
発表年:1998年
ez的ジャンル:ニューオリンズ・ファンク・ジャム
気分は... :ためが効いています・・・
今回はニューオリンズが誇るファンク・ジャム・バンドGalacticの2ndアルバム『Crazyhorse Mongoose』(1998年)です。
Galacticは1994年にニューオリンズで結成されたファンク・ジャム・バンド。メンバーは、Ben Ellman(sax)、Robert Mercurio(b)、Stanton Moore(ds)、Richard Vogel(key)、Jeff Raines(g)。初期にはこの5名に加え、Theryl DeClouet(vo)もメンバーでした。
グループは『Coolin' Off』(1996年)、『Crazyhorse Mongoose』(1998年)、『Late for the Future』(2000年)、『We Love 'Em Tonight: Live at Tipitina's』(2001年)、『Ruckus』(2003年)、『From the Corner to the Block』(2007年)、『Ya-Ka-May』(2010年)、『The Other Side Of Midnight: Live In New Orleans』(2011年)、『Carnivale Electricos』(2012年)といったアルバムをリリースしています。
現行ニューオリンズ・ファンクを代表するグループですね。ジャンルの枠を超えた多様な音楽性を持つグループでもありますが、ニューオリンズを代表するファンク・バンドとして彼らのスタイルを確立したのが、本作『Crazyhorse Mongoose』(1998年)ではないでしょうか。
本作からBen Ellman(sax)がメンバーに加わり、基本ラインナップが揃ったグループは躍動するニューオリンズ・ファンクを聴かせてくれます。前述のメンバー以外にJason Mingledorff(sax)も参加しています。
アルバムはインスト・ファンクとTheryl DeClouetのヴォーカル入りの楽曲から構成されます。個人的にはインスト曲の方がニューオリンズ・ファンクらしいグルーヴを堪能できて好みですが、Theryl DeClouetの激シブなヴォーカルもなかなか味があっていいです。また、アルバム全編に渡り、Stanton Mooreのドラミングに魅了されます。このグループの肝は彼のドラムですね。
ための効いたニューオリンズ・ファンクを堪能できる1枚です。
全曲紹介しときやす。
「Hamp's Hump」
Lou Donaldsonのヴァージョン(アルバム『Everything I Play Is Funky』収録)で知られる楽曲ですね(Paul Hampton作)。気怠くもためのあるリズムがグッとくるニューオリンズ・ファンクらしいオープニングです。
「Love on the Run」
作者Richard Vogelのコズミックなシンセ・サウンドが印象的ですが、Theryl DeClouetのヴォーカルが加わると、途端にイナたい雰囲気になるのが面白いですね。
https://www.youtube.com/watch?v=KHL-gbpAu-A
「Crazyhorse Mongoose」
タイトル曲はクレイジーホースのように疾走するグルーヴィーなインスト・ファンクです。
https://www.youtube.com/watch?v=Z7dFA3hoAwQ
「Witch Doctor」
Stanton Mooreの叩き出す小粋なリズムにグッとくるラテン調の演奏です。終盤の盛り上げ方もグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=CtK0rndkIpg
「Metermaid」
1分半程度の短い演奏ですが、Stanton Mooreのドラムがズシリと響く格好良いファンク・サウンドを楽しめます。
「Change My Ways (Pt. 1)」
どこか気怠さのあるサウンドと囁くようなTheryl DeClouetのヴォーカルのパート1はプロローグといった雰囲気です。
https://www.youtube.com/watch?v=hWu7w5EQhSs
「Change My Ways (Pt. 2)」
パート1に続きパート2で本編突入といった感じです。酔いどれ調のTheryl DeClouetのヴォーカルが激シブでたまりません。
https://www.youtube.com/watch?v=hWu7w5EQhSs
「Denny's Village Rundown」
Stanton Mooreのドラミングを堪能するための楽曲です。
「Tighten Your Wig」
重くうねるグルーヴが何とも格好良いですね。Stanton Mooreのドラミングが格好良すぎます。
https://www.youtube.com/watch?v=CN5Yjbaowyo
「Cafe DeClouet」
Theryl DeClouetによる短いインタールード。
「Start from Scratch」
Theryl DeClouetのヴォーカル入りの曲ではコレが一番好き!酔いどれモードで盛り上がりたいファンキー・グルーヴです。
「Quiet Please」
ラストは静寂のグルーヴィー・オルガン・ジャズといった雰囲気です。
https://www.youtube.com/watch?v=lOoNFFKwNts
アルバムには隠しトラックとして「Get A Head On」が収録されています。
「Get A Head On」
https://www.youtube.com/watch?v=eQYnetJTJJc
Galacticの他作品もチェックを!
『Coolin' Off』(1996年)

『Late for the Future』(2000年)

『We Love 'Em Tonight: Live at Tipitina's』(2001年)

『Ruckus』(2003年)

『From the Corner to the Block』(2007年)

『Ya-Ka-May』(2010年)

『The Other Side Of Midnight: Live In New Orleans』(2011年)

『Carnivale Electricos』(2012年)
