2015年05月20日

Ralph MacDonald『Port Pleasure』

港町で聴こえてきそうな悦びのサウンド☆Ralph MacDonald『Port Pleasure』
ポート・プレジャー
発表年:1998年
ez的ジャンル:港町系ピースフル・フュージョン
気分は... :ピースフル・サウンドで癒されたい...

脳がお疲れモード・・・こんな時には甘い食べ物とピースフル・サウンドを欲します・・・

こんな気分にフィットしそうな1枚、Ralph MacDonald『Port Pleasure』(1998年)です。

今回は偉大なパーカッション奏者/プロデューサーRalph MacDonald(1944-2011年)の紹介は、『Sound Of A Drum』(1976年)に続き2回目になります。

前回『Sound Of A Drum』を取り上げたのは、2009年でしたが、その2年後の2011年に彼は逝去してしまいました。

以前のエントリーでも書きましたが、Ralph MacDonaldは僕にとっては特別なミュージシャンで、彼が参加しているという理由のみで購入したレコードも何枚かありました。特に、Grover Washington Jr.『Winelight』(1980年)、Roberta Flack『I'm The One』(1982年)、Ralph MacDonald『Universal Rhythm』(1984年)の3枚は学生時代に何度も繰り返し聴いた思い出深い1枚です。

今回紹介する『Port Pleasure』(1998年)は、『Surprize』(1985年)以来、10年ぶりの新作『Reunion』(1995年)で復活したRalph MacDonaldが、『Just the Two of Us』(1996年)に続きリリースしたアルバムです。

全体として円熟味を増し、心地好さを追求したピースフルなメロウ・フュージョン・サウンドを楽しめます。

プロデューサーはRalph MacDonaldWilliam SalterWilliam Eatonの3名。

特にWilliam Salterとは、Roberta Flack & Donny Hathaway「Where Is the Love」Grover Washington Jr.「Just the Two of Us」といった名曲を生んだ名コンビですね。

ソングライティングは上記3名にWilliam Allenを加えた4名で手掛けています

レコーディングにはRalph MacDonald(congas、bongos、per)以下、
Chris Parker(ds)、Steve Gadd(ds)、Anthony Jackson(b)、Abraham Laboriel(b)、Rob Mounsey(key、sys)、Jeff Mirnov(g)、Robert Greenidge(steel drum)、Dennis Collins(vo)、Nadirah Shakoor(vo)、Tom Scott(as、Yamaha WX7)、Grover Washington Jr.(as、ss)等のミュージシャンが参加しています。

Ralph MacDonald好きの人であれば、どこを切っても彼のサウンドで埋め尽くされた大満足の1枚だと思います。

港町で聴こえてきそうな悦びのサウンドを存分に楽しみましょう。

全曲紹介しときやす。

「High Tide」
Tom Scottのアルト・サックスをフィーチャー。N.Y.の港からインスパイアされた曲のようですが、ひたすら心地好いメロウ・サウンドに仕上がっています。

「Catch of the Day」
Robert Greenidgeのスティール・ドラムをフィーチャー。Greenidgeのスティール・ドラムとTom ScottのYamaha WX7の音色に癒される至極のピースフル・サウンド。僕の一番のお気に入りです。自然治癒力のある音色ですな・・・
https://www.youtube.com/watch?v=jE4nSZMkWsE

「Can't Let Go」
Dennis Collinsの男性ヴォーカルをフィーチャー。メロウ・ソウル好きの人も気に入るでメロウ・グルーヴです。ピースフル・サウンドとソウル・フィーリングが上手く融合しています。

「Seabreeze」
Grover Washington Jr.のアルト・サックスをフィーチャー。この組み合わせで悪いはずがありません。ゆっくりと時間が流れていくロマンティックな雰囲気がたまりません。
https://www.youtube.com/watch?v=A6dwuVH1Vj0

「The Vibe」
Dennis Collinsの男性ヴォーカルをフィーチャー。カリビアン・テイストの仕上がり。少しを憂いを帯びた感じが印象的です。

「Splash」
ここでもGreenidgeのスティール・ドラムとTom ScottのYamaha WX7が活躍します。一気に夏気分になるサウンドです。

「I Wanna Hold You Tonight」
Nadirah Shakoorの女性ヴォーカルをフィーチャー。艶やかなNadirahのヴォーカルとメロウ・サウンドの組み合わせはサンセット・モードにピッタリです。
https://www.youtube.com/watch?v=bQdK6m78Tcc

「Rio Sunshine」
Grover Washington Jr.のソプラノ・サックスをフィーチャー。タイトルの通り、ブラジリアン・フィーリングです。

「Watching You Watching Me」
Dennis CollinsとNadirah Shakoorをフィーチャー。ひと夏のアバンチュールといった趣の大人のメロウ・バラード。
https://www.youtube.com/watch?v=UgoxAALRE1o

「Believe」
Nadirah Shakoorのフィーチャー。ラストは美しいバラードで締め括ってくれます。

Ralph MacDonaldの他作品もチェックを!

『Sound Of A Drum』(1976年)
サウンド・オブ・ア・ドラム

『The Path』(1978年)
ザ・パス

『Counterpoint』(1979年)
カウンターポイント

『Universal Rhythm』(1984年)
Universal Rhythm

『Just the Two of Us』(1996年)
ジャスト・ザ・トゥ・オブ・アス

『Trippin'』(2000年)
トリッピン
posted by ez at 03:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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