発表年:2003年
ez的ジャンル:ブラジリアン・ジャズ系ポルトガル人女性シンガー
気分は... :大人の夏休み・・・
今回はポルトガル出身の女性シンガーGuida De Palma(Ghida De Palma)を中心としたユニットJazzinhoの1stアルバム『Jazzinho』(2003年)です。
Jazzinhoの紹介は、昨年リリースされた最新3rdアルバム『Veludo』(2013年)に続き2回目となります。
1stアルバムとなる本作『Jazzinho』は、ニュー・ボッサ・フレイヴァーなブラジリアン・ジャズ作品に仕上がっています。
ロンドン発のブラジリアン・ジャズ・ユニットDa LataのメンバーChris Frankや、Michele Chiavarini、Neil Angilleyがプロデュースしています。
ニュー・ボッサといっても過度にクラブ寄りではなく、落ち着きのある大人のブラジリアン・ジャズ作品に仕上がっているのがいいですね。Guida De Palmaのヴォーカルはキュートな歌声ながらも、ベテランらしい安定感があるのがいいですね。
8月も残り僅かですが、大人のブラジリアン・ジャズで過ぎ行く夏の余韻に浸るというのはいかがでしょうか・・・
全曲紹介しときやす。
「Yambou」
21世紀版"Kitty Winter Gipsy Nova"といった趣の高速ブラジリアン・スキャット。軽やかなGuidaのスキャットが駆け巡ります。Neil Angilleyプロデュース。
「Sim Ou Nao」
シングルにもなったニュー・ボッサ・グルーヴ。クラブジャズ好きの方は気に入るであろう鉄板な仕上がり。Chris Frankプロデュース。
「Moody Maria」
ミステリアスな雰囲気の哀愁ジャジー・メロウ。Michele Chiavariniプロデュース。
https://www.youtube.com/watch?v=YDjO-q3A8IM
「Vertigo」
大人のブラジリアン・ジャズ。エレガントなピアノを中心としたブラジリアン・サウンドをバックに、Guidaがキュートな中にも落ち着きを感じる大人のジャズ・ヴォーカルで魅了してくれます。僕がJazzinhoに期待するのはこういう音ですね。Michele Chiavariniプロデュース。
https://www.youtube.com/watch?v=RNvWjNuTq98
「Velejou」
寛いだ雰囲気のメロウ・ボッサ・グルーヴ。Guidaのヴォーカルも実にキュートです。フリューゲル・ホーンの使い方が印象的です。Michele Chiavariniプロデュース。
https://www.youtube.com/watch?v=IbqPPNYyig8
「Astral」
エレガントに疾走するニュー・ボッサ。Guidaの安定感のあるヴォーカルと生音感を重視した音創りが、大人のニュー・ボッサという印象を与えてくれます。Michele Chiavariniプロデュース。
https://www.youtube.com/watch?v=AwK9reaVyDI
「Malmequer」
Michele Chiavariniプロデュース。薄っすらとエレクトロなスパイスを効かせたメロウ・ボッサ・グルーヴ。
「Camponesa」
土着的なリズムやコーラスを取り入れたノルデスチ調の仕上がり。Michele Chiavariniプロデュース。
「Constelacao」
各種コンピでも人気のメロウ・ボッサ。実にロマンティックな空気に包まれています。Guidaのヴォーカルも実にキュートです。Michele Chiavariniプロデュース。
https://www.youtube.com/watch?v=8Xr2ZKTKDy0
「Telefone」
本編のラストはラウンジ調の開放的かつスタイリッシュなブラジリアン・ジャズで締め括ってくれます。
「Sim Ou Nao (Sleep Walker Remix)」
CDボーナス・トラックとして、日本のクラブジャズ・バンドSleep Walkerがリミックスを手掛け、沖野好洋氏がプロデュースを務めた「Sim Ou Nao」のリミックスが収録されています。
僕が保有するのは輸入盤ですが、国内盤にはさらにリミックス3曲が追加収録されています。
Jazzinhoの他作品もチェックを!
『Atlas』(2006年)
『Veludo』(2013年)