2014年06月03日

Cravo & Canela『Preco De Cada Um』

知る人ぞ知るブラジリアン・レアグルーヴ☆Cravo & Canela『Preco De Cada Um』
CRAVO & CANELA
発表年:1977年
ez的ジャンル:ブラジリアン・レアグルーヴ
気分は... :いよいよW杯モード!

6月に入り、いよいよ気分はブラジルW杯モードになってきましたね。

それにしても今回のW杯は観戦しようと思うと、完璧に昼夜逆転になりますね。僕もW杯の日程表を常に閲覧状態にし、仕事のスケジューリングの際にはチラ見しながら予定を組むようにしています。期間中は午前中仕事しなくなるなぁ(笑)

今回は知る人ぞ知るブラジリアン・レアグルーヴCravo & Canela『Preco De Cada Um』(1977年)です。

Cravo & Canelaはブラジルの男女6人グループ、メンバーはReinaldo(p、el-p、org、vo)、Teo(ds、per、vo)、Lincoln(b、vo)、Lucio(g、b、vo)、Fabiola(vo)、Vera(vo)の6名。その唯一のアルバムがインディ・レーベルに残した本作『Preco De Cada Um』(1977年)です。

アルバムにはブラジルが誇る鬼才ミュージシャンSivuca(accordion、moog)がゲスト参加しています。

アルバム全体としては、キュートな女性ヴォーカルとメロウ・サウンドとサンバ・リズムが織り成す、素敵なメロウ・サンバ作品に仕上がっています。

60年代セルメンのようなキュート・ヴォーカルと70年代ならではのメロウ・サウンドがサンバ・リズムで上手くまとめられているといった感じですかね。僕の嗜好にジャスト・フィットしています。

ブラジリアン・レアグルーヴの傑作と評されるのが納得できる充実作です。

全曲紹介しときやす。

「Preco De Cada Um」
Glorinha Gadelha/Luiz Ramalho作。オープニングを飾るタイトル曲は爽快なメロウ・サンバ。ダンサブルでメロウで華やかなのがいいですね。この1曲を聴けば、本作の魅力がすぐにわかるはずです。
http://www.youtube.com/watch?v=r2Wskg4G0Sg

「Fogo Pago」
Humberto Teixeira/Sivuca作。ゲストのSivucaのアコーディオンと共に始まるポップなメロウ・チューン。
http://www.youtube.com/watch?v=45gWRTxykEI

「Capoeira Poeira」
Glorinha Gadelha/Sivuca作。開放的な雰囲気が実に心地好い1曲。この曲でもSivucaのアコーディオンがいいアクセントになっています。
http://www.youtube.com/watch?v=7ADRH1oRIpE

「Gago Apaixonado」
Noel Rosa作。1分半強の短い曲ですが、キュートなサンバ・チューンはかなり僕好みの仕上がり!
http://www.youtube.com/watch?v=wWh1yCgXQF4

「Estatutos De Gafieira」
Billy Blanco作。エレピの音色が心地好いラテン・フレイヴァーのメロウ・グルーヴ。楽しげな雰囲気が伝わってきます。
http://www.youtube.com/watch?v=j5fml-tBtzI

「Asa Branca - Que Nem Gilo」
Humberto Teixeira/Luiz Gonzaga作。感動的でドラマティックな展開に惹かれます。
http://www.youtube.com/watch?v=OBWg5ftHhXo

「Amor Em Jacuma」
Dom Um Romao/Luiz Ramalho作。クールながらも小気味良いサンバ・グルーヴ。60年代ジャズ・サンバを70年代らしく洗練させたような感じがいいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=MCAPWoGSbZQ

「Loteca」
Jota Velloso作。セルメン好きの人は気に入りそうな仕上り。キュートな女性ヴォーカル陣の魅力を堪能できます。
http://www.youtube.com/watch?v=PS0FB-WZp4M

「Estupido Cupid (Stupid Cupid) - Banho De Lua (Timtarella Di Luna)」
印象的なベースラインを中心としたファンキー・サウンドとキュートな女性ヴォーカルがうまく噛み合った、アルバムの中でも少し異色の仕上がり。
http://www.youtube.com/watch?v=j5fml-tBtzI

「Iboru Iboya」
Glorinha Gadelha/Sivuca作。ジャズ・サンバ調のメロウ・グルーヴ。この曲もセルメン好きの人であれば気に入るはず!
http://www.youtube.com/watch?v=8oCakqnR_jo

「O Trem Atrazou/Ze Marmita」
Artur Vilarinho/Estanislau Silva/Paquito作の「O Trem Atrazou」とBrazinha/Luiz Antonio作「Ze Marmita」のメドレー。エレピ好きにはグッとくるメロウ・サンバです。これもかなり僕好み!
http://www.youtube.com/watch?v=R0qF0lQLEOo

「Beijo Baiano (Boca De Caqui)」
Renato Soliva/Roberto Soliva作。ラストはハッピー・サンバで陽気に締め括ってくれます。

改めて、日本のW杯対戦国の親善試合の映像を見ましたが、やはりコートジボアールとコロンビアの攻撃陣は強力ですね。両国ともドログバ、ヤヤ・トゥレ、ファルカオだけではない素晴らしいタレントが揃っていますね。それでも、日本が圧倒的に不利と感じないところに、南アW杯からの日本代表の進歩が感じられます。
posted by ez at 03:07| Comment(2) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
素晴らしいです。セルメン好きの私には、たしかにピッタリです。W杯の観戦のあいまに楽しむことにします。
Posted by ドコドン at 2014年06月10日 13:16
☆ドコドンさん

ありがとうございます。

セルメンに70年代メロウ・サウンドが加わった感じがいいですよね。

W杯の合間にお楽しみください!
Posted by ez at 2014年06月12日 00:54
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