2014年06月26日

Keziah Jones『Black Orpheus』

衝撃のブルーファンク第1幕の集大成☆Keziah Jones『Black Orpheus』
BLACK ORPHEUS
発表年:2003年
ez的ジャンル:パーカッシヴ・ギター系ブルーファンク
気分は... :奇跡を起こしたのはギリシャ・・・

サッカーW杯、注目のグループC「日本対コロンビア」は周知の通り、1対4で日本が完敗し、GLで姿を消すことになりました。

前半終了間際の同点ゴールで"もしかしたら・・・"なんて思ってしましたが、後半のロドリゲス投入でそれが幻想にすぎないことを見せつけられました。まぁ、これだけ実力差があれば、采配どうこうの問題ではないので敗けても納得です。

ザックが標榜した攻撃的サッカーが通用しなかったことで、日本代表はどこへ進むべきなのか?僕のような素人サポーターもとても気になりますね。

一方、グループCのもう一試合「ギリシャ対コートジボアール」は、ロスタイムにギリシャがPKで勝ち越し、GL突破という意外な結末が待っていました。ギリシャの試合巧者ぶりは称賛すべきと思いますが、コートジボアールの方が勝ち上がるに相応しいチームであったと思います。

アフリカ勢でいえば、今日は間もなくアルゼンチン対ナイジェリア戦です。ナイジェリアがGL突破なるかに注目です。

ということで、今回はナイジェリア人アーティストを取り上げたいと思います。

独自のパーカッシヴなギター奏法でファンを魅了するナイジェリア出身シンガー/ギタリストKeziah Jonesの4thアルバム『Black Orpheus』(2003年)です。

Keziah Jonesの紹介は、1stアルバム『Blufunk Is A Fact』(1992年)、2ndアルバム『African Space Craft』(1995年)に続き2回目となります。

前作『Liquid Sunshine』(1999年)では、歌重視で独自のパーカッシヴなギター奏法は控えめな内容でしたが、本作『Black Orpheus』では再びパーカッシヴなギターを聴くことができます。

デビュー作で世界に衝撃を与えた"Blufunk(BluesとFunkの合成語)"サウンドを進化、熟成させた、それまでのKeziah Jonesワールドの集大成的な1枚だと思います。

楽曲はすべてKeziah Jonesのオリジナルです。

全曲紹介しときやす。

「Afrosurrealism For The Ladies」
オープニングはバス・クラリネットの音色が印象的なミディアム・ファンク。
http://www.youtube.com/watch?v=g9kD4F9CctY

「Kpafuca」
ナイジェリア人ミュージシャンの先人である故Fela Kutiの影響を感じるアフロビート調のファンク・チューン。キレキレな感じがたまりません。
http://www.youtube.com/watch?v=-kC7uihpqoQ

「Femiliarise」
哀愁メロウのヴォーカル&ギターが胸に染み入るアコースティック・グルーヴ。Keziahのソングライティングのセンスの良さも実感できます。
http://www.youtube.com/watch?v=X7C_DT8yRok

「Wet Questions」
Tatyana Okouのスポークン・ワードを織り交ぜた哀愁ゲットー・ソング。
http://www.youtube.com/watch?v=FumX4u1V_gI

「Neptune」
ブルージー&ソウルフルな味わいの哀愁アコースティック・チューン。チェロの音色が哀愁モードを盛り上げてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=tkrYgas0Om8

「72 Kilos」
Keziahらしい音世界が繰り広げられるファンキー・チューン。ホーン・アンサンブルとアフリカン・リズムの絡みが実に格好良いですね。

「Al Praises」
Keziahのパーカッシヴなギターを存分に堪能できる仕上がり。Keziah Jonesならではの音世界が展開されます。
http://www.youtube.com/watch?v=dvZIORW9CF4

「Beautiful Emilie」
シンガー・ソングライラ―としてのKeziahを堪能できる味わい深いアコースティック・ソウル。
http://www.youtube.com/watch?v=TMumByIQ6Jw

「Sadness Is...」
タイトルの通り、哀愁モードのアコースティック・チューンです。
http://www.youtube.com/watch?v=2G8q0HE3wXU

「Autumn Moon」
Sarah-Ann Webbの女性ヴォーカルをフィーチャーしたシンプルなアコースティック・チューン。Keziahのギターを堪能するには、こうしたシンプルな演奏もいいかもしれません。
http://www.youtube.com/watch?v=N6ZC_1VBxNE

「Black Orpheus」
タイトル曲は1分半強の弾き語りです。
http://www.youtube.com/watch?v=bLcQRYJFEcU

「Orin O'lomi」
タイトルはヨルバ語ですかね?ヨルバ族のDNAを受け継ぐ弾き語りで締め括ってくれます。

Keziah Jonesの他作品もチェックを!

『Blufunk Is A Fact』(1992年)
Blufunk Is a Fact!

『African Space Craft』(1995年)
African Space Craft

『Liquid Sunshine』(1999年)
Liquid Sunshine

『Nigerian Wood 』(2008年)
ナイジェリアン・ウッド

『Captain Rugged』(2013年)
Captain Rugged
posted by ez at 00:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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