発表年:1976年
ez的ジャンル:UK混成ファンク・バンド
気分は... :嫌な予感的中・・・
今回はUKの混成ファンク・バンドF.B.I.、唯一のアルバム『F.B.I.』(1976年)です。
F.B.I.はRoot Jackson(vo、per)、Bonnie Wilkinson(vo、tamb)、Jaime Black(g、fl、vo)、Raffi Pereira(g)、Lennox Meade(b)、Alan Fealdman(key、marimba)、Lloyd Smith(sax)、Herscel Holder(tp)、Stephen Dixon(ds)という白人黒人混成のファンク・グループです。メンバーのうち、ヴォーカルのRoot JacksonはRoot & Jenny Jackson名義のシングルを何枚かリリースしています。
F.B.I.というバンド名はFunky Band Inc.の略。
そんなF.B.I.唯一のアルバムが本作『F.B.I.』(1976年)です。フリーソウル/レア・グルーヴの人気作品としてもお馴染みですね。
開放的なファンキー・サウンドと男女ツイン・ヴォーカル、さらにはメロウな味わいを上手く調和させたファンク作品に仕上がっています。
ハイライトはメロウな「Love, Love, Love」ですが、バンドのテーマ曲「F.B.I.」、メリハリの効いたジャズ・ファンク「Talking About Love」、リラックスしたファンキー・グルーヴ「Free Prison」、トロピカル・テイストの「The Time Is Right To Leave The City」、リズム隊が牽引する「Bad Deal」など聴き所満載の1枚です。
プロデュースはChris Kimsey
フリーソウル/レア・グルーヴ好きの人はぜひチェックを!
全曲紹介しときやす。
「F.B.I.」
F.B.I./Root Jackson作。格好良いブレイクと共にスタートするバンドのテーマ曲でアルバムは幕を開けます。ファンキーながらもメロディアスなのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=GSbQ11XF4WA
「Talking About Love」
F.B.I./Herschel Holder/Bonnie Wilkinson作。Bonnie Wilkinsonのソウルフル・ヴォーカルとHerscel Holderのトランペット・ソロが印象的なジャズ・ファンク。終盤のアンサンブルはかなりエキサイティングです。
https://www.youtube.com/watch?v=VRBrvxDu0MQ
Tosca「In My Brain Prinz Eugen (Richard Dorfmeister vs Madrid)」のサンプリング・ソースとなっています。
Tosca「In My Brain Prinz Eugen (Richard Dorfmeister vs Madrid)」
https://www.youtube.com/watch?v=k_z97G5Go2w
「Love, Love, Love」
J.R. Bailey/Ken Williams作。Donny Hathawayヴァージョンでお馴染みの名曲をカヴァー。男女ヴォーカルの対比がいい感じのメロウ・カヴァーに仕上がっています。フリーソウル好きにはたまらないピースフル感がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=jFqU0u8DhXQ
「Free Prison」
F.B.I./Jaime Black作。リラックスした雰囲気が心地好いファンキー・グルーヴ。ための効いたグルーヴがたまりません。
https://www.youtube.com/watch?v=ruxlzyoG6aQ
Blackalicious「Changes」のサンプリング・ソースとなっています。
Blackalicious「Changes」
https://www.youtube.com/watch?v=8XuSdjBhXEM
「The Time Is Right To Leave The City」
F.B.I./Herschel Holder/Bonnie Wilkinson作。トロピカル・テイストで開放的な気分にさせてくれるファンキー・メロウ。
https://www.youtube.com/watch?v=AHQx2D4kB_s
「Bad Deal」
F.B.I./Root Jackson作。変幻自在なリズム隊が牽引するミディアム・ファンク。ここでもカリビアンなテイストが効いています。
https://www.youtube.com/watch?v=BlcP3ix6l6E
「Let Me Love You」
F.B.I./Bonnie Wilkinson作。Bonnie Wilkinsonのヴォーカルを前面に出したメロウ・バラード。これもなかなか良い出来です。
「Keep On Running」
Stevie Wonder作品をカヴァー。オリジナルは『Music of My Mind』(1972年)に収録されています。ここではミステリアス/スピリチュアルな雰囲気の序盤から一転、ファンキーな本編へ突入し、一気に駆け抜けます。
https://www.youtube.com/watch?v=yg6Pg-xwT7I
「Get That Ball」
ラストは軽快なファンク・チューンで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=oDXlDbLesD8
最近、渋谷の某大手CDショップのフロア構成が変わりましたが、前よりも(当ブログで取り上げるようなジャンルの)売場がパワーダウンしたと感じるのは僕だけでしょうか・・・