発表年:1978年
ez的ジャンル:デトロイト・ファンク+メロウ・ディスコ
気分は... :いざ年末モードへ・・・
今回はデトロイトのファンク・グループThe Counts(The Fabulous Counts)のキーボード奏者であったMose Davisのソロ・アルバム『The Coming Of Moses』(1978年)です。
The Countsについては、アルバム『What's Up Front That Counts』(1971年)を紹介済みです。
本作『The Coming Of Moses』(1978年)はレア・グルーヴ方面で再評価の高い1枚です。
一応、Mose Davis名義にしておきましたが、某ガイド本にはThe Coming Of Moses名義、有名ディスク検索サイトではMoses名義になっています。このあたりはジャケやインナーを見てもよくわかりません。
アルバムはThe Countsの流れを汲むデトロイト・ファンクと、この時代らしいメロウなディスコ・サウンドが融合したものになっています。
ディスコ・サウンドを採り入れたからといって、妙にチープにならず、ファンキー&グルーヴィーな味わいを失っていないのがいいですね。「Strivin' For Tomorrow」、「Something About You」、「Love To Live」あたりがその典型です。
また、The Counts時代を彷彿させるファンキー・ソウル「Been Thinkin' Bout You」、スウィート・バラード「The Sweetest Love」もオススメです。
レア・グルーヴ好きの方はぜひチェックを!
全曲紹介しときやす。
「Love To Live」
グルーヴィーなオルガンが鳴り響くディスコ・ファンクなオープニングを飾ります。ディスコといってもファンク・グルーヴの部分がしっかりあるのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=-5bZV8QEVgc
「Been Thinkin' Bout You」
The Beatlesの名曲「Come Together」のベースラインを使ったファンキー・ソウル。The Counts好きの方はグッとくるであろうファンク・グルーヴです。
https://www.youtube.com/watch?v=QQ9_VDyGoWg
「The Sweetest Love」
ファルセット・ヴォイスによるメロウ・ソウル。エレピのメロウな響きも手伝い、なかなかの甘茶ぶり。
https://www.youtube.com/watch?v=lEk3So5rLeA
「Strivin' For Tomorrow」
僕の一番のお気に入り。ソウルフル&メロウな味わいとダンサブルなディスコ・サウンドが程良く調和した仕上がり。文句ナシで格好良いと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=EG8jFHL_q6Q
「The Coming Of Moses」
タイトル曲はアッパーなインスト・チューン。ハーモニカとコンガが牽引するパーカッシヴな躍動感が印象的です。
「Take It Slow」
ヴィヴィッドなギター・カッティングがいい感じのメロウ・ディスコなインスト。
https://www.youtube.com/watch?v=ZefDyuu9CxA
「Sunday Afternoon/Spanish Sunset」
まさにスパニッシュ・サンセットな雰囲気のインスト。壮大なロマンを感じます。
https://www.youtube.com/watch?v=e1E-8gnVOek
「Something About You」
ジャズ/ソウル分野のプロデューサーTommy Stewartがソングライティングを手掛けています。さすがTommy Stewartといった雰囲気の華やかなメロウ・ディスコに仕上がっています。後半のファンキーな盛り上がりが格別です。
https://www.youtube.com/watch?v=9RgAPcY6KHk
CDにはボーナス・トラックとして、「Love To Live (12" Extended)」、「Something About You (12" Extended)」の2曲が追加収録されています。
The Counts、The Fabulous Countsの過去作品や本作と同じくレア・グルーヴ方面で評価の高いComing of Mosesもチェックを!
The Fabulous Counts『Jan Jan』(1969年)
The Counts『What's Up Front That Counts』(1971年)
The Counts『Love Sign』(1973年)