発表年:1975年
ez的ジャンル:Buddah系レディ・メロウ・ソウル
気分は... :ピーチ!
今日は女性R&B/ソウルを聴きたい気分です・・・
女性R&BシンガーMelba Mooreが1975年にリリースした『Peach Melba』です。
1945年N.Y.生まれの女性R&BシンガーMelba Mooreの紹介は、『Closer』(1980年)に続き2回目となります。
本作はBuddah移籍第1弾アルバムであり、Eugene Mcdanielsが全面プロデュースしています。
彼女がブレイクするのはVan McCoyがプロデュースしたアルバム『This Is It』(1976年)でのタイトル曲のダンス・ヒットからですが、本作もファンキーやメロウなサウンドが詰まった佳作に仕上がっています。
レコーディングにはHugh McCracken(g、harmonica)、Richie Resnicov(g)、Gary King(b)、Steve Gadd(ds)、Bob James(key)、Dave Grusin(key)、Paul Griffin(key)、Richard Tee(key)、Ian Underwood(key)、Ralph MacDonald(per)、Victor Feldman(per)、Ernie Watts(horns)、Tom Scott(lyricon)、Morgan Ames(back vo)等の素晴らしいミュージシャンが揃っています。
決して派手さのあるアルバムではありませんが、Melba Mooreというシンガーの魅力は十分伝わってくるし、名うてのミュージシャンが奏でるファンキー&メロウ・サウンドも確かです。
ファンキー調であれば、「Must Be Dues」、「Sunshine Superman」、バラード系であれば「My Soul Is Satisfied」、「Natural Part Of Everything」、さらに爽快メロウな「Get Into My Mind」あたりが僕のオススメです。
澄み切ったMelbaの歌声を堪能しましょう。
全曲紹介しときやす。
「Must Be Dues」
Dennis Collins Johnson/Eugene Mcdaniels作。ファンキーなミディアム・グルーヴでアルバムは幕を開けます。引きずるようなファンキー・サウンドをバックに、Melbaのハイトーン・ヴォーカルが伸びやかに歌い上げます。アクセントになっているハーモニカはHugh McCracken。
https://www.youtube.com/watch?v=2-FNCRgIQyk
本曲はDJ PremierプロデュースM.O.P.「Handle Ur Bizness (Premier Remix)」のサンプリングソースにもなっています。
M.O.P.「Handle Ur Bizness (Premier Remix)」
https://www.youtube.com/watch?v=Ktn3yJMBRws
「Get Into My Mind」
Eugene Mcdaniels/Gary King/Henry Cicalo/Morgan Ames作。爽快メロウなレディ・ソウルは今の僕のフィーリングにフィットします。Melbaらしい澄み切ったヴォーカルが似合う1曲です。
https://www.youtube.com/watch?v=tbzIdlZ6Xq8
「If You Can Believe」
Ralph MacDonald/William Salter作。小粋なジャジー・ポップ感がいい感じのミディアム・スロウ。
https://www.youtube.com/watch?v=zN7o2SzG4B4
「Sunshine Superman」
Donovanの名曲をファンキー・ブギー調にカヴァー。キッズ・コーラス隊が盛り上げてくれます。なかなかいい雰囲気です。
https://www.youtube.com/watch?v=W8vZ6y6wBjY
Consequence feat. Kanye West「Take It as a Loss」のサンプリング・ソースにもなっています。
Consequence feat. Kanye West「Take It as a Loss」
https://www.youtube.com/watch?v=8LSeI75Wxqw
「My Soul Is Satisfied」
後にLeon Russellの奥方となるMary McCrearyの作品。感動的なソウル・バラードをMelbaが堂々と歌い上げます。オルガン、ピアノはRichard Tee。
https://www.youtube.com/watch?v=i6kr68WS3WQ
「I Am His Lady」
Morgan Ames作。素敵なメロウ・バラード。切々としたMelbaの歌声が曲の雰囲気とよくマッチしています。
https://www.youtube.com/watch?v=AzONQG3R_gs
「Green Birds Fly」
Peter Yarrow/Philip Namanworth作。幻想的なシンセ、エレピの音色が印象的なバラード。
https://www.youtube.com/watch?v=JoX0YoNHSQQ
「Natural Part Of Everything」
Dennis Collins Johnson/Eugene Mcdaniels作。Eugene Mcdanielsによる素敵な楽曲をMelbaが澄み切った声で歌い上げます。ピアノはDave Grusin。
https://www.youtube.com/watch?v=VaKq8JpESm8
「Love Can Be Good To You」
Rachel Perry作。オーケストレーションをバックにしたオーセンティックなバラード。
https://www.youtube.com/watch?v=yxg11f6AMYE
「A Million Years Before This Time」
Dennis Collins Johnson/Eugene Mcdaniels作。シンセやTom Scottのリリコンによる幻想的サウンドによるメロウ・チューン。
「If I Lose」
Dennis Collins Johnson/Eugene Mcdaniels作。最後はしっとりとしたメロウ・バラードで締め括ってくれます。
ご興味がある方は他のMelba Moore作品もチェックを!
『Melba』(1976年)
『This Is It』(1976年)
『A Portrait Of Melba』(1977年)
『Melba '78』(1978年)
『Closer』(1980年)
『What a Woman Needs』(1981年)
『The Other Side of the Rainbow』(1982年)
『Never Say Never』(1982年)
『Read My Lips』(1985年)
『A Lot of Love』(1986年)