2014年07月29日

Azteca『Pyramid Of The Moon』

Stevie Wonderに捧げられたソウルフルなラテン・ロック作品☆Azteca『Pyramid Of The Moon』
月のピラミッド(紙ジャケット仕様)
発表年:1973年
ez的ジャンル:ソウルフル・ラテン・ロック
気分は... :ビールと枝豆とラテン・ロック・・・

今回はCoke EscovedoPete EscovedoのEscovedo兄弟が中心となった大所帯ラテン・ロック・バンドAztecaの2ndアルバム『Pyramid Of The Moon』(1973年)です。

Aztecaについては、1stアルバム『Azteca』(1972年)も紹介済みです。

一緒にツアーを回ったStevie Wonderに捧げられた2nd『Pyramid Of The Moon』でも、1st『Azteca』同様、ラテン、ジャズ、ファンク/ソウル、ロックが融合したハイブリッドなラテン・ロックを聴かせてくれます。いや、ラテン・ロックという枠を軽々飛び越えていますね。1st同様、歌詞も英語とスペイン語のバイリンガルです。

大所帯バンドとして知られる彼らですが、本作もゲストも含めて多数のミュージシャンが参加しています。Coke Escovedo(timbales)、Pete Escovedo(vo、per)以下、Errol Knowles(vo)、Bill Courtial(g)というCourtial With Errol Knowlesの2人や、Neal Schon(g)、Paul Jackson(b)、Lenny White(ds)、Wendy Haas(vo)、Rico Reyes(vo)、Bob Ferrira(ts、fl、piccolo)、Pat O'Hara(tb)、Tom Harrell(tp、flh)、Mel Martin(ts、bs、ss、fl)、George Muribus(el-p)、Flip Nunez(org)、George DiQuattro(p、clav)、Victor Pantoja(conga)、John Brinck(ds)、Tom Rutley(b)、Tony Juncale(b)といった名うてのミュージシャンの名がクレジットされています。

本作といえば、フリーソウル・クラシック「Someday We'll Get By」が有名ですが、個人的には「Watcha Gonna Do」「Red Onions」「Love Is A Stranger」「A Night In Nazca」あたりもオススメです。

ビールと枝豆とラテン・ロック・・・

全曲紹介しときやす。

「Someday We'll Get By」
Coke Escovedo/Tom Harrell/Errol Knowles作。本作のハイライト。『Azteca』収録の黄昏メロウ・チューン「Love Not Then」と並ぶフリーソウル・クラシック。ソウルフルなErrol Knowlesのヴォーカルが魅力的なサンシャイン・ラテン・グルーヴはいつ聴いても心トキメキます!Courtial With Errol Knowlesの片割れBill CourtialもErrol Knowlesに負けじとギター・ソロで盛り上げてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=-bjrMjZ-2b8

本曲にインスパイアされた楽曲として、コーネリアス「太陽は僕の敵」がありますね。
コーネリアス「太陽は僕の敵」
 http://www.youtube.com/watch?v=Qejl53DXTH4

「Mazatlan」
Paul Jackson/Coke Escovedo/Errol Knowles作。ラテン好きの人はグッとくるパーカッシヴに疾走するラテン・グルーヴ。Tom Harrellのトランペット・ソロもキマっています。
http://www.youtube.com/watch?v=gc60mRRO-v8

「Find Love Today」
Bill Courtial/Errol Knowles作。Wendy HaasとErrol Knowlesの男女ヴォーカルをフィーチャーしています。ブラジリアン・テイストの高速フュージョン・サウンドとメロウなラテン・ソウルが交錯します。1曲でブラジリアン・リズムとラテン・リズムを両方楽しめます。
http://www.youtube.com/watch?v=5hbO_S5VZog

「Watcha Gonna Do」
Paul Jackson/Mel Martin/Pete Escovedo作。シングルにもなったラテン・ロックらしい1曲。Pete Escovedoがスペイン語でリード・ヴォーカルをとり、Neal Schonが魅惑のギター・ソロを存分に聴かせてくれます。Coke Escovedoのティンヴァレスも絶好調!
http://www.youtube.com/watch?v=_0s2EgC7Guw

「New Day Is On The Rise」
Tom Harrell/Bob Ferrira作。Wendy HaasとPete Escovedoの男女リード・ヴォーカル。このユニットのクロスオーヴァーな感覚を反映した、ドラマティックな展開の仕上がり。
http://www.youtube.com/watch?v=n3wpwRWOzNQ

「Mexicana, Mexicana」
Mongo Santamaria作品をカヴァー。Coke EscovedoのティンヴァレスとVictor Pantojaのコンガを楽しむ演奏です。

「Red Onions」
Armando Peraza作。キューバ出身のラテン・ジャズ・パーカッション奏者Armando Perazaの作品をカヴァー。Pat O'Haraのトロンボーン、Tom Harrellのトランペットが格好良すぎる!躍動するラテン・グルーヴです。格好良さでいえばアルバム随一!
http://www.youtube.com/watch?v=vE5LD4ewv7Q

「Love Is A Stranger」
Joachim Young/Pat O'Hara/Errol Knowles作。Errol Knowlesのソウルフル・ヴォーカルに魅了されるラテン・ソウル。Flip Nunezのオルガンが効いています。
http://www.youtube.com/watch?v=8cAmBeKUuA4

「A Night In Nazca」
Mel Martin作。アレンジもMel Martinです。Mel Martinのサウンド・センスが冴えるコズミックなラテン・ジャズ・グルーヴ。このセンスは20年先を行っていますね!
http://www.youtube.com/watch?v=dots18n3lIE

CDには「Whatcha Gonna Do (Single Edit) 」がボーナス・トラックとして追加収録されています。

1stアルバム『Azteca』(1972年)やメンバー関連作品の過去記事もご参照下さい。

Azteca『Azteca』(1972年)
アステカ

『Coke』(1975年)
Coke

Coke Escovedo『Comin' At Ya』(1976年)
Comin at Ya

Pete Escovedo『Mister E』(1988年)
Mister E

Courtial With Errol Knowles『Don't You Think It's Time』(1976年)
ドント・ユー・シンク・イッツ・タイム
posted by ez at 03:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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