録音年:1973年
ez的ジャンル:Buddah系アトランタ産ファンク
気分は... :オトナの解放運動・・・
今回はBuddah Recordsからリリースされたファンク作品Spirit Of Atlanta『The Burning Of Atlanta』(1973年)です。
レア・グルーヴ/フリーソウル方面でも人気のアルバムですね。僕もフリーソウルのコンピを通じて本作の存在を知りました。
Spirit Of Atlantaは、アトランタを拠点に活動するスタジオ・ミュージシャンが結集したユニット。
Donald Davis、T.C. Jason、Barbara Gooden、Louise Franklin、J.D. Morris、Charles Terrall、Steve Milner、Barry Abernathy、G.C. Coleman、Bobby Tate、Steve Carry、Clerance Carter等のミュージシャンが参加しています。
これらのメンバーをまとめ、ファンキー・サウンドを創り上げたのがジャズ/ソウル分野のプロデューサーTommy Stewart。当ブログでも彼のソロ・アルバム『Tommy Stewart』(1976年)を紹介済みです。
アルバム・ジャケからしてファンキーですよね。
そんなジャケ・イメージをそのまま音にしたようなファンキー・サウンド満載のアルバムです。
Curtis Mayfield『Superfly』あたりに通じるブラック・シネマ風のグルーヴィーなファンキー・サウンドが実に刺激的です。
フリーソウル人気曲「Freddie's Alive And Well」、ガラージな魅力もあるレア・グルーヴ人気曲
「Messin' Around」、ブラック・シネマ風の煽動的なファンキー・グルーヴ「Hunter Street」あたりがオススメです。
オトナの解放のために必要なこと・・・ファンキーであれ!
全曲紹介しときやす。
「Hunter Street」
オープニングはブラック・シネマのサントラのような不穏な空気が支配する煽動的なファンキー・グルーヴ。キレキレのリズム隊とグルーヴィーなオルガン、ドラマティックなストリングスが一体となって疾走します。
http://www.youtube.com/watch?v=6pmJsqJ4AUM
「Buttermilk Bottom」
ビターな味わいのソウル・チューン。適度にイナたい感じがいいですね。Hilltop Hoods「Super Official」のサンプリングソースにもなっています。
Hilltop Hoods「Super Official」
http://www.youtube.com/watch?v=6n3D_3rOmiw
「Peachtree Street」
フルートが先導するファンキー・グルーヴ。ボトムの効いたベースラインにグッときます。
http://www.youtube.com/watch?v=0iWHt33LeWo
「Auburn Avenue」
妖しげなムードとファンキー・リズムの組み合わせが魅力のソウル・チューン。ここでも緩急自在のベースラインがいいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=RVXVZI3GxG8
「Vine City」
妖しげなオルガンとホーン隊が先導するファンキー・グルーヴ。粘っこいグルーヴ感がいいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=mNrGIB360Rc
「Freddie's Alive And Well」
フリーソウル人気曲。タイトルからしてCurtis Mayfield「Freddie's Dead」を意識したものでしょうね。グルーヴィーなオルガンとシャープなカッティング・ギターが格好良いアッパーなファンク・チューン。文句なしに格好良いですね。中盤のブレイクもグッド!
http://www.youtube.com/watch?v=21lsK2TkcoE
「Messin' Around」
レア・グルーヴで人気のアッパーなインスト・ファンク。ガラージ好きの方も気に入るであろうパーカッシヴなリズムがクセになります。
http://www.youtube.com/watch?v=pc8W6fl2ODA
「Down Underground」
ラストもブラック・シネマのサントラ風です。格好良いホーン隊が大活躍するファンキー・グルーヴで締め括ってくれます。。
http://www.youtube.com/watch?v=iN-jgaTfW88
本作のプロデューサーTommy Stewartのアルバム『Tommy Stewart』(1976年)の過去記事もご参照ください。
Tommy Stewart『Tommy Stewart』(1976年)