発表年:1999年
ez的ジャンル:デンマーク産女性R&Bグループ
気分は... :TLC、SWVの香りがする・・・
今回はデンマーク産女性R&B作品Juice『Can We Get Personal?』(1999年)です。
Juiceは1995年デンマークで結成された女性R&Bグループ。
結成時のメンバーはAnne Rani、Lena Tahara、Maria Hamerの3名。1997年にデビュー・アルバム『Something To Feel』をリリースし、アルバムからのシングルがデンマーク国内でヒットすると同時に、UKチャートにもチャート・インしています。
その後、メンバーの1人Lena Taharaが脱退し、新たにEve Horneが加入します。そして、新ラインナップでリリースされた2ndが本作『Can We Get Personal?』(1999年)です。しかしながら、グループは2000年に解散してしまいます。
ジャケからイメージすると、2000年以降のDestiny's Childライクな女性R&Bグループを想像してしまいますが、実際の音を聴くとTLC、SWVあたりに近いですね。。
また、全曲英語で歌われているので、US産R&Bと同じ感覚で聴くことができます。Antonina Armato、Rodney Jerkins、Andrea MartinといったUS作品でお馴染みのソングライター陣が名を連ねる楽曲もあります。
プロデュースはPeter Biker、Soulshock、Karlinというデンマークの敏腕プロデューサーが務めています。3名ともデンマーク国内に止まらないプロデューサーですね。特にSoulshockとKarlinは、Soulshock & KarlinとしてUS産R&B作品も数多く手掛けているので、お馴染みではないかと思います。
TLC、SWVあたりがお好きな人には、グッとくるであろう美メロR&Bチューンが数多く詰まっています。
デンマーク産ですが、US女性R&Bグループ好きの人に聴いて欲しい1枚です。
全曲紹介しときやす。
「Do It For You」
グループのピュアな魅力が伝わってくるオープニング。僕の好みからすると、少し綺麗にまとめすぎの感もありますが。
「Into My Bed」
オススメその1。Antonina Armato/Rodney JerkinsというUS人気プロデューサー/ソングライター陣の作品です。Rodney Jerkinsらしい楽曲という気がします。甘く切ない雰囲気が90年代R&Bらしくていいですね。TLC、SWVあたりのUS産女性R&Bグループがお好きな人であれば、間違いなく気に入るはず!
https://www.youtube.com/watch?v=CwR9cJlrWcg
「My Love」
インド・テイストのイントロと共にスタートするハウス調のダンス・チューン。
「Not In Love」
オススメその2。10ccの名曲「I'm Not In Love」(Eric Stewart/Graham Gouldman作)をカヴァー。こうやって聴くと、「I'm Not In Love」の曲調自体が甘く切ない90年代R&Bサウンドにフィットしやすいことに気づかされます。また、終盤にドラムンベース調になるところも僕好み。1999年らしいナイス・カヴァーだと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=Jy_p1a2wwAI
「Can We Get Personal?」
オススメその3。タイトル曲は僕にとってど真ん中の美メロ・ミッドチューン。切々としたリードにキャッチーなコーラスが90年代女性R&Bグループ好きには間違いない1曲だと思います。
「Nobody」
ピアノ・ループが印象的なヒップホップ・ソウル。途中でLatriceによるラップも配してアクセントをつけています。
「Happy」
オススメその4。さり気ないミッド・グルーヴですが、切々としたヴォーカルが胸に込み上げてくる僕好みの仕上がり。
「What You Need」
「Into My Bed」に続き、Antonina Armatoがソングライティングに名を連ねます。透明感がたまらないビューティフル・ソングに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=2pS_7pDoAk0
「Can't Rush」
オススメその5。ピュアなヴォーカル&コーラスと素敵なメロディに胸を打たれる絶品スロウ。僕が好きなUS女性ソングライターAndrea Martinもソングライティングに加わっています。良い曲のはずですね。
https://www.youtube.com/watch?v=o8pzZDzVHwo
「She」
突如ジャジー・ポップ調の曲です。このあたりはデンマーク産らしいかもしれませんね。
「I'll Make It Up To You」
美しいバラードをしっとりと歌い上げます。
https://www.youtube.com/watch?v=u8V-F1URz4Q
「I'm Into You」
ラストは僕の大好きなDynasty「Adventures in the Land of Music」をサンプリング。こういった大ネタ使いのトラックも90年代R&Bらしくていいのでは?
『Something To Feel』(1997年)