発表年:2010年
ez的ジャンル:ソウルフルHip-Hop
気分は... :ポップ・スターは死んだのか?
ミシシッピ出身のMC/プロデューサーDavid Bannerと天才トラックメイカー9th Wonderのコラボ作品『Death Of A Pop Star』(2010年)です。
David BannerはCrooked Lettazを経て、2000年に1stソロ・アルバム『Them Firewater Boyz, Vol. 1』をリリースし、その後もコンスタントに作品をリリースすると同時に、プロデューサーとしても数多くの作品を手掛けています。
ノースカロライナ出身の9th Wonderは説明不要の天才プロデューサー/トラックメイカー
ですね。
正直、David Bannerは僕にとって馴染みの薄いアーティストですが、9th Wonderの名前と、サイバー感のあるジャケ、Erykah Badu、Anthony Hamilton、Marsha Ambrosius、Ludacrisといったゲストの名に惹かれて本作を購入しました。
9th Wonderも数多くのソロ・アルバムやコラボ・アルバムをリリースしていますが、意外にアルバム単位で手を出しづらいアーティストのような気もします。その意味では本作あたりはお手軽な1枚なのでは?
聴く前はジャケのようなハイパーなHip-Hop作品をイメージしてしまいますが、全体的には60〜70年代ソウルへのリスペクトを感じるソウルフルなHip-Hop作品という印象です。いくつかハイパーなエッセンスを感じるトラックもありますが・・・
プロデュースは9th Wonder、David Banner、Warryn Campbelの3名が主に務め、それ以外にTHX、Eric "E. Jones" Jonesも手掛けています。
アルバムには前述のErykah Badu、Anthony Hamilton、Marsha Ambrosius、Ludacris以外にHeather Victoria、Lisa Ivey、Big Remoがゲスト参加しています。
9th Wonderの才能とDavid Bannerの個性が上手く噛み合った素晴らしいHip-Hop作品だと思います。ボーナス・トラックも含めて、尻上がりにキャッチーなトラックが目立っていきます。
9th Wonderが気になる方はぜひチェックを!
全曲紹介しときやす。
「Diamonds On My Pinky」
コーラス隊も入った厳かな雰囲気にサイバーなエッセンスが加わったトラックをバックに、David Bannerが力強いフロウを聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=--lMR_OwbO0
「No Denying (Channel 3) 」
Barbara Jean English「Just Like a Lady」ネタのMelodye Perryによるソウルフル・ヴォーカルとDavid Bannerのワイルドなフロウがよくマッチしています。サウスHip-Hopらしい味わいを楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=W2BRklJqoks
「Mas 4」
The Supremes「Stoned Love」ネタのトラックをバックに、David Bannerが捲し立てます。
https://www.youtube.com/watch?v=W2XsrRWJWBw
「The Light」
Love「Doggone」ネタのパワフルなブレイクを使ったハイパー・チューン。ジャケのような近未来感が表れています。
「Slow Down」
Heather Victoriaの女性ヴォーカルをフィーチャーしたシングル曲。The Whispers「On Impact」をサンプリングしたトラックにHeather VictoriaのヴォーカルとBannerのラップが絡む、シングル曲らしいキャッチーな仕上がり。
https://www.youtube.com/watch?v=HKLOeDJcQv4
「Be With You」
Ludacris、Marsha Ambrosiusをフィーチャーした本曲がアルバムのハイライトかもしれませんね。シングルにもなりました。Tyrone Davis「Be With Me」ネタのフレーズをMarsha Ambrosiusを歌い上げ、華やかに盛り上げてくれます。LudacrisとBannerの個性のぶつかり合いも楽しいのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=7F17gUybI04
「Stutter」
Anthony Hamiltonをフィーチャー。サイケ・ソウル調のレトロ感のあるトラックが印象的です。Joi Starrの女性バック・ヴォーカルも貢献しています。なかなか完成度の高い1曲なのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=EbQMnqIIKFY
「Silly」
Erykah Baduをフィーチャー。ここではBannerに加え、9th Wonderもラップしています。白日夢のようなトラックの中をErykah姐さんの声が浮遊します。
https://www.youtube.com/watch?v=EcttwWH0rZg
「Something Is Wrong」
Lisa Iveyをフィーチャー。ソウルフルな味わいという点では本トラックも魅力的です。Lisa Iveyのヴォーカルの素晴らしさも忘れてはいけません。
「Strange」
Big Remoをフィーチャー。The Sylvers「Cry of a Dreamer」ネタを巧みに使ったソウルフル・チューン。ずっしりとした重みがありますね。
https://www.youtube.com/watch?v=LoIXcXNoVI4
僕の保有CDには以下の3曲がボーナス・トラックとして追加収録されています。
「Love Me Down」
Billy Paul「I Want Cha' Baby」ネタのセクシー・ソウルフル・トラックがいい感じです。本編に負けない素晴らしい出来栄えだと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=DE-PDGIM0PM
「Hip-Hop」
Marsをフィーチャー。ソウルフル・トラックという点では本トラックも魅力的です。
https://www.youtube.com/watch?v=fisRLk-9X5s
「Mas (Remix)」
「Mas」のリミックス。オルガンを使ったハイパー・レゲエ調の仕上がり。
NFLはディビジョナル・プレイオフの対戦カードも決まりました。ある意味、4試合の好カードを連日楽しめるディビジョナル・プレイオフの週末が、最もNFLを楽しめる2日間かもしれませんね。
特に「レイブンズ対ペイトリオッツ」、「カウボーイズ対パッカーズ」の2試合は好試合になりそうですね。個人的には、AFCはペイトリオッツ、ブロンコス、NFCはパッカーズ、シーホークスと上位チームが順当に勝ち上がる気がします。個人的にはカウボーイズを応援したいですが、敵地でのパッカーズ戦は厳しいかなと・・・
今から楽しみです。