発表年:1977年
ez的ジャンル:N.Y.ブルー・アイド・ソウル/メロウ・ディスコ
気分は... :Music, Harmony And Rhythm...
今回はN.Y.ブルックリン出身のブルー・アイド・ソウル・グループBrooklyn Dreamsの1stアルバム『Brooklyn Dreams』(1977年)です。
Joe Esposito(g、vo)、Bruce Sudano(key、vo)、Eddie Hokenson(ds、vo)というブルックリン生まれのイタリア系アメリカ人によるトリオBrooklyn Dreamsの紹介は、『Sleepless Nights』(1979年)に続き2回目です。
1979年にディスコ・クイーンDonna Summer(彼女は後にメンバーのBruce Sudanoと結婚)と共演した大ヒット・シングル「Heaven Knows」で一躍名が知れ渡るようになる彼らですが、1stアルバムとなる本作でも都会的なメロウ・ディスコで楽しませてくれます。
アルバム全体としては、N.Y.らしいブルー・アイド・ソウル作品といった感じですね。メロウ・ディスコあり、ファンキー・ロックあり、SSW風のバラードありとメリハリのある構成も気に入っています。随所で聴くことができるソウルフル・ヴォーカルと爽快ハーモニーも魅力です。
プロデュースは元Three Dog Nightのキーボード奏者としても知られるSkip Konteが務めています。また、彼らのブレイクに大きく貢献することになるDonna Summerが本作にも参加しています。
1stシングルになった哀愁メロウ「Sad Eyes」、ガラージ・クラシックとしてお馴染みの2ndシングル「Music, Harmony And Rhythm」あたりが有名ですが、メロウ・ディスコ「Street Dance」、素敵なバラード「(Baby) You're The One」あたりもオススメです。
都会的センスに溢れた好盤をぜひ!
全曲紹介しときやす。
「Music, Harmony And Rhythm」
Bruce Sudano/Joe Esposito/Eddie Hokenson作。2ndシングルにもなったガラージ・クラシック。キャッチーなメロディ、爽快なハーモニーとメロウ・ディスコ・サウンドが見事に調和した、このグループらしいダンス・チューンに仕上がっています。
http://www.youtube.com/watch?v=j4_PPWXv3_w
Steady B feat. KRS-One「Serious (Ceereeus BDP Remix)」、Just-Ice「The Original Gangster of Hip-Hop」、Tall Dark & Handsome「Call It What You Wanna」、Pete Rock> feat. Rell「That's What I Am Talking About」のサンプリング・ソースになっています。
Tall Dark & Handsome「Call It What You Wanna」
http://www.youtube.com/watch?v=IwwEBUsEE2o
Pete Rock feat. Rell「That's What I Am Talking About」
http://www.youtube.com/watch?v=Oq90fFkwbgs
「Sad Eyes」
Bruce Sudano/Joe Esposito作。記念すべき彼らの1stシングル。都会的な哀愁メロウ感にグッとくるブルー・アイド・ソウル。Rufus & Chaka Khanでお馴染みのギタリストTony Maidenが参加しています。
http://www.youtube.com/watch?v=gk9z7bmmMCo
「I Never Dreamed」
Bruce Sudano/Joe Esposito作。ジェントルな雰囲気が漂うメロウ・バラード。ドリーミーなハーモニーがいい感じです。
「Don't Fight The Feeling」
Bruce Sudano/Vito Albano作。ロッキン・モードのファンキー・メロウ。ファンキーでもあくまでも都会的なのがこのグループらしいですね。
「Another Night At The Tango」
Assunta/Bruce Sudano/Joe Esposito/Eddie Hokenson作。SSW系のAOR作品といった趣の仕上がり。彼らのセンスの良さを実感できます。
「On The Corner」
Bruce Sudano作。この曲もSSW風のメロウ・チューン。Bruce Sudanoのソングライターとしての確かな実力を確認できます。
http://www.youtube.com/watch?v=qj3kKM2kQCU
「Street Dance」
Bruce Sudano作。僕の一番のお気に入り曲。Doobie Brothersがメロウ・ディスコを演奏しているような感じが大好きです!
http://www.youtube.com/watch?v=3PfyKRw8wrY
「(Baby) You're The One」
Bruce Sudano作。この曲も僕のお気に入り。素敵なサックス・ソロと共に始まる素敵なメロウ・バラードです。
http://www.youtube.com/watch?v=JZEm9kjlONs
「Old Fashioned Girl」
Bruce Sudano/Vito Albano作。Donna Summerをフィーチャーした話題曲。哀愁モードのバラードでしっとりと聴かせてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=Wje2k-oFZUI
「Hollywood Circles」
Bruce Sudano作。ラストは味わい深いメロウ・バラードで締め括ってくれます。ただし、ラストはロッキン・モードで盛り上げてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=IM76ndQwnJ0
僕の保有するCDには、「Sad Eyes (Single Version)」、「Music, Harmony And Rhythm (12" Disco Version)」、「Street Dance (12" Disco Version)」の3曲がボーナス・トラックとして追加収録されています。
『Sleepless Nights』(1979年)