2014年12月29日

Joyce『Agua e Luz』

Joyceの透明感を存分に楽しめる1枚☆Joyce『Agua e Luz』
水と光
発表年:1981年
ez的ジャンル:ブラジル人女性SSW
気分は... :今日で決着・・・

人気ブラジル人女性シンガー・ソングライターJoyce(Joyce Moreno)が1981年にリリースした『Agua e Luz』です。

これまで当ブログで紹介したJoyce作品は以下の6枚。

 『Feminina』(1980年)
 『Tardes Cariocas』(1983年)
 『Hard Bossa』(1999年)
 Joyce & Banda Maluca『Just A Little Bit Crazy』(2003年)
 『Bossa Duets』(2003年)
 『Tudo』(2012年)

本作『Agua e Luz』『Feminina』(1980年)に続きEMIからリリースされたアルバムです。

『Feminina』との2in1CDでお持ちの方も多いのでは?

基本的には『Feminina』の流れを受け継いだ1枚ですが、透明感あふれるサウンド創りにさらに磨きがかかった印象を受けます。

レコーディングには、公私のパートナーTuti Moreno(ds、per)をはじめ、Fernando Leporace(b)、Haroldo Mauro Jr.(p)、Mauro Senise(ss)、Sivuca(accordion、vo)、Paulo Guimaraes(fl)、Ceu Da Boca(vo)、Lizzie Bravo(voice)、Danilo Caymmi(fl)Raimundo Nicioli(g)、Edson Lobo(b)、Alfredo Cardin(p)等のミュージシャンが参加しています。プロデュースはRenato Correa

ブラジリアン・ジャズダンサー「Samba De Gago」、メロウな「Moreno」「Meio A Meio」、透明感のある「Monsieur Binot」「Mais Uma Vez, Mais Uma Voz」、素晴らしいコーラスワークに聴き惚れる「Docura Forte/Agua E Luz」などJoyce好きには聴きどころ満載の1枚です。

Luli & Lucinha作の「Docura Forte」以外はJoyceのオリジナルです(共作含む)。

ジャケに写るJoyceの幸せそうな笑顔が本作の充実ぶりを物語っていると思います。

全曲紹介しときやす。

「Monsieur Binot」
オススメその1。昔から僕の一番のお気に入り。本作らしい瑞々しさが伝わってくるオープニング。透明感のあるJoyceの歌声とJoyce、Tuti Moreno、Fernando Leporace、Haroldo Mauro Jr.が織り成す息の合ったアンサンブルが実に清々しいです。
https://www.youtube.com/watch?v=fb_q6crATYc

「Muito Prazer」
何処かミステリアスな雰囲気も漂うアコースティック・チューン。夢心地気分です。
https://www.youtube.com/watch?v=yAjJrDCKlZI

「Moreno」
オススメその2。この曲も昔から大好き!彼女の運命を切り開いた公私のパートナーTuti Morenoのことを歌ったメロウ・ブラジリアン・グルーヴ。Mauro Seniseのサックスも加わった中盤の幻想的な雰囲気もいい感じです。本作を代表する名曲ですね。
https://www.youtube.com/watch?v=7xRItfCXnqk

「Beira Rio」
Cacaso/Joyce作。弾き語りですがJoyceの歌力を実感できます。
https://www.youtube.com/watch?v=ohu0Q6g8uVU

「Samba De Gago」
オススメその3。クラブ系の音を求めるのであれば、JoyceのスキャットがSivucaのアコーディオンと共に疾走するブラジリアン・ジャズダンサーな本曲がハイライトなのでは?Sivucaの起用が見事にハマっています。
https://www.youtube.com/watch?v=K-rWklUcrPE

「Meio A Meio」
オススメその4。この曲も本作のハイライトの1つかもしれませんね。Joyceのソングライティングの素晴らしさを実感できるブラジリアン・メロウ・グルーヴです。Paulo Guimaraesのフルートも盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=e5Q6WLQEh6Q

「Banho-Maria」
Ana Terra/Joyce作。素晴らしいコーラス・アレンジに惹かれます。しっとりと歌い上げるジャズ・ヴォーカル調の仕上がり。Joyceと共にリード・ヴォーカルをとるCeu Da Bocaの歌もいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=6pZ8OWvh0u8

「Mais Uma Vez, Mais Uma Voz」
オススメその5。Ana Terra/Joyce作。今回久々に聴き直して、いいなぁと思ったのが本曲。Joyceのピュアな魅力を存分に堪能できる素敵な1曲です。Danilo Caymmiのフルートが曲調に実にマッチしています。
https://www.youtube.com/watch?v=gdVoTFi7X2s

「Eternamente Gravida」
ジャジーな雰囲気でしっとりと歌い上げます。本作らしいジャジー・サウンドが光ります。
https://www.youtube.com/watch?v=Ab3tE7RjKNw

「Docura Forte/Agua E Luz」
オススメその6。ラストはLuli & Lucinha作の「Docura Forte」とオリジナル「Agua E Luz」のメドレー。水と光という本作のタイトルに相応しい、自然の神秘を感じる美しい音世界で締め括ってくれます。バックの素晴らしいコーラスワークも見事としか言いようがありません。
https://www.youtube.com/watch?v=kgK4MD4_duY

Joyceの過去記事もご参照下さい。

『Feminina』(1980年)
フェミニーナ、そして水と光

『Tardes Cariocas』(1983年)
Tardes Cariocas

『Hard Bossa』(1999年)
Hard Bossa

Joyce & Banda Maluca『Just A Little Bit Crazy』(2003年)
ジャスト・ア・リトル・ビット・クレイジー(2003年作)

『Bossa Duets』(2003年)
ボッサ・デュエッツ

『Tudo』(2012年)
トゥード
posted by ez at 05:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック