
発表年:1976年
ez的ジャンル:元Temptations系フィリー・ダンサー
気分は... :今年のイルカ軍団は違う!
最近の僕の音楽嗜好でいえば、本当は毎日でもJazz The New Chapter系の作品を取り上げたいのですが、それでは新旧、ジャンルを問わずという当ブログのコンセプトに反するので、今日はJazz The New Chapterから離れたいと思います。
今回は元The Temptationsのリード・シンガーEddie Kendricksが1976年にリリースした『Goin' Up In Smoke』です。
Eddie Kendricksは1939年アラバマ生まれの男性ソウル・シンガー。
60〜70年代のMotown Recordsを代表する男性ソウル・グループThe Temptationsのメンバーとして、「The Way You Do The Things You Do」、「Get Ready」、「Just My Imagination」等のヒット曲を歌い、大成功を納めます。
1971年のソロ転向後も、Motownから『All By Myself』(1971年)、『People ... Hold On』(1972年)、『Eddie Kendricks』(1973年)、『Boogie Down!』(1974年)、『For You』(1974年)、『The Hit Man』(1975年)、『He's A Friend』(1975年)、『Goin' Up In Smoke』(1976年)、『Slick』(1977年)とコンスタントにアルバムをリリースしています。
Motownを離れた後も作品をリリースし続けますが、肺がんのため1992年に他界しました。
僕自身は60年代男性ソウル・グループはベスト盤程度で済ませてしまうタイプであり、テンプスのファンというわけでもなく、Eddie Kendricksのソロも大して聴いたことがないのですが、本作『Goin' Up In Smoke』(1976年)は僕のようなリスナーでも楽しめる1枚です。
その最大の要因は、Norman Harrisがプロデュースし、シグマ・サウンドで録音したフィリー・ダンサー作品であるという点です。特に、ハウスの名グループTen Cityもカヴァーしたガラージ・クラシック「Goin' Up in Smoke」の収録が目玉ですね。僕の場合、Eddie KendricksのオリジナルよりもTen Cityのカヴァーを先に聴いていたので、そのオリジナルが収録されている本作に惹かれました。
前作『He's A Friend』(1975年)からNorman Harrisがプロデュースを手掛け、アルバムがR&Bチャート第3位、タイトル曲がR&Bシングル・チャート第2位となり、成功を収めました。それを受けて、引き続きフィリー詣に行き、フィリー路線を推し進めたのが本作です。
レコーディングにはNorman Harris(g)、Vincent Montana, Jr.(vibe)、Ron Baker(b)、Earl Young(ds)、Bobby Eli(g)、Ron Kersey(key)、Larry Washington(congas)をはじめとするフィリー・サウンドを支えた名うてのスタジオ・ミュージシャン達がバックを務めています。
目玉は「Goin' Up in Smoke」ですが、「Sweet Tenderoni」、「Don't You Want Light」、「Music Man」、「To You From Me」あたりも僕のオススメです。
Motownを代表する男性ソウル・シンガーEddie KendricksがP.I.Rを代表するスタジオ・ミュージシャン達と創り上げたフィリー・ダンサーという点でも興味深い1枚ですね。
全曲紹介しときやす。
「Goin' Up in Smoke」
Allan Felder/Norman Harris作。何といってもこのタイトル曲が本作のハイライトですね。シングルにもなりました。チャート・アクションはあまり振るいませんでしたが、躍動するフィリー・ダンサーの出来栄えは素晴らしく、Eddieのファルセット・ヴォーカルも冴え渡っています。前述のようにTen Cityがハウス・カヴァーしたことも手伝い、ガラージ・クラシックとしての再評価も高い1曲です。(僕の大嫌いな)Mariah Careyが最新作収録の「Meteorite」でサンプリングしています。
https://www.youtube.com/watch?v=P-kCL-p05eM
「The Newness Is Gone」
Allan Felder/Norman Harris作。切ないファルセット・ヴォーカルが印象的な哀愁バラードはAkhenaton「Bad Boys De Marseille (Part 2)」、Nas「Poppa Was a Playa」、College Boyz「Victim of the Ghetto」、Dilated Peoples feat. Prodigy「Thieves」のサンプリング・ソースにもなっています。
https://www.youtube.com/watch?v=iAP92RTtBgI
「Sweet Tenderoni」
Allan Felder/Norman Harris作。Eddieのファルセットが栄えるスウィートなフィリー・ダンサー。聴いているだけで晴れモードになります。
https://www.youtube.com/watch?v=Op9K6LhXSdQ
「Born Again」
Allan Felder/Norman Harris作。パーカッシヴに躍動するダンサブルなディスコ・チューン。シングルにもなりましたが、他の楽曲に比べると、少しモッサリしているかな?
https://www.youtube.com/watch?v=0N5TYzKgQMY
「Don't You Want Light」
Brian Evans/Donald Harmon/John Faison作。軽快なメロウ・グルーヴ。フリーソウル好きの人が気に入りそうな1曲ですね。
https://www.youtube.com/watch?v=ITYM-BjTbdQ
「Music Man」
Jerry Akines/Johnny Bellmon/Reginald Turner/Victor Drayton作。Eddieのファルセット・ヴォーカルの魅力を堪能できるモダン・ソウル。聴けば聴くほど好きになります。
https://www.youtube.com/watch?v=wY85RYq9Cjg
「Thanks for the Memories」
Bruce Gray/Philip Hurtt作。フィリーらしいドラマティックなアレンジを堪能できます。
https://www.youtube.com/watch?v=FeAawXoWMh0
「To You From Me」
Bruce Gray/Frank Snowdon/Mike Holden/T.G. Conway作。今聴く分には、このモダン・ソウルなメロウ・ダンサーはかなり魅力的だと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=Joyaf_Or8Zs
「Don't Put Off Till Tomorrow」
Allan Felder/Norman Harris/Ron Kersey作。小粋なフィリー・ダンサーって雰囲気がいいですね。
「Skeleton in Your Closet」
Jerry Akines/Johnny Bellmon/Reginald Turner/Victor Drayton作。短めの曲ながらも、実にキャッチーでEddieのファルセットの魅力を上手く引き出していると思います。
https://www.youtube.com/watch?v=wpw_vN7wCZ0
Eddie Kendricksのソロ作品ってCD化があまり進んでいないんですね。何故でしょう?
遅くなってしまいましたが、NFL我がドルフィンズの開幕戦に触れたいと思います。
正直、ホームとはいえ同じ東地区の強豪ペイトリオッツに勝利するのは難しいと思っていました。
僕は他のNFL開幕試合をTV観戦しながら、ネットの速報でドルフィンズ戦の経過をチェックしていましたが、前半を終えて10対20でペイトリオッツでリード。「やはり、ペイトリオッツには歯が立たないのかな」と半ば諦めモードでした。
しかし、後半の速報をチェックしていると、ドルフィンズが得点を重ねるなか、ペイトリオッツは20点から動かないまま・・・終わってみれば、33対20、しかも後半は23対0という完璧な内容でドルフィンズが勝利しました。
ラン攻撃が機能したことと、強豪ペイトリオッツ相手に後半完封した守備陣の頑張りを称賛したいですね。
今シーズンはイルカ軍団が久々に覚醒しそうな予感がします。第2週もビルズを破り、連勝スタートとなれば勢いに乗れそうな気がします。
楽しみ、楽しみ!
こんなの久しぶりだなあ。。。。
油断はできませんが、楽しみが増えましたねー。
ありがとうございます。
ビルズ戦は消化不良なゲームになってしまいましたね(泣)
モレノの負傷でラン攻撃が爆発せず、守備陣もサック0に終わってしまい、攻守が今一つかみ合わなかったみたいですね。スペシャルチームでビルズにビッグプレーを許したのも痛かったですね。
次週はチーフス戦、相手は連敗スタートなので、何とか巻き返して欲しいですね。