2015年03月12日

Herbie Mann『Muscle Shoals Nitty Gritty』

マッスル・ショールズ録音。人気ジャズ・フルート奏者のレア・グルーヴ人気作☆Herbie Mann『Muscle Shoals Nitty Gritty』
Muscle Shoals Nitty Gritty
発表年:1970年
ez的ジャンル:マッスル・ショールズ系ジャズ・ファンク
気分は... :泥臭くてもいい・・・

今回はクロスオーヴァーな作品で人気のジャズ・フルート奏者Herbie Mannのレア・グルーヴ人気作『Muscle Shoals Nitty Gritty』(1970年)です。

N.Y.出身のジャズ・フルート奏者Herbie Mann(1930-2003年)の紹介は、『Memphis Underground』(1969年)に続き2回目となります。

今日紹介する『Muscle Shoals Nitty Gritty』(1971年)は、タイトルの通り、アラバマのサザンソウルの聖地Muscle Shoals Sound Studiosでレコーディングされた作品です。『Rare Groove A to Z』でもセレクトされました。

プロデュースはTom Dowd。レコーディングにはRoger Hawkins(ds)、David Hood(b)、Barry Beckett(p)、Eddie Hinton(g)、Jimmy Johnson(g)といったMuscle Shoals Rhythm Sectionメンバー、Andrew Love(ts)、Ed Logan(ts)、James Mitchell(bs)、Wayne Jackson(tp)といったThe Memphis Hornsメンバー、さらにはRoy Ayers(vibe)、Bruno Carr(ds)、Weather Report創設メンバーの一人Miroslav Vitous(b)が参加しています。

マッスル・ショールズ録音らしいアーシーなジャズ・ファンク作品です。フルートとマッスル・ショールズな南部サウンドが意外にマッチしていますまた、Roy Ayersのヴァイヴがいいアクセントとなっています。

レア・グルーヴ的には「Can You Dig It」「Muscle Shoals Nitty Gritty」といったジャズ・ファンク2曲がハイライトだと思います。

また、「Claudia Pie」「Come Together」の味わい深さも魅力です。さらにジューズハープ(口琴)が印象的な「Blind Willy」、ルーツ・ミュージック的な「Panama Red's Panama Hat」も含めて、全6曲充実の演奏を楽しめます。

人気のジャズ・フルート奏者とマッスル・ショールズの出会いを堪能しましょう!

全曲紹介しときやす。

「Muscle Shoals Nitty Gritty」
Herbie Mann作。タイトル曲はHerbie Mannのフルートが軽やかに舞うジャズ・ファンク。マッスル・ショールズ・サウンドとHerbie Mannのフルートが見事に融合しています。
https://www.youtube.com/watch?v=8JI_fLg0xgM

「Claudia Pie」
Herbie Mann作。アーシーで味わい深い1曲。噛みしめるかのようなHerbie Mannのフルートにグッときます。マッスル・ショールズ録音ならではの1曲って感じですね。
https://www.youtube.com/watch?v=1QIeeGqqBfM

「Can You Dig It」
Edwin Birdsong作。オリジナルはRoy Ayers『Ubiquity』(1970年)に収録されており、そのRoy Ayersがヴァイヴで参加している本作のハイライト。ファンキーなThe Memphis Hornsと、クールなHerbie Mannのフルート、軽やかなAyersのヴァイヴの掛け合いが絶妙です。
https://www.youtube.com/watch?v=XlzqUPwH7P4

「Blind Willy」
Sonny Sharrock作。Roger Hawkinsによるジューズハープ(口琴)が印象的なファンキー・グルーヴ。要所でThe Memphis Hornsが演奏全体を引き締めてくれます。

「Come Together」
The Beatlesの名曲カヴァー(Lennon-McCartney作)。ブルージーな「Come Together」もなかなかシブくていい感じです。Ayersのヴァイヴもいいアクセントになっています。

「Panama Red's Panama Hat」
Herbie Mann作。ラストはルーツ・ミュージック的なアプローチで締め括ってくれます。Eddie HintonとJimmy Johnsonのギターをはじめとするメンバーの素晴らしいアンサンブルを楽しめます。

興味がある方は他のHerbie Mann作品もチェックを!

『Herbie Mann at The Village Gate』(1962年)
ヴィレッジ・ゲイトのハービー・マン

Herbie Mann and the Bill Evans Trio 『Nirvana』(1962年)
ニルヴァーナ

『Do the Bossa Nova With Herbie Mann 』(1963年)
ドゥ・ザ・ボサ・ノヴァ

『Memphis Underground』(1969年)
Memphis Underground

『Memphis Two-Step』(1971年)
Memphis Two-Step

『Push Push』(1971年)
Push Push

『Mississippi Gambler』(1972年)
Mississippi Gambler

『Hold On, I'm Comin'』(1973年)
ホールド・オン、アイム・カミン

『London Underground』(1974年)
London Underground

『Reggae』(1974年)
Reggae

『Turtle Bay/Discotheque』(1973年/1975年) ※2in1CD
Turtle Bay / Discotheque
posted by ez at 01:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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