発表年:2010年
ez的ジャンル:NZレゲエ・ディスコ系クロスオーヴァー
気分は... :一度聴いたらクセになるレゲエ・ディスコ!
今回はニュージーランド出身のアーティスト/プロデューサーLord Echoの1stアルバム『Melodies』(2010年)です。
NZのレゲエ/ダブ・バンドThe Black SeedsのギタリストMike Fabulous(Michael August)によるソロ・プロジェクトLord Echoの紹介は、2nd『Curiosities』に続き2回目となります。
レゲエを基調にディスコ、ソウル、ファンク、ジャズが融合したクロスオーヴァーな音世界で今年話題となったLord Echoの2nd『Curiosities』。その流れで1st『Melodies』も再注目されています。
2nd同様、レゲエを基調にしたクロスオーヴァー・サウンドを楽しめます。2ndと多少異なるのはアフロ色の強い楽曲の収録あたりですかね。
『Curiosities』では、Pharoah Sandersのスピリチュアル・ジャズ名曲「The Creator Has A Master Plan」をカヴァーしていましたが、本作『Melodies』ではSister Sledgeの名曲「Thinking Of You」をラヴァーズ・カヴァーしています。
レコーディングには『Curiosities』にも参加していた女性ヴォーカリストLisa Tomlins、同じく『Curiosities』参加のNZ出身のレゲエ・バンドFat Freddy's DropのメンバーToby Laingも参加しています。
「Thinking Of You」、「Wang East」を中心に、クール&メロウなレゲエ・ディスコは一度聴いたらクセになるはずです。
全曲紹介しときやす。
「Rhythm 77」
オープニングはパーカッシヴなコンガやグルーヴィーなオルガンが印象的なファンキー・レゲエ。Lord Echoらしいクロスオーヴァー感覚を楽しむことができます。
https://www.youtube.com/watch?v=2W249-EtTPo
「Blueberry Jam」
レゲエ・ディスコ・ファンクなインスト。メランコリックなオルガンと軽やかなリズムの組み合わせが実に心地好いですね。
https://www.youtube.com/watch?v=iYsvrELEyL0
「Wang East」
Toby Laingのヴォーカルをフィーチャー。かのGilles Petersonもプレイした本曲は「Thinking Of You」と並ぶ本作のハイライトかもしれませんね。哀愁のメロディとダビーなコーラスが印象的な軽くディスコ調のメロウ・レゲエです。
https://www.youtube.com/watch?v=p-T4oRXTQYc
「The Book Keeper」
Toby Laingのヴォーカルをフィーチャー。ダビーなレゲエ・チューンは実にクールです。
https://www.youtube.com/watch?v=DwDey2roZlM
「Thats Right」
Bays Road Hornsをフィーチャー。アフロビートのエッセンスも取り入れたディスコ・ファンクなインスト。インストではコレが一番好きです。Lord Echoの持つダビー感覚とアフロビートの相性は抜群です。
https://www.youtube.com/watch?v=ZLgh1zFjeMI
「Terabu」
この曲もアフロビート路線のインストです。Lucien Johnsonのサックス、フルートに先導され、覚醒的なアフロビートが駆け抜けます。
https://www.youtube.com/watch?v=ZlyWw8Y7RJQ
「Honest I Do」
ダビーな味わいの中に、摩訶不思議な開放感が拡がっていく、レゲエ・チューン。
https://www.youtube.com/watch?v=Rpf-raTjeEA
「Cosmic Echos」
Mike Fabulousのギター・プレイを楽しめるディスコ・ファンク調のインスト。
https://www.youtube.com/watch?v=w9g21Oh1_Ok
「Miracle Dance」
ダンサブルなレゲエ・チューン。ジャズとレゲエの融合といった趣ですね。マリンバの音色が印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=cYKGzPpdxPE
「Sword Cane」
Toby Laingのヴォーカルをフィーチャー。『Curiosities』収録で同じくToby Laingがヴォーカルをとる「Bohemian Idol」と同路線のクール&メロウなレゲエ・チューンです。「Bohemian Idol」大好きの僕としては、こういう曲は大歓迎です。
https://www.youtube.com/watch?v=MwC1DxLFztg
「Thinking Of You」
ラストは本作のハイライト、Sister Sledge永遠のダンス・クラシックをカヴァー(Bernard Edwards/Nile Rodgers作)。オリジナルの「Thinking Of You」が大好きな僕としては大歓迎のカヴァーです。Lisa Tomlinsのヴォーカルをフィーチャーし、極上のラヴァーズを聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=IDyHQzyh_TE
未聴の方は『Curiosities』もチェックを!
『Curiosities』(2013年)
ご興味がある方は、The Black SeedsやFat Freddy's Dropの作品もチェックを!
The Black Seeds『Keep on Pushing』(2001年)
The Black Seeds『On the Sun』(2004年)
The Black Seeds『Into the Dojo』(2006年)
The Black Seeds『Solid Ground』(2008年)
The Black Seeds『Dust & Dirt』(2012年)
Fat Freddy's Drop『Based on a True Story』(2005年)
Fat Freddy's Drop『Dr Boondigga & The Big Bw』(2009年)
Fat Freddy's Drop『Live at Roundhouse』(2010年)
Fat Freddy's Drop『Blackbird』(2013年)