発表年:1975年
ez的ジャンル:西海岸系白人黒人混成、大所帯ファンク・バンド
気分は... :どう受け取るかは自分次第・・・
今回はレア・グルーヴ・クラシックとして人気の1枚、The 9th Creation『Bubblegum』(1975年)です。
The 9th Creationは、カリフォルニア州ストックトンで結成された白人黒人混成の大所帯ファンク・バンド。
メンバーはA.D. Burrise(b、back vo)、J.D. Burrise(vo、per)、Henry Anadon(sax、fl、key)、Don Way Allen(vo、ds)、W. Thad Bourland(tp、back vo)、Robert Clark(g)、Bill Ericksen(key)、Laurence Holman(tp、flh)、Mike Michenheimer(tb、sax、back vo)、Steven Rubio(sax、vo)の10名。
グループは『Bubble Gum』(1975年)、『Reaching for the Top』(1977年)、『Superheroes』(1979年)という3枚のアルバムをリリースしています。
1stアルバムとなる本作『Bubble Gum』(1975年)には、このグループの持つファンキー&メロウな魅力が凝縮されています。レアグルーヴ・クラシック&大人気サンプリングソース「Bubble Gum」、同じく人気サンプリングソース「Rule Of Mind」、フリーソウル好きにはたまらない「Sexy Girl」あたりが有名ですが、それ以外にも良い曲がずらと並びます。
格好良いファンキー・ビート、Tower Of Powerばりのホーン・セクション、それらに絡むメロウ・エレピなど白人黒人混成の大所帯ファンク・バンドらしいダイナミックなファンクを堪能できます。
これぞレア・グルーヴって感じで聴き終わった後の満足度はかなり高い1枚だと思います。
全曲紹介しときやす。
「Bubble Gum」
オープニングは印象的なファンキー・ビートがクセになるレアグルーヴ・クラシック。ユルいのにシャープな感じがたまりません。
https://www.youtube.com/watch?v=251SF_0wtkc
この独特のファンキー・リズムはサンプリングソースとしても人気ですね。Artifacts「Wrong Side of Da Tracks」、Quasimoto「The Unseen」、Pete Rock & C.L. Smooth「Soul Brother #1」、DJ Honda feat. Fat Joe, Common & The Beatnuts「Pre of Cash (Remix) 」、3rd Bass「Derelicts of Dialect」、Chubb Rock「The One」、N-Tyce「Black to the Point」、DJ Shadow「Bubble Gum Beat」
CeCe Peniston「I'm in the Mood」、Rob Swift「A Scratch Is a Musical Note 」、Chaundon「Family Business」、Capital Tax「Styles I Manifest」、Chris Styles「Special Remedy」のサンプリングソースとなっています。また、Breakestraがカヴァーしています。
Pete Rock & C.L. Smooth「Soul Brother #1」
http://www.youtube.com/watch?v=iZgNTOllF2M
Artifacts「Wrong Side of Da Tracks」
http://www.youtube.com/watch?v=GM92f-BUoow
DJ Shadow「Bubble Gum Beat」
http://www.youtube.com/watch?v=WQau9WPdSLQ
CeCe Peniston「I'm in the Mood」
http://www.youtube.com/watch?v=cMACOqK6cfw
「Learn-N-To Live」
切れ味のホーン・アンサンブルと骨太ベースにグッとくる重量級ファンク。個人的にはかなり好きな1曲。
http://www.youtube.com/watch?v=VSjO-rQTXH4
「Sexy Girl」
フリーソウル好きが歓喜するであろう極上メロウ・グルーヴ。メロウ・エレピが心地好いですね。
http://www.youtube.com/watch?v=_6FPEvxUygk
「Quit It」
ダンサブルな夏向けファンキー・チューン。適度にパーカッシヴな感じが僕好み。ラテン・フレイヴァーのファンキー・メロウと聴くとマッチすると思います。
http://www.youtube.com/watch?v=uh7yuJdd8r0
「Falling In Love」
スウィートに迫るラブ・バラード。他に良い曲だらけなのでアルバムの中では少し地味かも?
「Truth, Trust, Love & Happines」
ピースフルなヴァイヴが心地好い爽快ソウル・チューン。
http://www.youtube.com/watch?v=nLv7DxYI8gA
「Rule Of Mind」
格好良いビートに惹かれる哀愁メロウなソウル・チューン。Henry Anadonのマッドなフルートが印象的です。
http://www.youtube.com/watch?v=y62n38x7640
印象的なビートはMain Source「Just a Friendly Game of Baseball」、3rd Bass「Derelicts of Dialect」、Black Moon「Slave」、King Tee「You Can't See Me」、Ill-Advised「Kwestions」、Socialistik「Float to It」、Fashawn feat. The Alchemist, Roc 'C' and Oh No「From the Creation」のサンプリングソースとなっています。
「Suburban Blue」
この曲もフリーソウル好き向けのファンキー・メロウ。メロウな前半とファンキーに盛り上がる後半のメリハリが効いていていいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=YXe7lOiB61k
「We Need Love」
Tower Of Powerあたりと一緒に聴きたくなるホーン隊が大活躍のファンキー・グルーヴ。Robert Clarkのギター・ソロも盛り上げてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=QuxBgUMMs8Q
2nd『Reaching for the Top』(1977年)、3rd『Superheroes』(1979年)も聴いてみたいですね。CD化を希望します。