2014年06月02日

Har-You Percussion Group『Sounds of the Ghetto Youth』

ハーレム発ゲットー・ラテン・ジャズ作品☆Har-You Percussion Group『Sounds of the Ghetto Youth』
ハーユー・パーカッション・グループ (HAR-YOU PERCUSSION GROUP) 紙ジャケット仕様
発表年:1969年
ez的ジャンル:ゲットー・ラテン・ジャズ・グルーヴ
気分は... :テクニックよりも勢いで・・・

今回はハーレム発のラテン・ジャズ・グルーヴ作品Har-You Percussion Group『Sounds of the Ghetto Youth』(1969年)です。レア・グルーヴ人気作としてもお馴染みですね。

Har-You Percussion Groupは、コンガ奏者Roger 'Montego Joe' Sandersが、N.Y.のハーレムでゲットーの不良青年達を立ち直らせる更生プログラムとして立ち上げたアマチュア・パーカッション・プロジェクトがその発端になっています。

その中から選抜された15〜19歳のメンバーを中心に結成されたのがHar-You Percussion Groupです。メンバーはリーダーのRoger 'Montego Joe' Sanders以下、Nick Kirksey(p)、Ray Allen(fl)、Nelson Sanamiago(as)、Dennis Taitt(g)、Joffre Marchand(tp)、Stafford Osborne Jr.(tp)、John Moody(b)、Myles Matthews(timbales、bongos)、Billy King(congas)、Gordon 'Spider' Jone(timbales)、Antonio Santa Cruz(cowbell、vo)、Sam Turner(timbales、congas)、David 'Mousie' Edmead(p)、Joseph Jimenez(claves)という編成です。

アルバムは人気曲「Welcome To The Party」「Feed Me Good」をはじめ、ゲットー感覚の若々しいラテン・ジャズ・グルーヴを堪能できます。演奏の中には多少のぎこちなさはありますが、それ以上に若者たちの弾けたゲットー・パワーに魅了されます。

また、本作といえばジャケも有名ですね。この秀逸なジャケはアシッド・ジャズの人気グループYoung Disciplesのシングル「Get Yourself Together」のモチーフになったことでも話題になりました。

Young Disciples「Get Yourself Together」(1990年)
young disciples ‎get yourself together.jpg

また、本作のジャケにはモノクロとカラー・ヴァージョンがあります。ちなみに僕の保有するCDはモノクロ・ヴァージョンです。

パーカッシヴなラテン・グルーヴ好きの方はぜひチェックを!

全曲紹介しときやす。

「Feed Me Good」
「Welcome To The Party」と並ぶ本作のハイライト。ゲットーの若者たちがJames Brownに憧れて、それ風のラテン・ファンク・グルーヴを演奏してみました!って感じです。腹に響くグルーヴがサイコーです。本作らしいゲットー感覚のグルーヴを堪能できます。
http://www.youtube.com/watch?v=4T1vq33H4Tw

「Barretts Bag」
N.Y.ラテン/サルサらしく疾走するラテン・グルーヴ。テクニックより勢いで駆け抜けていく感じが格好良いですね。
http://www.youtube.com/watch?v=ry9U2Z5BNk8

「Ngoma」
アフロ・ラテン感覚のパーカッション・セッション。Montego Joe先生から習った腕前を生徒たちが存分に披露するといった感じですかね。

「Oua-Train」
トランペット・ソロと共にスタートするスリリングなラテン・ジャズ。アルバムで最もジャズを感じる演奏です。
http://www.youtube.com/watch?v=SUNZ2NZotyM

「Welcome To The Party」
本作のキラー・トラックといえばコレですね。パーカッシヴな疾走感がたまらないゲットー・ラテン・グルーヴです。この格好良さはレア・グルーヴで再評価されるのも納得です。
http://www.youtube.com/watch?v=krC1w3ww7AE

「Santa Cruz」
軽快に弾けた感じがたまらない、若々しいラテン・グルーヴ。多少のぎこちなさはありますが、そんなの関係ありません!

「Tico」
N.Y.ラテンらしいニューヨリカンなラテン・ジャズです。
http://www.youtube.com/watch?v=mV-rZ80_MZE

「Har-Yo Theme」
ラストはグループのテーマをエキサイティングに演奏します。

僕の保有するCDには「Montego Joe's Har-Yo Postscript 2008」というタイトルで、Montego Joeへのインタビューが追加収録されています。
posted by ez at 00:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 1960年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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