
発表年:2014年
ez的ジャンル:ドイツ産Nu Jazz
気分は... :ドイツはやはり強い・・・
W杯は連日面白い試合が続きますね。
昨日、グループGが面白そうだと書きましたが、その通りになりそうですね。とりあえずドイツはグループ1位通過しそうですが、残り1枠をめぐるポルトガル、アメリカ、ガーナの争いに目が離せません。
今日のベルギー対アルジェリアも見応えがありました。アルジェリアが大物食いしたかと思いましたが、最後はベルギーが底力を見せて逆転勝ちしました。単純だけどフェライニ投入によるパワープレーは効果大でしたね。自分達のスタイルがハマらない状況でも強引に流れを引き込むあたりに、今回のベルギーの強さを見た気がします。僕は全くノーマークでしたが、敗れたアルジェリアも良いチームですね。
引き分けが少なく、得点が多く入る状況は相変わらずですね。こうした傾向が続くならば、今大会は初戦で敗れたチームでも、2戦目以降持ち直してグループリーグ突破するケースが結構出てきそうな予感します。日本代表にそうなって欲しいという願望も含めてですが・・・
今回はW杯初戦で優勝候補らしい強さを見せつけたドイツに因んで、ドイツ人アーティストChristian Prommerの最新作『UberMood』です。
Christian Prommerはドイツ、ミュンヘン出身のプロデューサー/アーティスト。1990年代半ばからDe Lux(Acido Domingo & Elvis Paisley)、Fauna Flash(Papillion Productions)、The Ghettoraiders、Truby Trio、Voom:Voom、Prommer & Barckなど様々なユニットで活動しており、またDrumlesson名義でソロ作品も発表しています。
Drumlesson名義の作品では、Mr. Fingers(Fingers, Inc.)「Can You Feel It」、Nuyorican Soul「Nervous Track」、Derrick May「Strings Of Life」、The Aztec Mystic A.K.A DJ Rolando「Jaguar」等のハウス・クラシックのジャズ・カヴァーでリスナーを魅了しました。
そんなChristian PrommerのChristian Prommer名義での最新アルバムとなるのが、Compost Recordsからリリースされた本作『UberMood』です。Drumlessonでの生音重視のクラブジャズ的アプローチをイメージすると、よりエレクトリック・ジャズ/ディープハウス寄りの音になっているのが本作の特徴です。
Kirk DegiorgioらのユニットThe Beauty Roomでの活動でも知られるUKのシンガー/キーボード奏者Simon Jinadu、ベルリンを拠点に活躍するシカゴ出身の女性シンガーKim Sanders、CompostのレーベルオーナーMichael Reinbothも在籍していたユニットBeanfield、それ以外にAdriano Prestel、Lew Stoi、KG(Kerstin Greiner)、Tommy Hienがゲスト参加しています。
エレクトリックなエッセンスを巧みに駆使しながら、Christian Prommerというアーティストの幅広い音楽性を実感できる1枚に仕上がっています。結構聴き応えのある1枚です。
全曲紹介しときやす。
「Shanghai Nights」
Jerker Kluge's Deep Jazzのメンバーでもあるサックス奏者Florian Riedlがreeds、el-pで参加しているオープニング。不気味に浮遊するフルートの音色が先導するエレクトリック・ジャズでアルバムは幕を開けます。
http://www.youtube.com/watch?v=8vmPSVecTMY
「Can It Be Done」
Adriano Prestelの男性ヴォーカルをフィーチャーした哀愁モードのジャジー・エレクトリック・ハウス。Adriano Prestelの寂しげなヴォーカルが印象的です。
http://www.youtube.com/watch?v=C4WxJ-rZSyM
「Aturo」
昨年リリースされたChristian Prommer With Dinky/Beanfield/ Roland Appel『Friends EP』に収録されていた楽曲です。Nesin Howhannesijan TrioのピアニストKelvin Sholarが参加し、ジャズ・ピアノとハウス・ビートが融合したNu Jazzに仕上がっています。
http://www.youtube.com/watch?v=jYe5Ev_2f04
「Zao Bretu」
この曲もFlorian Riedlが参加しています。ストリングスも取り入れた哀愁モードの小曲です。
http://www.youtube.com/watch?v=8qGpTaQt5nQ
「Future Light」
Jinaduをフィーチャー。Jinaduのソウルフル・ヴォーカルが牽引するジャジー・エレクトリック・ハウス。アルバムの中でもかなりキャッチーな仕上がりです。ミステリアスなコーラスもいい感じです。
http://www.youtube.com/watch?v=8z22vGVKvPY
「Beautiful」
Lew Stoiをフィーチャー。インタールード的な哀愁チューン。
http://www.youtube.com/watch?v=cnetLObGL7k
「Hanging On The DJ Booth」
KG(Kerstin Greiner)をフィーチャー。ダークに疾走するディープ・ハウスです。
http://www.youtube.com/watch?v=5RHKKLEZ8gg
「Wonders Of The World」
Tommy Hienをフィーチャー。美しいサウンドとジェントル・ヴォーカルによるメロディアスなエレクトリック・ポップ。Christian Prommerの音楽性の広さを実感できます。
http://www.youtube.com/watch?v=H8aceunU8QI
「Unusual Habits」
インタールード的な小曲。
http://www.youtube.com/watch?v=-Pzw2SZNB7Y
「Waltz」
Florian RiedlとChristian PrommerのコラボによるNu Jazzワールドを楽しめます。
http://www.youtube.com/watch?v=D8ssL_VPh44
「Marimba」
ドリーミーに疾走するエレクトリック・ジャズ。僕好みの音空間を堪能できるインストです。
http://www.youtube.com/watch?v=PIIfjdqDb9k
「Tob, Der Bar」
Christian Prommerらしいジャジー・エレクトリック・ハウスです。こういったハウス寄りの曲でも、しっかりジャズするところはジャズしているのがいいですね。Kelvin Sholarがピアノで参加しています。
http://www.youtube.com/watch?v=5S1pDb89tuQ
「Synth Jazz」
タイトルの通り、シンセを駆使したエレクトリック・ジャズです。クロスオーヴァー好きの人は楽しめる1曲ではないかと思います。
http://www.youtube.com/watch?v=ippLmE7A6eQ
「Where You Gonna Go」
Kim Sandersをフィーチャー。Kim Sandersのソウルフルなヴォーカルを活かしたジャジー・エレクトリック・ソウルに仕上がっています。
http://www.youtube.com/watch?v=hsxfSqa3BzI
「Duckwalk」
Beanfieldとの共演。前述のChristian Prommer With Dinky/Beanfield/ Roland Appel『Friends EP』収録曲です。哀愁モードのエレクトリック・ジャズです。
http://www.youtube.com/watch?v=pwrx1ISizHk
「Where Is The Sun」
ラストもBeanfieldとの共演。浮遊する幻想的な音世界で締め括ってくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=kTU2tlJ9vIk
ご興味がある方はDrumlesson名義の作品等もチェックを!
Christian Prommer's Drumlesson『Drum Lesson Vol. 1』(2007年)

Christian Prommer's Drumlesson『Christian Prommer's Drumlesson Plays Thediningrooms: The Jazz Thing』(2009年)

Christian Prommer『Drumlesson Zwei』(2010年)

Christian Prommer & Roberto Di Gioia Vs. The Crusaders『Revisit...』(2011年)

Prommer & Barck『Alex And The Grizzly』(2011年)
