2014年08月24日

Angela Johnson『Naturally Me』

最新作ではエモーショナルなR&B/Soulを聴かせてくれます!☆Angela Johnson『Naturally Me』
Naturally Me
発表年:2014年
ez的ジャンル:サウンド・クリエイター系女性R&B
気分は... :Make it work!

今回はお気に入りの女性R&BシンガーAngela Johnsonの最新作『Naturally Me』です。

シンガー/プロデューサー/コンポーザーの顔を持つN.Y.出身の女性アーティストAngela Johnsonに関して、これまで当ブログで紹介した作品は以下の3枚。

 『They Don't Know』(2002年)
 『A Woman's Touch Vol.1』(2008年)
 『It's Personal』(2010年)

さらに、John-Christian Urichらと結成したユニットCooly's Hot-Boxの作品も紹介済みです。

 『Don't Be Afraid-Get On』(2004年)

最新作『Naturally Me』は、『It's Personal』(2010年)以来、約4年ぶりの新作となります。その間、リミックス&未発表曲集『Revised Edited & Flipped』(2012年)もリリースされたので、それ程のインターバルは感じませんでしたが・・・

タイトルの通り、自然体のAngela Johnsonを聴くことができるR&B作品に仕上がっています。いつもの通り、すべての楽曲をプロデュースし、サウンド・クリエイトの面でもAngelaが主導しています。

CDの帯や解説には、"70〜80年代ソウルへのオマージュ"といった点が強調されていますが、あまりそういったことに囚われず聴いた方が楽しめると思います。

個人的には、よりシンガーAngela Johnsonの重きを置いたアルバムという印象を受けます。力強く躍動するAngelaの歌力に魅了されるはずです。その結果として、ヴィンテージ感のあるソウル・サウンドのエッセンスが多く採り入れられたのかなと・・・ただし、それをレトロ感覚ではなくモダンな感覚で聴かせてくれるのが本作の魅力だと思います。

ついついトータルなサウンド・クリエイターとして見てしまうアーティストですが、本作では力強く、エモーショナルなシンガーAngela Johnsonに出会えます。

やはり好きです!Angela Johnson!

全曲紹介しときやす。

「To Love Again」
オープニングはヴィンテージ感のある哀愁ソウル・チューンでスタート。力強いAngelaの熱唱が印象的です。

「I Promise (M.O.N.E.Y.)」
Raul Midonのヴォーカル&ギターをフィーチャー。ラテン・フレイヴァーの効いたサマー・モードのメロウ・グルーヴはモロに僕好みです。
https://www.youtube.com/watch?v=eprpavIJrFI

「Handz」
ラブリー躍動感がたまらないファンキー・メロウ・グルーヴ。メロウ・パートとファンキー・パートの緩急のつけ方がサイコーです。

「Black Boy Lullaby」
2013年2月に無実の17歳の黒人青年が射殺され、全米で議論を呼び起こしたトレイヴォン・マーティン事件にインスパイアされたソウル・バラード。母でもあるAngelaが思いを歌にぶつけています。
https://www.youtube.com/watch?v=YNhA99xFIug

「Deja Vu (I've Been Here Before)」
本作唯一のカヴァー作品はTeena Marieのバラード曲(Rick James作&プロデュース)。オリジナルはアルバム『Wild & Peaceful』に収録されています。ここではベテランのキーボード奏者Onaje Allan GumbsのピアノをフィーチャーしたAngelaの素晴らしい熱唱を堪能できます。
https://www.youtube.com/watch?v=tkpvJ-oCNBE

「I Don't Mind」
70年代ハイ・サウンドを2014年らしいモダンなサウンドで再現した雰囲気のソウル・チューン。ジワジワと感動が胸に込み上げてきます。
https://www.youtube.com/watch?v=ru2yNTmBiPc

「He Saw Love In Me」
躍動するパワフル・サウンドをバックに、Angelaのヴォーカルにも力強さを感じます。アーバンの雰囲気とパワフル感のバランスが絶妙です。

「Music's My Religion」
Wes Mingusのギターをフィーチャーしたソウルフル・ハウス調のアッパー・チューン。こうした楽曲を入れるのもAngelaらしいですね。

「Say Yeah」
軽快に疾走するグルーヴィー・ソウル。ヴィンテージなフレイヴァーをモダンな感覚で聴かせてくれるのがいいですね。ホーン隊も大いに盛り上げてくれます。

「A Beautiful Place」
ラストは開放的なミディアム・ソウル。ポジティヴなヴァイヴに溢れているのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=UhdoaZq7430

Angela Johnsonの他作品もチェックを!

『They Don't Know』(2002年)
They Don't Know

『Got To Let It Go』(2005年)
Got to Let It Go
国内盤と輸入盤で収録曲および録音が異なるのでご注意を!

『A Woman's Touch Vol.1』(2008年)
A Womans Touch

『It's Personal』(2010年)
It's Personal

『Revised Edited & Flipped』(2012年)
Revised Edited & Flipped

Cooly's Hot-Box『Don't Be Afraid-Get On』(2004年)
Don't Be Afraid: Get On
posted by ez at 00:44| Comment(2) | TrackBack(0) | 2010年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
最近、何人もの女性シンガーが気になっているのですが
この人もその中の一人です。
近いうちにアルバム単位で聞いてみようと思ってたので
参考にしたいと思います。

>レトロ感覚ではなくモダンな感覚で聴かせてくれるのが本作の魅力だと思います。

これはおっしゃる通りだと思います。
Posted by adhista at 2014年08月24日 06:20
☆adhistaさん

ありがとうございます。

僕の中では、トータルなサウンド・クリエイターのイメージが強いアーティストですが、本作ではシンガーとしての魅力も満喫できると思います。
Posted by ez at 2014年08月25日 02:49
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