2014年06月01日

Eric Benet『From E to U : Volume1』

最新作は80年代ヒット曲を中心としたカヴァー集☆Eric Benet『From E to U : Volume1』
eric benet from e to u  volume1.jpg
発表年:2014年
ez的ジャンル:男性セクシーR&B
気分は... :Almost Paradise・・・

今回は良質なR&B作品をリリースし続ける男性シンガーEric Benetの最新作『From E to U : Volume1』です。
これまで当ブログで紹介したEric Benet作品は以下の5枚。

 『True to Myself』(1996年)
 『A Day In The Life』(1999年)
 『Love & Life』(2008年)
 『Lost In Time』(2010年)
 『The One』(2012年)

先日、The Afropeansが前作『The One』(2012年)をリミックスした『The Other One Revisted By the Afropeans』をリリースしたばかりのEric Benet

『The Other One Revisted By the Afropeans』
Other One Revisted By the Afropeans

そのEric Benetが続けざまにリリースしたのが本作『From E to U : Volume1』です。本作は全曲カヴァー作品で占められたカヴァー集であり、純然たるスタジオ・オリジナルというよりは企画アルバム的な要素が強いのかもしれませんが、それでもなかなか楽しめます。

曲のセレクトは80年代前後の有名ヒット曲が中心であり、オリジナルとの聴き比べも含めて楽しめるはずです。僕はEric Benetと同世代であり、馴染みや思い出がある楽曲ばかりなので、余計に興味がそそられます。

プロデュースはEric Benet本人と長年のパートナーDemonte Poseyが務めています。

Volume1ということは、続編も意識しているのかもしれませんね。
通常の作品とは異なるEric Benetの魅力やルーツを垣間見れる作品だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Africa」
Toto、1983年全米チャートNo.1ヒットのカヴァー(David Paich/Jeff Porcaro作)。EricのTotoカヴァーといえば、『A Day In The Life』収録の「Georgy Porgy」がお馴染みですが、本曲もオリジナルの雰囲気を受け継ぎつつ、Ericらしいセクシーさが加味された素晴らしいカヴァーに仕上がっています。Toto作品とEricの相性の良さが感じられるオープニングです。
http://www.youtube.com/watch?v=Q3tqVgjw3sY

Toto「Africa」
http://www.youtube.com/watch?v=FTQbiNvZqaY
From 『Toto IV』(1982年)
TOTO IV~聖なる剣

「Ride Like The Wind」
Christopher Cross、1980年全米チャート第2位のヒットをカヴァー。AORファンにはお馴染みのヒット曲を、ここではエレクトロな雰囲気を強調したダンサブルなカヴァーを聴かせてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=iYwIuYX1h_A

Christopher Cross「Ride Like The Wind」
http://www.youtube.com/watch?v=ur8ftRFb2Ac
From 『Christopher Cross』(1980年)
Christopher Cross

「Almost Paradise」
1984年、映画『Footloose』のサントラから、Mike Reno(Loverboy)とAnn Wilson(Heart)のデュエット・ヒット(全米チャート第7位)をカヴァー(Eric Carmen/Dean Pitchford作)。青春時代に『Footloose』を観た世代なので、このデュエット・ヒットは思い出深いですね。ここではK-Popの女性シンガーAileeをデュエット・パートナーに迎え、感動的なデュエットを聴かせてくれます。カヴァーであっても、この曲を聴くだけであの当時の思い出が脳裏に浮かんできます。
http://www.youtube.com/watch?v=MCSceQVHEDU

Mike Reno & Ann Wilson「Almost Paradise」
http://www.youtube.com/watch?v=Yc40EasXz18
From Original Soundtrack『Footloose』(1984年)
フットルース

「After The Love Has Gone」
Earth, Wind & Fire、1979年全米チャート第2位のヒットをカヴァー(David Foster/Jay Graydon/Bill Champlin作)。正直、Earth, Wind & Fireらしくない感じがして、昔からオリジナルはそれ程好きな曲ではなかったのですが、ここで聴かせてくれるジャジーな雰囲気のカヴァーは僕好みの仕上がりです。
http://www.youtube.com/watch?v=ql8ehRAeIk4

Earth, Wind & Fire「After The Love Has Gone」
http://www.youtube.com/watch?v=DYRhHObvzNw
From 『I Am』(1979年)
黙示録

「What A Fool Believes」
ご存知、The Doobie Brothersのグラミー受賞曲、全米チャート第1位の大ヒット曲をカヴァー(Michael McDonald/Kenny Loggins作)。オリジナルの"ラブ&ジーンズ"な雰囲気を受け継ぎつつ、R&Bカヴァーらしいセクシーな雰囲気を醸し出した好カヴァーに仕上がっています。
http://www.youtube.com/watch?v=ChimBZ_1zf4

The Doobie Brothers「What A Fool Believes」
http://www.youtube.com/watch?v=dJe1iUuAW4M
From 『Minute by Minute』(1978年)
ミニット・バイ・ミニット-(紙ジャケSHM-CD)

「More Than Words」
Extreme、1991年全米チャート第1位のアコースティック・バラードをカヴァー(Nuno Bettencourt/Gary Cherone作)。今回の選曲の中では僕の嗜好とは最も縁遠い曲ですが、このアコースティック・カヴァーが実にロマンティックで、個人的にはアルバムで一番のお気に入り曲になっています。
http://www.youtube.com/watch?v=040v6GsyaUc

Extreme「More Than Words」
http://www.youtube.com/watch?v=UrIiLvg58SY
From 『Pornograffitti』(1990年)
ポルノグラフィティ

「Do You Really Want To Hurt Me」
Culture Club、1982年、全英チャート第1位、全米チャート第2位の大ヒット曲「君は完璧さ」をカヴァー。エレクトロ風味のレゲエ調カヴァーに仕上がっています。Boy Georgeの中性的な妖艶さのイメージが強い楽曲ですが、Ericが男性シンガーらしいセクシー・ヴォーカルでこの曲の魅力を伝えてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=s-owIhQhm7I

Culture Club「Do You Really Want To Hurt Me」
http://www.youtube.com/watch?v=2nXGPZaTKik
From 『Kissing to Be Clever』(1982年)
Kissing to Be Clever

「Everytime You Go Away」
Paul Young、1985年の全米チャートNo.1ヒットをカヴァー。オリジナルはDaryl Hall & John Oates。当ブログでも紹介した『Voices』(1980年)に収録されています。アレンジを聴けば、Paul Youngヴァージョンから影響を受けたカヴァーであることがわかる80年代サウンドへのオマージュを感じるカヴァーに仕上がっています。
http://www.youtube.com/watch?v=CfmkY9Ktaw4

Paul Young「Everytime You Go Away」
http://www.youtube.com/watch?v=nfk6sCzRTbM
From 『The Secret of Association』(1985年)
The Secret of Association

「Open Arms」
Journey、1982年全米チャート第2位のヒット曲をカヴァー(Steve Perry,/Jonathan Cain作)。僕は商業ロックの象徴であった当時のJourneyは好きではなかったので、この曲に対する印象もあまり良くないのですが・・・。ここはEricの伸びやかなヴォーカルを堪能するための好素材と捉えておきます(笑)
http://www.youtube.com/watch?v=ghCpPxSo1wo

Journey「Open Arms」
http://www.youtube.com/watch?v=2lLmYLw0WRI
From 『Escape』(1981年)
Escape

「Sara Smile」
Daryl Hall & John Oates、1976年全米チャート第4位のヒット曲をカヴァー。ここではピアノの伴奏のみのシンプルな演奏でこの名曲を熱唱します。
http://www.youtube.com/watch?v=I_-ybfpo-nM

Daryl Hall & John Oates「Sara Smile」
http://www.youtube.com/watch?v=Red3R17FlUQ
From 『Daryl Hall & John Oates』(1975年)
Daryl Hall & John Oates

「Through The Fire」
国内盤のみのボーナス・トラック。Kanye West「Through The Wire」のサンプリング・ソースとしてもお馴染み、Chaka Khanの人気曲をカヴァー(David Foster/Tom Keane/Cynthia Weil作)。この楽曲の魅力を余すことなく伝えてくれる感動的なバラードを聴かせてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=FWtNmKXvj9s

Chaka Khan「Through The Fire」
http://www.youtube.com/watch?v=ymuWb8xtCsc
From 『I Feel For You』(1984年)
I Feel for You


Eric Benetの過去記事もご参照下さい。

『True to Myself』(1996年)
True to Myself

『A Day In The Life』(1999年)
Day in the Life

『Love & Life』(2008年)
愛すること、生きること。

『Lost In Time』(2010年)
Lost in Time

『The One』(2012年)
ザ・ワン
posted by ez at 00:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 2010年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック