発表年:2007年
ez的ジャンル:進化形バイーア・サウンド
気分は... :バイーアの大地の香り・・・
今日はかなり更新が遅くなってしまいました・・・
ブラジルが誇る天才パーカッション奏者Carlinhos Brownの『A Gente Ainda Nao Sonhou』(2007年)です。
1962年バイーア生まれのCarlinhos Brownのソロ作の紹介は、『Bahia Do Mundo, Mito E Verdade』(2001年)に続き2回目となります。
多彩なリズムを用いたパーカッシヴなサウンドの印象が強いCarlinhos Brownですが、本作は美しいメロディの楽曲が印象に残る1枚に仕上がっています。勿論、Carlinhosらしい躍動するバイーアの大地のリズムやエレクトロなエッセンスも上手く織り交ぜられています。
当ブログでも『Tribalistas』(2002年)を紹介したスーパー・トリオTribalistas(2002年)の盟友Marisa Monte、Arnaldo Antunesとの共作が3曲あります。
円熟味を増したCarlinhos Brownを楽しめる1枚です。
バイーアの大地のような雄大な歌とサウンドとリズムを楽しみましょう。
スペイン盤とブラジル盤で曲構成、曲順が異なるようです(ブラジル盤の方が曲数がかなり少ない)。今日紹介するのはスペイン盤の曲構成です。
全曲紹介しときやす。
「O Aroma de Vida」
Carlinhos Brown作。サンプリング、エレクトロニカなサウンドと牧歌的なメロディの組み合わせが進化形バイーア・サウンドらしいオープニング。Jaques Morelenbaumのオーケストレーションも効果的です。
https://www.youtube.com/watch?v=gNVLbslQdd0
「Mande um Email pra Mim」
Carlinhos Brown/Marisa Monte/Arnaldo Antunes作。語りかけるようなCarlinhosのジェントルな歌声とピュアなサウンドに癒される1曲です。
https://www.youtube.com/watch?v=gQy6YnSZgxY
「Everybodygente」
Carlinhos Brown/Marisa Monte/Arnaldo Antunes/Seu Jorge作。Tribalistasの3名にSeu Jorgeが加わったソングライティング。美しいメロディにCarlinhos Brownらしいエスプリが効いたドリーミーな仕上がり。華やかな女性コーラスもいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=YpFBYuKZmWY
「Aos Teus Olhos」
Carlinhos Brown作。波の音と共に始まる美しいアコースティック・バラード。Jaques Morelenbaumのオーケストレーションも実に素晴らしい。
https://www.youtube.com/watch?v=jfllWTlL2yg
「Loved You Right Away」
Versao de Crendice/Carlinhos Brown/BeBe Winans作。『Bahia Do Mundo, Mito E Verdade』収録のアフロ・ブラジリアン・チューン「Credince」の英語ヴァージョン。英詞を担当しているのはBeBe Winans。オリジナル以上にエレクトロ色が強くなっています。
「Goodbye Hello」
Carlinhos Brown/Juninho Costa作。ストレンジ・モードの哀愁チューン。うっすらとしたエレクトロ感がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=SQQ3zmN05rs
「Marina Dos Mares」
Carlinhos Brown作。軽快なリズムとロッキン・サウンドで疾走します。躍動感があっていいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=COdM0Na5M3g
「Pedindo pra Voltar」
Carlinhos Brown/Alain Tavares作。スパニッシュ・ギターが印象的な哀愁チューン。
https://www.youtube.com/watch?v=7sxHhkrAECM
「A Gente Ainda Nao Sonhou」
Carlinhos Brown作。タイトル曲は本作らしい美しいソングライティングを満喫できます。ゆったりとしたスケール感がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=ZryfvIp1WjQ
「Garoa」
Carlinhos Brown作。レゲエ・フレイヴァーの効いた力強い1曲。Carlinhosらしいミクスチャー・サウンドを楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=S4TxHjR0Tyk
「Guarana Cafe」
Carlinhos Brown/Ivete Sangalo作。ブラジル人女性SSW、Ivete Sangaloとの共作。リズミックなアコースティック・メロウに仕上がっています。パーカッシヴなメリハリがあるのもCarlinhosらしくていいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=11lvueMe2yY
「Dia de Voce」
Carlinhos Brown/Michael Sullivan作。ただただ美しい1曲。目を閉じて聴いていたいですね。
「Pagina Futuro」
Arnaldo Antunes/Carlinhos Brown/Marisa Monte作。Tribalistasトリオによる3曲目は、ブラジル音楽ファン以外も広く楽しめるグルーヴィー&メロウな仕上がりです。明るく華やかなのがいいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=PzpU952Bdes
「Te Amo Familia」
Carlinhos Brown/Michael Sullivan作。ラストは軽快なリズムと優しさに包まれたブラジリアン・メロウで締め括ってくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=vTrq5qGKbXk
Carlinhos Brownの他作品もチェックを!
『Alfagamabetizado』(1996年)
『Omelete Man』(1998年)
『Bahia Do Mundo, Mito E Verdade』(2001年)
『Carlinhos Brown Es Carlito Marron』(2003年)
『Candyall Beat』(2004年)
『Adobro』(2010年)
『Diminuto』(2010年)
『Mixturada Brasileira』(2012年)
Timbalada『Timbalada』(1993年)
Timbalada『Cada Cabeca E Um Mundoa』(1994年)
Tribalistas『Tribalistas』(2002年)