jackie Chan」
Earl Zingerをフィーチャー。これは男気溢れる硬派Hip-Hopといった仕上がりです。シタールを効かせるあたりがShawn Leeらしいですね。

「Christophe」
Busdriverをフィーチャー。90年代初頭のHip-Hopによく聴いたアッパー・トラックが格好良いですね。捲し立てるラップもグッド!

「I Just Had A Baby」
Princess Superstarの女性ラップをフィーチャー。女性ラッパーならではの妖艶な雰囲気が魅力です。

「Ashes to Ashes」
Andy “The Undertaker" Cooperをフィーチャー。哀愁のピアノ・ループが印象的です。

「School House Funk」
タイトルの通り、高校のブラスバンドが演奏するファンクといった感じです。

「Baby Breakin'」
MC Shawny Shawnをフィーチャー。MC Shawny ShawnってShawn Leeのことですかね?これはオールドスクール感満載です。

「Marimba」
少しエスニックなスパイスが効いた哀愁トラック。
http://www.youtube.com/watch?v=2xECHzhXcdI

「Muson Magic」
確信犯的なチープなシンセ・サウンドが80年代らしくていいですね。

Shawn Leeの他作品もチェックを!

『Soul Visa』(2004年)
Soul Visa

Shawn Lee's Ping Pong Orchestra『Voices & Choices』(2007年)
Voices & Choices

Shawn Lee's Ping Pong Orchestra『Hits the Hits 』(2007年)
HITS THE HITS

Shawn Lee's Ping Pong Orchestra『Miles of Styles』(2008年)
Miles Of Styles

『Under the Sun』(2008年)
Under the Sun

Shawn Lee & Clutchy Hopkins『Clutch of the Tiger』(2008年)
Clutch of the Tiger

『Soul in the Hole』(2009年)
Soul in the Hole

Shawn Lee & Clutchy Hopkins『Fascinating Fingers』(2009年)
FASCINATING FINGERS

『Sing a Song』(2010年)
Sing a Song

Shawn Lee's Ping Pong Orchestra『Hooked Up Classics』(2010年)
Hooked Up Classics

Bei Bei & Shawn Lee『Into the Wind』(2010年)
Into the Wind

Shawn Lee's Ping Pong Orchestra『World Of Funk』(2011年)
World Of Funk

AM & Shawn Lee『 Celestial Electric』(2011年)
CELESTIAL ELECTRIC

Shawn Lee's Ping Pong Orchestra『Reel to Reel』(2012年)
REEL TO REEL

Shawn Lee's Incredible Tabla Band『Tabla Rock』(2011年)
TABLA ROCK

『Synthesizers in Space』(2012年)
Synthesizers in Space
posted by ez at 00:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 2010年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック