2015年05月06日

Stereo Venus『Close To The Sun』

UKの人気女性SSW、Rumerが参加しているラウンジ・ポップ・デュオ☆Stereo Venus『Close To The Sun』
クロース・トゥ・ザ・サン+1
発表年:2011年
ez的ジャンル:ドリーミー・ラウンジ・ポップ
気分は... :初めて聴くのに、懐かしさで胸が一杯・・・

今回はGWらしいオシャレなラウンジ・ポップ作品Stereo Venus『Close To The Sun』(2011年)です。

Stereo VenusはUKの女性シンガー・ソングライターRumerとオルガン奏者Rory Moreのユニット。

パキスタン出身のRumer(本名:Sarah Joyce)は、デビュー・アルバム『Seasons of My Soul』(2010年)がUKで大ヒットしたアノ人です。2nd『Boys Don't Cry』(2012年)、3rd『Into Colour』(2014年)もヒットし、今やUKを代表する女性SSWの一人になりましたね。

そんな人気女性SSWのRumerが2011年にオルガン奏者Rory Moreとひっそりレコーディングしていた作品が本作『Close To The Sun』です。

Rory Moreは、イタリアの人気レーベルSchemaから2枚のアルバムをリリースしたクラブジャズ・ユニットLes Hommesのメンバーだったオルガン奏者です。また、2014年にはソロ・アルバム『Looking For Lazlo』をリリースしています。

さて、本作『Close To The Sun』ですが、アルバム全体としては60年代のボサノヴァ、ポップス、ソフトロック、ラウンジ、モッド・ジャズ、映画音楽等のエッセンスが2011年にタイムスリップしてきたような1枚に仕上がっています。

初めて聴くのに、懐かしさで胸が一杯になる至極のラウンジ・ポップが満載です。カフェ・ミュージック好きの人は特にオススメです。

Rumerの歌声も彼女のソロとは少し異なる雰囲気で、彼女の"イノセント・ヴォイス"がRory Moreのオルガンを中心としたラウンジ調サウンドと実に調和しています。

なお、上記ジャケは国内盤であり、輸入盤はジャケが異なりますのでご注意を!

『Close To The Sun』※輸入盤
Rory & Rumer's Stereo Venus

様々な場面で重宝する1枚だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Blossom's Dream」
オルガンとギターをバックに、Rumerがイノセント・ヴォイスで歌うソフト・メロウ・ボッサ。60年代テイストのラウンジ感が実にいい雰囲気です。

「Coffee And Honey」
夢の中のラウンジ・ポップ。ドリーミーなオルガンの音色と甘く切ないRumerの歌声が、懐かしいあの日へとタイム・スリップさせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=kflNGJRoDsk

「John Sebastian's Girl」
ボッサ・テイストのメロウ・ポップ。晴れた日の午後のカフェ・ミュージックに最適です。
https://www.youtube.com/watch?v=NYw86HUFZVA

「Mondo Blu」
Walter Wanderley調のオルガンの音色と憂いを帯びたRumerの歌声にグッとくるソフト・ボッサ

「Strange Waltz」
ワルツのリズムとヴァイヴの音色が心地好いインスト・チューン。架空の映画サントラって雰囲気ですね。

「Close To The Sun」
タイトル曲はムーディーなラウンジ・ポップ。ゆっくりと時間が流れていく感じがグッときます。まったりと寛ぎたい気分の時にピッタリな1曲だと思います。

「Photographs」
60年代スウィンギング・ロンドン調のレトロ・サウンドが逆に新鮮です。

「Hide Away」
国内盤ボーナス・トラック。Rumerのイノセント・ヴォイスが良く似合うエヴァーグリーン・ポップ。初めて聴くのに懐かしい気分で胸一杯になります。小粋なRory Moreのオルガンもサイコー!

「Scarlett」
ベースラインが格好良いスウィンギング・ロンドン調の仕上り。グルーヴィーなオルガンとポップ・アイコンのようなRumerの歌いっぷりが雰囲気たっぷりです。

「June (Young Lenny Version)」
甘く切ないガールズ・ポップといった趣ですね。キュートな疾走感にグッときます。

「John Sebastian's Girl (Revisited By Karminksy Experience Inc.) 」
「John Sebastian's Girl」のリミックス。エコーのかかった白日夢のような雰囲気です。

ご興味がある方はRumerのソロ作品やRory Moreが参加していたクラブジャズ・ユニットLes Hommesのアルバムもチェックを!

Rumer『Seasons of My Soul』(2010年)
Seasons of My Soul (Bonus Track Version)

Rumer『Boys Don't Cry』(2012年)
Boys Don't Cry

Rumer『Into Colour』(2014年)
イントゥ・カラー

Les Hommes『The Mood Is Modal』(2000年)
Mood Is Modal

Les Hommes『Les Hommes』(2002年)
Les Hommes
posted by ez at 02:02| Comment(2) | TrackBack(0) | 2010年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
はじめまして。
いつも幅広いジャンルと丁寧な紹介を拝見し、ワールドジャズについて勉強させていただいてます。ついiTunesやamazonで、ポチってしまったアルバムも数知れず……。

今回は少しお願いがありまして、コメント欄から失礼します。
The Oldians「Island Jazz Sessions」が近年での私の中の大ヒットで、それに近しいジャズバンドを探しているのですが、なかなか見つけられず……。
なにか夏向きの、女性ボーカルでおすすめの楽曲がございましたらご教示いただけませんでしょうか。
以前ご紹介されていた中ではRodinaもツボでした^_^

これからのご紹介リストもたくさん待っていると思いますので、また機会がございましたらなにかのついでに教えていただければ幸いです。
突然のお願い、失礼いたしました。
これからも私にとっては未知の世界を教えてくださるセレクト、楽しみにしています。
Posted by すずきち at 2015年05月06日 21:44
☆すずきちさん

ありがとうございます。

The Oldiansのようなアイランド・ジャズは意外にないですよね。

「ジャズ」よりも「レゲエ」をキーワードに探した方が見つかりやすいかもしれませんね。

以前に紹介したアルバムであれば、(男性ヴォーカルですが)Jay.Keyz『Lover's Race』のようなハワイアン・レゲエ作品なんかは似たような雰囲気を持っていると思います。

僕もこれから夏に向けて、The Oldiansのような音を欲しているので、何かいい作品が見つかれば紹介したいと思います。

これからもよろしくお願いします。
Posted by ez at 2015年05月09日 13:06
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