発表年:1978年
ez的ジャンル:N.Y.オーケストラ・ディスコ
気分は... :ワンダー!
今日は訳あってハイテンション!
今回は70年代後半のN.Y.ディスコ作品の中から当時の人気プロデューサーGregg DiamondのプロジェクトBionic Boogieの『Hot Butterfly』(1978年)です。
Gregg Diamondは1949年N.Y.生まれのプロデューサー/ピアニスト。
Andrea Trueをフィーチャーしたディスコ・ヒットThe Andrea True Connection「More, More, More」(1975年)を手掛けたことで注目を浴び、その後、George McCrae『Diamond Touch』(1976年)、I.O.B.『Impact Of Brass』(1977年) 、Gloria Gaynor『Glorious』(1977年)といった作品をプロデュースし、一気にディスコ系の人気プロデューサーとなります。
また、自身でも作品をリリースし、Gregg DiamondもしくはBionic Boogie名義で『Bionic Boogie』(1977年)、『Star Cruiser』(1977年)、『Hot Butterfly』(1978年)、『Tiger Tiger』(1979年)、『Hardware』(1979年)といったアルバムをリリースしています。
『Bionic Boogie』(1977年)に続くBionic Boogie名義の2ndアルバムとなる本作『Hot Butterfly』(1978年)には、Luther Vandrossのヴォーカルをフィーチャーした人気曲「Hot Butterfly」が収録されています。また、Zach Sandersのヴォーカルをフィーチャーした「Cream (Always Rises To The Top) 」もディスコ・ヒットしています。
まぁ、余計なことを考えず、Gregg Diamondのサウンド・センスを楽しみながら、ハイテンションで盛り上がるアルバムだと思います。そんな中でも随所でGregg Diamondのセンスの良さにニンマリするはずです!
全曲紹介しときやす。
「Hot Butterfly」
Luther Vandrossをフィーチャーしたタイトル曲。高揚感のあるモダン・ソウルは今聴いてもグッときます。Gregg Diamondが単なるディスコ職人ではないことを実感できます。
https://www.youtube.com/watch?v=Jjz0Z46VBnU
「Papillon」のタイトルでChaka Khanがカヴァーしていることでもお馴染みですね(アルバム『Naughty』収録)。また、The Sweet Inspirationsもカヴァーしていますね。これらと聴き比べてみるのも楽しいのでは?
Chaka Khan「Papillon」
https://www.youtube.com/watch?v=Kv1UmWJFFA8
The Sweet Inspirations「Hot Butterfly」
https://www.youtube.com/watch?v=F16lN5rOIgI
「Chains」
華のあるN.Y.スタイルのエレクトリック・ブギー。グイグイくるブギー・サウンドがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=HCTKSBQ25mg
「When The Shit Hits The Fan (Rocket Pocket)」
アッパーなダンス・チューン。キャッチーな中にも妖しげな雰囲気が漂います。
https://www.youtube.com/watch?v=gwOJIkCuOPU
「Paradise」
白人シンガーDavid Lasleyのヴォーカルをフィーチャー。彼のファルセット・ヴォーカルが中性的に響くダンス・チューン。Jeff Mironovのギターが盛り上げてくれます
https://www.youtube.com/watch?v=yxj_lQ8X7uw
「Cream (Always Rises To The Top) 」
Zach Sandersのヴォーカルをフィーチャー。N.Y.スタイルのディスコ・チューンはGregg Diamondのサウンド・センスがよく反映されたクールな格好良さに溢れています。
https://www.youtube.com/watch?v=eR_7irtAt_g
「Fess Up To The Boogie」
いかにもなディスコ・チューンですが、こういうわかりやすいハイテンション大好きです(笑)。
https://www.youtube.com/watch?v=2nkEslEoYg4
『Bionic Boogie』(1977年)