2014年08月17日

Maxi Priest『Easy To Love』

一世を風靡したUKレゲエ・シンガーによる最新ラヴァーズ・ロック☆Maxi Priest『Easy To Love』
Easy to Love
発表年:2014年
ez的ジャンル:最新UKラヴァーズ・ロック
気分は... :ez To Love・・・

今回は90年代に一世を風靡したUKの男性レゲエ・シンガーMaxi Priestの最新作『Easy To Love』です。

1961年ロンドン生まれの男性レゲエ・シンガーMaxi Priest(本名:Max Alfred Elliott)の紹介は、『Intentions』(1986年)に続き2回目となります。

日本では織田裕二とのデュエット「Love Somebody」(1997年)を歌ってしまったせいで相当誤解されたイメージがあると思いますが、80年代後半から90年代前半はかなりイケてたUKのレゲエ・アーティストでした。

特に、Jazzie B、Nellee Hooperらを迎えて当時流行のグラウンド・ビートを大胆に取り入れたシングル「Close To You」は、UKチャートのみならずUSチャートでも大ヒット(全米チャート第1位、同R&Bチャート第2位)を記録しました。

僕がリアルタイムでMaxi Priestの作品をチェックしていたのは、『Intentions』(1986年)、『Maxi』(1988年)、『Bonafide』(1990年)、『Fe Real』(1992年)の4枚ですね。

その後、織田裕二とのデュエット「Love Somebody」(1997年)がヒットが分岐点となり、僕にとってMaxi Priestというアーティストは興味の対象外となってしまいました。

そんなMaxi Priestの最新作『Easy To Love』が、かなりいいんです!
僕もCDショップのレゲエ・コーナーで本作の存在を知り、ショップ側が超プッシュしていたので半信半疑で試聴したところ、『Intentions』(1986年)、『Maxi』(1988年)を彷彿させる極上のラヴァーズ・ロックに思わず歓喜し、即買いしました。

本作『Easy To Love』は、ジャマイカで制作され、Collin "Bulby" YorkHundel Tuckerといった昔からのMaxiの仲間や、Penthouse RecordsのオーナーDonovan Germain等をプロデューサーに迎えています。

Beres HammondDeLaRoseAssassin(Agent Sasco)といったゲストをフィーチャーし、Sly Dunbar(ds)、Robbie Shakespeare(b)、Earl "Chinna" Smith(g)、Steven "Lenky" Marsden(b、key、org)等のミュージシャンがレコーディングに参加しています。

Maxi Priestという人が、過去のアーティストではなく、第一線で活躍するバリバリの現役アーティストであることを実感できる極上のラヴァーズ作品をぜひチェックしてみてください。

全曲紹介しときやす。

「Easy To Love」
タイトル曲はCollin "Bulby" Yorkがプロデュースし、Sly & Robbieがリズム・セクションを演奏しています。Maxiが「僕とBulbyはSly & Robbie門下生」と公言しており、門下生が師匠を招いて、その成長を見せているといったところでしょうか。リラックスした雰囲気の開放的なラヴァーズですが、コーラス・パートでZapp「Computer Love」をモチーフにしているのが、Zapp/Roger好きにはたまりません。Collin "Bulby" Yorkプロデュース。
https://www.youtube.com/watch?v=VeMlj2RQQh8

「Loving You Is Easy」
哀愁モードのトラックが印象的なラヴァーズ。甘く切ない感じがいいですね。Handel Tuckerプロデュース。
https://www.youtube.com/watch?v=reP86myyIno

「Every Little Thing」
アルバムからの先行シングル。僕も一番のお気に入りです!ラヴァーズらしいメロウな雰囲気を堪能できます。Maxiのソウルフル&セクシーなヴォーカルもサイコー!この1曲のみでも本作は買いという気がします。Collin "Bulby" Yorkプロデュース。
https://www.youtube.com/watch?v=9K1zWoybpSk

「If I Gave My Heart To You」
Ariwa製男性ラヴァーズの名曲John McLean「If I Gave My Heart To You」(1988年)をカヴァー。オリジナルも含めて、この名曲を再認識する意味で絶妙のセレクトなのでは?この名曲をMaxiがセクシーに歌えば、鬼に金棒です!Handel Tuckerプロデュース。
https://www.youtube.com/watch?v=UOg7mK_5Lfo

John McLeanのオリジナルもぜひチェックを!
John McLean「If I Gave My Heart To You」
 https://www.youtube.com/watch?v=bk1wwtaG61k

「Gravity」
なんとUS人気アーティストJohn Mayerの楽曲をカヴァー。オリジナルは『Continuum』(2006年)に収録されています。オリジナルをご存知の方は、レゲエ・チューンのイメージが湧かないかもしれませんが、黄昏モードが似合いそうなロマンティックな極上ラヴァーズに仕上がっています。Collin "Bulby" Yorkプロデュース。
https://www.youtube.com/watch?v=ph_e1lAlOa4

「Without A Woman」
ジャマイカの偉大ソウル・シンガーBeres Hammondをフィーチャー。レゲエというよりも、ソウル調の重厚な仕上がりです。Collin "Bulby" York/Rob "Tron" Wellsプロデュース。
https://www.youtube.com/watch?v=pyn6iNdD-bY

「Holiday」
バルバドスの注目プロデュース・チームDe Red Boyzが手掛けた楽曲。元々ソカのプロデュースで知られる彼らだけあって、汎カリブ的な仕上がりになっています。少し哀愁モードのメロディが印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=oEd4tg9eMOQ

「Bubble My Way」
Sly & RobbieがプロデュースしたShaggy Feat. Beres Hammond「Fight This Feeling」(2013年)のリディムを用いた楽曲。このリディムにインスパイアされたことがアルバム制作のきっかけとなったようです。Assassin(Agent Sasco)をゲストに迎え、Assassinのダミ声とMaxiのソウルフル・ヴォーカルのコントラストがいい感じです。Sting Internationalプロデュース。
https://www.youtube.com/watch?v=5grishFeJgM

Shaggy Feat. Beres Hammond「Fight This Feeling」
 https://www.youtube.com/watch?v=v_m783XAQjo

「Your Love To Me」
白人女性シンガーDeLaRoseをフィーチャーした開放的な1曲。日本人が聴くと、音頭っぽく聴こえてしまいますが(笑)。Livingstone Brown/Maxi Priestプロデュース。
https://www.youtube.com/watch?v=DFvyKFtlh9Q

「I Could Be The One」
美しいスティール・パンの音色が印象的なレゲエの枠を飛び越えたビューティフル・ソング。Andre Fennellプロデュース。
https://www.youtube.com/watch?v=4ggdgrL-DN4

「Hearts Across The World」
ラストは美しいピアノとストリングスによる壮大なサウンドをバックにした感動バラードで締め括ってくれます。Collin "Bulby" York/Rob "Tron" Wellsプロデュース。
https://www.youtube.com/watch?v=8PcPlUw1QAc

Maxi Priestの過去作品もチェックを!

『You're Safe』(1985年)
You're Safe

『Intentions』(1986年)
インテンションズ

『Maxi』(1988年)
Maxi

『Bonafide』(1990年)
Bonafide

『Fe Real』(1992年)
Fe Real

『Man with the Fun』(1996年)
Man With the Fun

『CombiNation』(1999年)
Combination

『2 the Max』(2005年)
2 ザ・マックス

『Refused』(2007年)
Refused (Special Tour Edition)

『Time of the Year』(2011年)
Time of the Year
posted by ez at 00:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 2010年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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