発表年:1992年
ez的ジャンル:実力派男性R&Bグループ
気分は... :"クラシック"のグループ名に偽りなし!
今回は若手男性R&BグループClassic Exampleのアルバム『Classic Example』(1992年)です。
Classic Exampleは、Darin Campbell、Gerald Alston(元Manhattansのアノ有名シンガーと同姓同名ですが別人です)、Jami Thomson、Marvin Harris、Robert Roseという5人組の男性R&Bグループ。
映画『South Central』(1992年)のサントラに収録されたメロウNJS「It's Alright」でデビューします。
「It's Alright」
https://www.youtube.com/watch?v=SWU9d73WwgI
そして、「It's Alright」に続きリリースされたのが、グループ唯一のアルバム『Classic Example』(1992年)です。
彼ら"キッズ・グループ"と形容しているサイトも多く見かけますが、歌と音を聴けばそのような形容が相応しくない、実力派の若手男性R&Bグループであることがわかると思います。
アルバムはCon Funk Shun、New Edition、New Kids on the Block等のプロデュースで知られるMaurice Starrをメイン・プロデューサーに据えています。
それ以外にもMaurice Starrと同じJonzun CrewのメンバーであったGordon Worthy、SurfaceのメンバーDavid Conley、Moderniqueでの活動でも知られるLarry Woo Wedgeworth、The Isley Brothersの弟分グループSunrizeのメンバーであったEverett Collins等の興味深いプロデューサー陣が起用されています。
NJSの流れで紹介されることが多いグループですが、アルバムの魅力はDarin Campbellの素晴らしいリード・ヴォーカルと美しいハーモニーによるバラード系の充実です。
実力派の男性R&Bグループらしい珠玉のバラードに聴き入りましょう。
全曲紹介しときやす。
「Don't Make Me Wait」
ラップ・パートも織り交ぜたダンサブルなオープニング。甘く危険な香りが漂います。
https://www.youtube.com/watch?v=vWAYmf4ac6k
「I Do Care」
アルバムから唯一シングル・カットされた楽曲。グループの魅力が伝わってくるオーセンティックなスロウ。Darin Campbellの素晴らしい歌声とコーラスワークを存分に楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=-dtKQboVWbA
「Never Gonna Give You Up」
Bobby Brown「Every Little Step」をお手本にしたNJSチューンって感じですね。NJS好きの人は思わず体を揺らしてしまうのでは
https://www.youtube.com/watch?v=CKGfu9FZmH4
「Where Do I Run To」
当ブログでも紹介したCherrelle『High Priority』(1985年)に収録されていた名バラードをカヴァー。このドラマティック・バラードをDarin Campbellがファルセットを交えた熱唱で歌い上げます。
https://www.youtube.com/watch?v=4HC0ExWeeyI
「Toast To Our Love」
美しいハーモニーと真摯なDarin Campbellのリードに魅了されるラブ・バラード。個人的にはアルバムで一番のお気に入りです。
https://www.youtube.com/watch?v=XLxIQ27f6yw
「Stay With Me Tonite」
ダンサブルな仕上がりですが、このあたりは今聴くとサウンドが少し古いかも?
https://www.youtube.com/watch?v=-vnfvAx3Wwc
「Lift Every Voice And Sing」
ア・カペラで素晴らしいコーラスワークを聴かせてくれます。
「The Other Side Of My Bed」
David Conley(Surface)とEverett Collins(元Sunrize)がプロデュース。Surfaceヴァージョンはアルバム『Love Zone』に収録されています。ここでは女性R&BグループLady Soulも加わったセクシーR&Bグルーヴに仕上がっています。
「Can You Find A Place In Your Heart」
前曲に続きLady Soulが参加。Darin CampbellとLady SoulのMargo Thunderのデュエットになっています。素晴らしい男女ヴォーカルを堪能できる感動的なバラードに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=73yW1-uc-F4
「Treat Her Like A Lady」
Temptationsの楽曲とは同名異曲です。若手男性R&Bグループさしい清々しさが伝わってくるダンサブルなメロウR&Bです。
「All Your Love」
このグループの早熟ぶりが伝わってくる素晴らしいバラード。この熱唱を聴いただけでアルバム買ってよかった!と思うはずです。
https://www.youtube.com/watch?v=IB1x_KENSgA
「You Need Love」
なかなかキャッチーなNJS。ダンサブルなアップものではコレが一番好き!
https://www.youtube.com/watch?v=0b3jhIzHDC8
「She Ain't Right」
ビートボックスを交えた彼らのヴォーカル・ワークを存分に堪能できます。
「Dear Lisa」
ラストは感動的なラブ・バラードで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=EmGtnJESU70
僕が保有するのは輸入盤ですが、国内盤には「It's Alright」 が収録されています。